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異世界いったらヒーローごっこ ~夢勇者GUY BRAVE~  作者: グリンピースの豆ごはん
第4章 えっ!こっちでもヒーロー!?(学園編)
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168話 セイアとシュイの誕生会(後編)



まだ、カラオケルームを予約した時間まで、少しあるので、スポーツ施設に移動

し、皆でミニサッカーや、バッテングゲージの横ののピッチングゲージで、所謂、

数字の書いた的を野球のボールで射抜くゲームを楽しんだ。






◇◇◇◇◇




 時間が来たので全員でカラオケルームに向かう。


(いよいよ本番だねぇ♪)


 俺とシュイが正面の席に着き、右側(俺側)には、ソフィー、ミオン、とうさん

と かあさんそして、ローゼが座り反対の左側(シュイ側)にはゲキ、クレアさん

にエドナさんアイーシャさんにシノブが座った。


 カラオケルームの備え付けの電話で、食べ物と飲むものを頼んだ……。


 しばらくして運ばれてくるいろいろな飲み物に食べ物。


 から揚げ、チーズが掛かったフライドポテト、ソーセージ、ピザに、スパゲティ

ー(ミートソース)、揚げたこ焼き……それに加えて、昨日エドナさんが焼いてく

れた、俺とシュイの誕生日ケーキ2個それに、近くのお寿司屋(回る寿司)で買っ

たお寿司など。


 本来、ここは食べ物は持ち込み出来ないシステムになっているんだけど、そこは

、ほれ、時田さん得意の根回しで許可を取ったんだよ。



 まず、エドナさんが焼いてくれた俺とシュイそれぞれのケーキにローソクを立て

、火をつける。


 そして、皆でお誕生日の歌を合唱してくれて……


「じゃ、蝋燭の火を吹き消して、シュイちゃん、セイア♪」


そう かあさんに言われ俺とシュイが同時に


「ふぅ――!」


って蝋燭の火を一気に消した。



「「「「「「「「「「Happy Birthday セイア、シュイ~♪」」」

」」」」」」


”パチパチパチ”


と皆で拍手し、俺シュイに向け、皆なで一斉にクラッカーを鳴らした。


”パンパンパン”


 音とともに、俺とシュイに向けられた特大クラッカーから、紙吹雪が降りかかる。


「「わぁ~♪」」


そう声を上げながら、飛んでくる紙吹雪を浴びる俺とシュイに とうさんが改めて

言った。


「シュイちゃん、セイア誕生日おめでとう♪」


その言葉に、シュイが とうさんにお礼の言葉を言うのだが……。


「皆さん、勇者様のお父様ありがとうございます~♪、わたくしと勇者様が同じ

月の誕生日……しかも、それを一緒にお祝いしていただけるなんて、感無量でご

ざいます。やはり、わたくしと勇者様の出会いは運命だったんですね、勇者第一

夫人としていっそうの……※△□Ж……モグモグ。」


最後まで言う前に、俺がシュイの口を から揚げを押し込み黙らした。


「うん、第一夫人ってなぁにセイア?」


シュイの"第一夫人"と言う言葉に かあさんが引っかかったみたいで、俺に聞

いてきた。


俺は焦りながら かあさんに言う。


「いや、ほら今、皆で作ってる漫画でねぇ、勇者物の奴、あれの仲間内の陣形の

第一布陣ってシュイが言いたかったんだと思うよ~」


 かなりってか、ものすごく強引な言い訳なんだけど、俺をジト目で見つめる 

かあさんに、すかさずミオンが言った。


「それより、皆で乾杯を♪~ねぇおばさん♪」


「ああ、そうね」


と変に納得した かあさん。


「「「「「「「「「「「「カンパーイ♪」」」」」」」」」」」」


(ふう~、間一髪、ナイスミオン♪)


と胸を撫で下ろすと共に、俺はジト目でシュイを見ながら更に心で思った。


(同じ月生まれかもしれんが、俺は乙女座で、お前は てんびん座、星座は違う

んだからねぇ~シュイ)






◇◇◇◇◇




ある程度、食事が進んだところでミオンが言った。


「じゃ、セイアとシュイにプレゼント渡そうよ~」


ミオンの言葉に、皆が一斉に持ってきた俺とシュイの誕生日プレゼントを、俺とシ

ュイに次々に渡してくれた。


 俺とシュイもお互いにプレゼントを渡し合って……。


「皆ありがとう♪」


「皆さんありがとうございますぅ~」


と俺とシュイがそれぞれお礼を言うと、ミオンが


「2人とも開けてみてよ」


と言うので、俺とシュイがもらったプレゼントを開けて行く。


 まず、俺が皆にもらったプレゼントは……。


・≪とうさん≫    → 『スペースファルコン隊の革ジャン』


(え!、あの宇宙戦艦ムサシの航空隊の革ジャンじゃん!

確か、限定販売で¥50,000円もするやつじゃん……やった!)


・≪かあさん≫    →『皮の長財布』


(あっ、丁度、財布が傷んでてほしかったんだ)


・≪りゅうじいちゃん≫→『ワンショルダーバック』


(別名ボディバッグ ともいわれる背中にぴったりとフィットさせて持つバッグ…

…意外とじいちゃんセンスあるんだねぇ~)


・≪ミオン≫     →『ガンボーイの連合軍のパイロットスーツ風スエット』


(いいね!スエットだから楽だしね……あっちの世界の時普段着にしようかな)


・≪シノブ≫    →『シャルルのセカンドバック(男物)』


(もらって悪いんだけど……少々親父臭い)


・≪アイーシャさん≫ →『木彫りのセイア人形』


(上手くできてると思う……けど、これもらってもな~って思っていたら、シュイ

が、かなりほしそうな目で見ていたけど……あげない(笑))


・≪クレアさん≫   →『クレアさん手作り、革の手袋』


(これからの季節、バイク乗るのに丁度いいな)


・≪エドナさん ≫ →『お誕生日ケーキ』


(俺の分とシュイの分それぞれのケーキの上に、チョコレートのプレイトで、ハ

ッピーバースデイ”セイア”と”シュイ”ってこっちの世界の言葉で書いてあっ

た……たぶんゲキに教わったのかな?)


・≪シュイ≫ →『絹製のパジャマ』


(シュイのとお揃いらしい……それを見た かあさんがあまりの高級プレゼントに

目を見張ったのと……シュイと”お揃い”に反応し、不安そうな目で俺を見るソフ

ィー……大丈夫だよソフィー)


・≪ローゼ ≫ →『ローゼ手作りミスリル製のマグカップ』


(クレアさんの物と同じやつ……これ結構いいよ、飲み物が冷めにくいし、丈夫だ

しね)


・≪ゲキ≫      →『十手2本』


(ヌンチャクに変わる新しい俺の護身用武器……のちにゲキから”十手術”っての

を教えてもらう予定)


・≪ソフィー≫ →『手作りクッキー』


(ソフィーが俺だけの為に かあさんに習いながら作ってくれたクッキー。

まぁ、少々形がいびつなのと……少々ほろ苦いが……人生初めて好きな女の

子から焼いてもらったクッキーに感動!……食べるのがもったい

ない。)


 後、この場にはいないがニールさんからもプレゼントをもらった。


・≪ニールさん≫ →『透明マント』


(見た目、ドラキュラのマント風で、羽織ると見えなくなるらしい…… とうさん

と、かあさんにはただのコスプレ用マントだと説明したけどね)



 そして、続いてシュイのプレゼント。


・≪とうさん≫    → 『懐中時計』


(腕時計を付ける習慣がないと、シュイから聞いたとうさんが、これにしたら

しいが……元々異世界には時計はあるけど持ち歩くほどの小型の時計がないだけ

なんだけどねぇ~)


・≪かあさん≫    →『シュイ専用のお弁当箱』


(俺のお古の弁当箱からこれで卒業だね……ってかあさんが言ったら、嬉しそうな

反面少し寂しいような複雑な心境のようだった)


・≪りゅうじいちゃん≫→『長財布』


(まぁ、異世界の人達の財布って皆、巾着だもんねぇ)


・≪ミオン≫     →『抱き枕』


(ミオン曰く、夜1人寝が寂しいといつもミオンのベットに潜り込んでくるそうで

、これでシュイから解放されるって言っていた……よく見ると抱き枕に俺の顔が貼

ってあったのを見て俺的にはかなり複雑な心境だ。)


・≪シノブ≫    →『シャルルのバック』


(本当にシノブって、ワンパターンな奴)


・≪アイーシャさん≫ →『木彫りのシュイ人形』


(シュイは自分の人形より、俺のが欲しいみたい)


・≪クレアさん≫   →『クレアさん手作りシュイの似顔絵刺繍入りハンカチ』


(これ、案外気に入ったみたい)


・≪エドナさん ≫ →『お誕生日ケーキ』


(俺のと同じく、チョコレートのプレイトで、ハッピーバースデイシュイ”ってこ

っちの世界の言葉で書いてあるんだが……本人にしてみればシュイ&セイアって書

いてほしかったみたい(笑))


・≪ローゼ ≫ →『ローゼ手作りミスリル製のマグカップ』


(クレアさんの物と同じやつ……何だけど彼女にしたら俺と同じって事に喜んでい

た)


・≪ゲキ≫      →『瓢箪で作った水筒』


(俺自身、時代劇でしか見たことはなかったんだけど、これは飲むための水筒と言

うより使うための水筒……容量は500ml入るらしく、シュイ曰く、この容量の

水で長さ30Cm位の水の龍(青龍)が作れるそうだ。)


(因みに、これが後々役に立つんだけどね)


・≪ソフィー≫ →『念話のブローチ』


(イーシャイナ王家の者同士が、念話するネックレスの簡易版魔動機で、これでシ

ュイとソフィーが念話出来るのだが……それを聞いたシュイが、”なぁ~んだ”っ

て詰まんなそうな顔をしたので、シュイの耳元で俺がこう言ったんだ。

”ソフィーと繋がると言うことは、俺と繋がることだよ~”って、そしたら急に満

面の笑みを浮かべ、ソフィーにもらったブローチを抱きしめ出した。

それを見て、事情の分からない うちの とうさんと かあさんが不思議そうにシ

ュイを見ていた)


・≪俺(セイア≫ →『目覚まし時計』


(これは、ミオンに言われてプレゼントしたんだけど……シュイもミオンと同じく

朝が弱いらしい、しかも、これは録音機能付き、つまりその録音した音楽や声をア

ラーム音の代わりに使えるってことで、早速シュイに声を入れてくれとおねだりさ

れた……仕方なくシュイが言う通り、俺の声を録音……”おきて~マイハニー”

ってね)



 当然の事ながら、シュイにもニールさんからのプレゼントがある。


・≪ニールさん≫ →『魔法のガム』


(これを1枚噛むと約10分間、水中で呼吸できるらしい……それがケースの中に

10枚。

因みに、これ、使い切っても1日経てば、元の10枚に補充されるんだって)


 プレゼント交換の後、カラオケタイムに突入!って言っても、歌ったのは、う

ちの とうさん、俺、ミオン、シノブの4人何だけどねぇ……。


 他のメンバーは、ノリノリの俺達4人を温かく見守ってくれてたみたい。


(でも、楽しかった~)






◇◇◇◇◇




------第三者視点---


 誕生会終え、カラオケルームから出て来るセイア達を柱の影から見つめる、この

場には似付かわしくない人物がいた。


 顎鬚、口髭……顔の下半分髭だらけのアラブ系のその男は、徐にスマホを取り出

しメールを打った。


『ヒヨコの巣を見つけた!』


 その後ニヤリと笑、その場を去っていくのであった。

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