表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界いったらヒーローごっこ ~夢勇者GUY BRAVE~  作者: グリンピースの豆ごはん
第4章 えっ!こっちでもヒーロー!?(学園編)
179/267

176話 抜け目ないミオン(文化祭)



「じゃ、いこうか」


「「は~いw」」


俺の言葉に元気よく返事を返すソフィーとシュイ。


 俺はソフィーとシュイをつれ校内を散策する。


 今日は文化祭の日。


文化部であるマン研の俺達は、クラスの出し物への参加は免除されている。


が、


一応今回、俺の組は教室に背景パネルを数カ所張り、その前に顔出し看板を作り

そこで記念撮影できる写真館を出品しているのだが、背景は別としてその前に置

く”顔出し看板”は、俺がソフィーとシュイに協力してもらい作成した。


(まぁ、手伝ってもらったっと言っても、俺が等身大に描いた人物を2人がダン

ボールに張り、顔の部分をくり抜いただけだけどね)


 なので、一応クラスには貢献している。


 因みに、背景と俺の描いた顔出しパネルの組み合わせはこんな感じ。


  1.日本のお城(おそらく名古屋城)の背景前に、戦国武将(鎧武者)と

    お姫様の顔出しパネル。


  2.ヨーロッパのお城の背景の前に、鎧騎士とお姫様。


  3.中国万里の長城の背景の前に、チャイナドレスでヌンチャクを持っている

    女性と、少林寺のお坊さん。


4.うちの学校の校門前の背景の前に、ソフィーとシュイの顔を抜いてないパ

    ネル。


 4については、クラスの男子の経ってのお願いだと懇願されて、仕方なく2人の

許可をもらって製作。


 なので、俺はこのパネルを描いてはいない。


 2人の写真を等身大に引き延ばして、作成しただけ(笑)。






◇◇◇◇◇





「さ~て、どっからまわる~2人共」


俺が文化祭の案内表を真剣に見ている2人の声を掛ける。


「え~そうですね迷いますわ」


「あまり時間がないでしょうから、わたくしはセイア様の行きたいところで構い

ません」


「あっ、ずるいですわよ、ラグナヴェール!」


「わたくしも、セイア様の行きたいところでお願いします」


とシュイとソフィーが俺に言ってくるので、


「うん、わかった、2人共俺に任せてもらえるなら……」


そう言いながら俺も案内表を見て……。


【文化祭案内表】


《教室&運動場》


・1-1  お化け屋敷。


・1-2  体育館で出し物。


・1-3  町の(俺達の住んでいる)ジオラマ


・1-4  迷路。


・1-5  体育館で出し物。


・2―1  顔出しパネル写真館。


・2―2  脱出ゲーム。


・2―3  アクセサリー作成体験ブレスレット


・2―4  運動場テントで”焼きそば屋”。


・2―5  スイーツデコレーション体験。


・3―1  運動場にて、将棋部とコラボした人間将棋。


・3―2  体育館で出し物。


・3―3  等身大紙相撲。


・3―4  ねこカフェ。


・3―5  運動場テントで”フランクフルト&から揚げ屋”


・天文部  視聴覚教室で、”プラネタリューム”(手作り)


・科学部  理科室で”おもしろ科学実験”


・写真部  玄関ロビーで”写真展”


・手芸部  手芸部部室(空き教室)で”編み物教室”


・華道部  職員室前廊下で”生け花展示”


・茶道部  運動場特設会場にて”野点のだて


《体育館催し物》


「午前の部」


・1-2  演劇「現代版 新説 桃太郎」


・3―2  英語劇「水戸光圀」


「午前の部」


・1年~3年有志  漫才。コント。モノマネ。


・1-5  ダンス「80年代ディスコ音楽メドレー」


・3年生有志    ロックバンド演奏。


・マン研  歌ダンス”もえいろクローバーA”


「悩むより……兎に角、見れるだけ見に行こうか2人共」


「「はいw」」






◇◇◇◇◇





まずは、お化け屋敷から。


 音やお化けのギミックなど、かなり凝った感じなんだけど……。


 なんだけど、いかんせん暗さが足りない。


 これは、仕方ないことなんだけどね。


 うちの学校の文化祭の規定で、完全な暗転は禁止なんだよ。


 保安上と言うか、風紀上の理由でね。


 なので、驚き処が分かりにくいと言うか、驚けないと言うか……。


 全然怖くないお化け屋敷を後に、次の”迷路”に行ってみる。


 次の”迷路”も……。


 一生懸命教室いっぱいに迷路を作ったようだけど、簡単にと言うか、一度も迷う

ことなくクリアしてしまう。


 俺達3人、微妙な感じになり、そそくさと1年生の校舎を後にする。


 次に俺達2年生の校舎に戻り、自分達の教室を覗いてみると、教室に男の群れが

出来ていた。


 殆どが、校門前の背景の前に置かれたソフィーとシュイのパネルの前で、記念撮

影をする奴らばかり。


その内の一人の男が、俺達を見つけ叫ぶ。


「あっ!ラグナヴェールさんにカカさんだ!」


「「「「「「「「「「えっ~」」」」」」」」」」


あっという間に俺達の周りに男の群れが囲み。


「一緒に写真お願いします!」


「一枚だけ~お願い」


「大鷲、邪魔だ!どけ!」


などと言ってくるので、俺は2人の手を引き慌てて、隣の教室に逃げ込んだ。


 隣のクラスは”脱出ゲーム”


 教室を2つの部屋に区切、第一の部屋と第二の部屋に分け、制限時間内にミッシ

ョン(クイズ)をクリアできれば次の第二の部屋の鍵が渡され、その部屋のミッシ

ョンをクリアできれば脱出成功となる。


 これには、結構俺達3人(俺、ソフィー、シュイ)は燃えた。


 制限時間が迫る中、数字の謎解きをクリアし、第二の部屋にまでは進んだんだけ

ど、漢字のタイルを組み合わせて縦横斜めで熟語を作る問題で、惜しくもタイムオ

ーバー。


 残念ながらクリアならずだった。


 ”脱出ゲーム”の教室を出ると、待ち構えていた野郎どもに再び囲まれる。


「一枚だけ~お願い」


「大鷲からも頼んでくれないか」


迫ってくる男どもにどうしようか考えていたら、


「はい、はい、皆!注目~!」


手を叩きながら俺達と男どもの中に割って入って来たミオン。


「お昼2時から体育館で、私達のコンサートあるから来てちょうだい」


そう言って、チラシを配る。


「そこに書いてあるように、コンサートの前にお昼からグッツ販売を体育館前の

”マン研”のテントでおこないま~す」


そうミオンに言われ渡されたチラシを真剣に見る男達。


「えっ!グッツを買えば一緒に写真が撮れる~♪」


チラシを見て言う男の言葉に頷くミオン。


「これは、急がないと~!」


1人がそう叫んで走り出すと、他の男達も我先に体育館に走り出した。


 そんな男達の後ろ姿に、


「販売はお昼1時からだからねぇ~!」


そう言いながら手を振った。


そして俺達の方に振り返り、満面の笑みを浮かべ俺に言う。


「と、言うことでお昼からセイアよろしくね♪」


「ああ、わかった。」


(流石ミオン……抜け目ないなぁ~)





◇◇◇◇◇





ミオンに救われ、自由に動けるようになった俺達は、2年3組(ミオン、シノブ

、アイーシャさん、ローゼ)の”アクセサリー”作成体験『ブレスレット』を覗い

てみた。


 これは、ローゼが前もって作った黄銅、白銅、赤銅のブレスレットに、色石やア

クセサリーパーツを自分で組み合わせてオリジナルブレスレットを作成できるって

ことだ。


 ローゼは嬉しそうに体験に来た女の子達にいろいろアドバイスしたり、時には作

成を手伝っているようで、忙しそうだったので、声も可掛けずにここの教室を出る。


 2年5組の前に来た俺達は、手持無沙汰で、廊下に立っているゲキとクレアさん

に会った。


「ゲキ、クレアさんどうしたんだい?」


と俺が声を掛けると、


「ああ、セイア達か」


「俺達することがないんだよ」


とゲキが自分の教室の方に目線を向けるので、俺達が覗いてみると、


 ローゼ同様、嬉しそうに、体験に来た女の子達にケーキのデコレーション

をアドバイスして回るエドナさんが目に留まった。


(ああ、なるほど……)


「じゃ、俺達と一緒に見て回らないか?」


「えっ!いいのかセイア?」


「ああ、いいとも」


「はい、ぜひぜひ♪」


「あっ……はい」


俺とソフィーは笑顔で答えたが、若干1名は少々不服のようだが、それを口にはし

なかったので、ゲキ、クレアさんを加えた5人で見学することになった。





◇◇◇◇◇





 3年生の校舎の前で、どうしようか俺は考えた。


(教室でやっているは、3年3組の”等身大紙相撲”と4組の”ねこカフェ”だけ

だよな……)


 そう考えていると、3年生の校舎から、シノブとアイーシャさんが出て来た。


「Oh!Mr.オオワシ~今からかい?」


「あっ、あ……」


「ねこカフェは、いいよ~、まったりするから、是非行ってみてくれたまえ」


そう言ってシノブとアイーシャさんは、3年の校舎を後に出て行った。


(猫人に猫……どんだけ、お前は猫が好きなんだシノブ~)


と心で突っ込みを入れ、シノブには悪いが運動場の方行くとにした。


 3年1組と将棋部のコラボ……”人間将棋”。


 これは、3年1組の学級委員長である将棋部部長が、自分のクラスに持ち込んだ企画。


 運動場に設置された特設会場を見て、ゲキと俺は思わず叫んだ。


「これは……」


「なっ……んじゃこれ!」


豆ごはんが中学生の時、宇宙戦艦ヤマトの大ブームの中、

うちのクラスは文化祭で教室をヤマトにしました。

豆ごはんの担当は第一艦橋でしたが、ブラックタイガー格納庫担当の

女子に色々アドバイスを求められ忙しくも楽しい思い出があります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ