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異世界いったらヒーローごっこ ~夢勇者GUY BRAVE~  作者: グリンピースの豆ごはん
第4章 えっ!こっちでもヒーロー!?(学園編)
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170話 修学旅行(京都編)



朝、ホテルで京都観光での諸注意を先生から聞き、クラス単位でなくグループ単

位で好きな場所を選び京都観光をする。


 もちろん、俺はチームアルティメット(異世界での俺達の冒険者のチーム名)の

メンバーで行動する。


 俺的には、京都のコアな観光をしたかったんだけどさ~。


 シノブの経っての願いなのと、異世界組に日本文化を見せる意味もあって大変ベ

タではあるが、清水寺→地主神社→二条城→銀閣寺→金閣寺→東寺のコースを周る

ことにした。


 俺は幼いころ、大阪のりゅうじいちゃんによく連れて行ってもらってたので、こ

れらのものは知ってるんだけどねぇ……。


 あっ、1つだけ、清水寺の近くの地主神社ってのは初めてだけど……。


 なんでも縁結びの神社ってぇので、うちの女性陣(ローゼ除く)は、やたら張り

切ってた。





◇◇◇◇◇




まず、ホテルから京都駅に向かい、そこから電車を乗り継いで、最寄り駅の清水五

条駅に向かった。


 そこから、皆で清水寺まで歩くこと30分……1番目の見学地の『清水寺』に到

着した。


 清水寺参道に並ぶお土産屋さんを見ながら、清水寺を目指すんだけど、異世界組

は、どうもそのお土産物屋さんが珍しいのか何度か立ち止まるもんで、中々進まな

かった。


 仕方ないので、まずはこの沢山のお土産物屋さんから散策することになった。


 俺は、ソフィー、シュイ、ミオンを連れ、シノブはアイーシャさんと、そして

ゲキはクレアさん、エドナさんをそれぞれ連れてお土産屋さんを見て回った。


 小一時間……立ったろうか、俺とゲキは何も買わなかったが、女性陣全員は同

じものを買ったんだよねぇ~。


 それは、”がま口の財布”。


(なるほど……コイン入れるのには便利だよなぁ)


って感心してると、その横で嬉しそうに買った木刀を振り回すシノブが居た。


(おいおい、わざわざここで木刀買わなくても……)


と一応心で突っ込みを入れる俺だった。





◇◇◇◇◇




 清水寺本堂に参拝し、所謂清水の舞台から高さ11メートルの高さからの景色に

俺達一同感動した。


(って言っても高さだけなら異世界にも似たような高さの塔や建物ってあるんだけ

どね……木造ってのはないらしい)


 清水寺本殿参拝後、徒歩で歩くこと約2分、清水寺の境内にある”地主神社”に

到着した。


 地主神社の石段を登り本殿に向かうと通路の真ん中に「恋占いの石」が二つあり

、入り口そばと10m程離れた境内の奥にもう一つの石の間を目をつぶって歩き、

たどり着けたら、恋が叶うと言われているらしい。


 当然うちの女性陣(ローゼ除く)が皆チャレンジした。


 あっさりクリアしたのは、クレアさんとエドナさんにアイーシャさん。


 同じく1発でクリアしたと言い張っているミオン……。


(お前、薄目開けてたの……俺、ゲキ、シノブは知ってるんだけどな~)


 3回目でクリアできたのはシュイで、5回目にクリアしたのはソフィーだった。


(シュイ、ソフィーは結構、頑張るんだよな~出来るまで……おかげで結構予定の

時間押してしまったんだが…)


 なので、ここから時短短縮のため、本当はいけないんだけど、時田さんに手配し

てもらった車で移動する。


 車で移動すること20分……2番目の見学地の『二条城』に到着。


 既にお昼の12時を少し超えた時間だったので、二条城を見学前に、先にお昼を

済ませることにした。


本来は、学校の指定場所(京都市内数カ所)で食事をすることになっていが、今

回そっちには俺達の身代わり(プロキシ オートマトン)を行かせ、俺達は、時田

さんが事前に予約した店で食事を取る。


 1人3,000円のランチ。


 もちろんこれは、『ブレイブカンパニー』(時田さんが作った、異世界の金塊をこ

ちらのお金に換金するためのダミーカンパニー)の方から出してもらっている。


 なんせ、例のソフィー人形が好評で、初期生産分がすでに完売してるそうなんだ。


 なので、


「これくらいの費用は、費用に入りませんよ」


と言う時田さんのお言葉に甘えたんだけどね。


 『市兵衛』と言う京都の町家風のお店に入り、そこの松花堂弁当風の料理をいた

だいた。


 幕の内弁当のような入れ物には、なま麩田楽やら、季節の花麩、きぬさやの炊き

合わせやら、細工麩、竹麩の山椒風味、ご飯、お漬物、酢の物、生麩のしぐれ煮、

やき麩とおゆばの煮なんかが入っていた。


 異世界組はもちろん、俺やミオン、シノブ、ゲキも生麩ってのは初めて食べた。


 生麩って、もっちりとした食感で、味的には少々たんぱくって感じで、田楽や、

柿の形のあんこ入り生麩に、俺も含めた全員が、おかずにもデザートにもなる生麩

に驚きの声を上げたんだ。


(なんか癖になる食感だよな~)





◇◇◇◇◇




 昼食後、京都観光を続ける。


 二条城→銀閣寺→金閣寺→東寺


本来は、公共交通機関を使て周るルールではあるが、結局、時田さんが用意した黒

塗りのワゴン車で一気に回ることにしたんだ。


(言い訳だけど……かなり時間が押してたんでね)


 昼から回った後半の二条城→銀閣寺→金閣寺→東寺の見学では、やはり、異世界

組の面々には”金閣寺”が一番インパクトあったようで、口々に驚きの言葉を言っ

ていたら、突然、シノブがその皆に”銀閣寺”の魅力……ってか、東山文化の魅力

を熱弁し出した。


「そもそも、貴族的・華麗な足利義満の北山文化に対して、幽玄、わび・さびに通

じる美意識に……」


 その熱弁するシノブを見て俺は思った。


(おいおい、お前アメリカ人じゃなかったっけ?)





◇◇◇◇◇




 無事、見学も一通り時間内に回り切り、夕方、京都駅付近の集合場所で他の生徒

と合流し、バスで大阪に向かった。


 今夜のお宿は、大阪って言っても大阪市内から離れた”堺市”にあるホテルで一

泊し、翌日この修学旅行に参加した生徒の殆どが期待するアトラクションに向かう

ことになっている。


 そう、大阪にあるUSO(某アメリカ映画会社プロデュースの遊園地)。


(俺は最近できた”バリーボッタ”のアトラクションがものすごく楽しみなんだ~)





◇◇◇◇◇





------第三者視点---

 



 ―某市内廃工場―


 学校の体育館ほどの広さの廃工場。


 辺りには、錆びた鉄パイプなどが転がるその中に3人のアラブ系の男が、崩れ

かけのソファーに腰を下ろし、うち1人の男が、携帯電話で誰かと話ている声が

する。


「……そうか、予定どうり奴らがホテルへ入ったんだな!わかった」


そう言うと男は電話を切った。


 男が電話を切ったと同時に、他の2人の男が聞いた。


「「予定通りか!」」


「ああ、予定通りだ」


その言葉に男が頷き、そして2人の男にそれぞれ質問する。


「ジャマーの用意は!?」


その言葉に1人の男が頷くと、もう1人には、


「現地での配置は……」


そう聞く男に聞かれた男は黙って頷き、3人はお互いの顔を見合わせ言う。


「「「インシャラー(神の御心のままに)」」」





◇◇◇◇◇





 朝7時ごろホテルでクラス単位で朝食を済ませ、バスに乗る。


8時過ぎにお目当てのUSOに到着し、ここでも京都と同じくクラスでなく、グ

ループ単位で行動する。


「じゃ~皆いい!?」


と張り切るミオンの言葉に俺達が頷くと、ミオンを先頭に園内アトラクションに向

かった。


「じゃ、初めはこれからねぇ~」


と言いながら初めにミオンが選んだアトラクションは……。


 例の”サメ”をテーマにしたアトラクションだった。


 少し、並んでボートに乗る……。


”バッシャーン”


 そして、突然巨大サメが現れた時、”キャッキャ”喜ぶミオンとは対象に驚き

、固まるソフィーにシュイ。


 それに、突然出て来たサメに対して、戦闘態勢で、席を立ち上がろうとするクレ

アさん、エドナさん、アイーシャさんに……ローゼを俺とゲキとシノブで無理やり

座らせて、落ち着かせた……のは良いが、その光景に驚いたシャーククルーズ案内

役のスタッフの人が、慌てて尻餅をついたのをゲキが起こして、この人達は、外国

からの留学生で、このアトラクションの趣旨がよくわかってなかったんだと、説明

して彼女らの突然の行動を謝った。


(ふ~っ、)


 次に向かったのはアメリカンヒーローのアトラクション。


 これには、クレアさん、エドナさん、アイーシャさんに、ローゼも驚きはしたも

のの、自分達の世界とは、掛け離れたこちらの世界のテーマだったので、急に立ち

上がったり、戦闘態勢を取ることはなかた。


(これは良いんだね)


その次は”火事”をテーマにしたアトラクションだったが、これもこちらの世界

の現代のテーマだったので……か、だいぶここのアトラクションに慣れて来たのか

、ミオンと同じく”キャッキャ”喜んでいた。


 そして、俺、ミオン、シノブが一番楽しみにしていたアトラクションに向かうこ

とになるんだが、その後……事件に巻き込まれるとはこの時の俺には知る由もなか

った。



幼き頃、定期的に京都に連れて行ってもらいました。

当時はそれが楽しみで……。

って言うのも、それは”おもちゃのおばちゃん”に会えるからです。

母に連れられ、”おもちゃのおばちゃん”の家に行き約2~3時間

母とおばちゃんが話すのを我慢して待っていると……。

必ずご褒美で、好きなおもちゃを買ってくれるからでした。


実はこの”おもちゃのおばちゃん”は、おばちゃんではないんです。

って言っても親戚なのですが……正確には母の叔母で、つまり

豆ごはんにとっては、おばあちゃんの妹なんですが……って

正式には何て言うんだろう?


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