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異世界いったらヒーローごっこ ~夢勇者GUY BRAVE~  作者: グリンピースの豆ごはん
第4章 えっ!こっちでもヒーロー!?(学園編)
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167話 セイアとシュイの誕生会(前編)



前にも言ったが、この学期(2学期)は学校行事満載で忙しい。


 この月、俺が20日、シュイが25日に誕生日を迎えるんだが、その前後

に丁度修学旅行になっているので、今回俺とシュイの誕生会を合同で、しか

も、前倒しにすることになった。


 その誕生会を企画するのは……ミオンでもなくゲキでもない……。


 大鷲健一……つまり、俺の とうさんだ。


 何時もだと、俺の家にミオンとゲキを呼んで、うちの家でする俺の誕生会だけど

、今回はシュイの誕生会と合同ってこともあり、別の場所で行われることになった。


 その場所とは……。


『ラウンダーオン』


 所謂、アミューズメント施設。


 ボウリング場に、ゲーム、カラオケ、室内運動施設が一つになった所だ。


 土曜日の朝早くに皆で『ラウンダーオン』の前に集合した。


「みんな揃ってるか~!」


「「「「「「「「「は~い♪」」」」」」」」」


 手を上げながら言う、とうさんの問いかけに俺達全員が返事をする。


(うん……なんかうちの とうさん 引率の先生みたいだ)


「じゃ、中に入りましょう~」


「「「「「「「「「は~い♪」」」」」」」」」


 うちの かあさんの言葉に俺達が元気よく返事をして、とうさんに引率されな

がら建物の中に入った。






◇◇◇◇◇




「セイア、ミオンちゃん、ゲキちゃん、シノブ君~、留学生(異世界組)の子達に

貸し靴とボールの選び方教えてあげてねぇ~」


「「「「はぁ~い♪」」」」


かあさんの言葉に俺達4人は元気よく返事をして、手分けして貸し靴の借り方や、

ボーリング球の選び方を異世界組に教えた。






◇◇◇◇◇




 2チームに分れ対戦形式でボーリングを楽しむことになった。


 今回、俺と、シュイの誕生会ってことで、セイアチーム、シュイチームに別れる。


≪セイアチーム≫


セイア


・ミオン


・ソフィー


・ローゼ


それに、俺の とうさんと かあさん


≪シュイチーム≫


・シュイ


・ゲキ


・シノブ


・クレアさん


・エドナさん


・アイーシャさん


 シュイチームに異世界組がやや固まって入るけど、恐らくソフィーがボーリング

は、からきし駄目だろうと言う予測と、うちの とうさん、 かあさんもそんなに

ボーリングは旨くないってことで、戦力的には、これでイーブンだろうと、とうさ

んが言っていた。


(俺もそー思うよ)


 第1投目→先行のセイアチームは、俺が投げる。


 振りかぶって投げた第1投目。


”ドン~ゴロゴロゴロ”


”ガッシャーン”


 左奥の4ピンが残った。


すかさず、2投目、”ドン~ゴロゴロゴロ”


”ガッシャーン”


残り4ピンのうち、2本を倒す。


戻ってくる俺に、


「ドンマイセイア!」


と、とうさんが声を掛けてくれた。


(まぁ、こんなもんでしょ)


 次、シュイチームは、シノブが投げる。


 ボールを持ち前傾姿勢で、ピンに狙いをつけ、足をクロスさせながら球を投げる。


”ドン~ゴロゴロゴロ”


”ガッシャーン”


≪ストライク≫


 電光掲示板にストライクの文字が浮かび、それを見てガッツポーズをとるシノブ。


 シノブが自分のチームのメンバーにハイタッチをしようと、手を上げるが、シュ

イチームの誰もがポカンとしていると、うちの とうさんが大声で言う。


「皆、シノブ君がストライク出したんだから、ハイタッチしてあげなさい!」


その言葉に、ゲキがはっとして、シノブに近寄りハイタッチをすると、他のメンバ

ーもゲキを見て同じようにハイタッチをした。


「イェ~イ~、盛り上がって行こう~♪」


 2人目、ミオンとアイーシャさん


 2人共2投して、どちらも8ピンずつ倒した。


(ストライクやスペアーが出ないと盛り上がんないね)


 続く3人目は、ソフィーとゲキなんだけど、ソフィーがボーリングの球を重たそ

うに両手で抱え、着ていた薄緑色のワンピースのロングスカートの幅いっぱいに足

を広げ”投げた!”と言うよりことがした。


”ゴロゴロゴロ”


”ガタン”


2投、投げていずれもガター……。


 ゲキは豪快に投げて……。


”ドン~ゴロゴロゴロ”


”ガッシャーン”


≪ストライク≫


 電光掲示板にストライクの文字が浮かぶが、それを見ずに自分の席に戻る途中、

チームメイト達と片手でタッチして言った。


「ドンマイソフィーちゃん、ナイスゲキ君!」


とうさんが2人に声を掛ける。


 4人目は、うちの とうさんとクレアさん。


 とうさんは先にクレアさんに”投げなさい”ってジェスチャーをし、それを受けて

先にクレアさんが1投目を投げた~。


”ドン~ゴロゴロゴロ”


”ガッシャーン”


 惜しくも右奥の1ピンが残り9ピン、その後残りの1ピンを倒し、”スペア”

を取る。


「 yeeeeeah~♪」


それを見たシノブが言い、クレアさんと勢いよくハイタッチをすると、それに続い

て笑顔でクレアさんとハイタッチをするゲキ。


 うちの、とうさんは……1投目6ピンで……2投目ガター!?


 どうやら、この季節でもタンクトップに短パン姿のクレアさんの”ムチ”とした

太腿に気を取られて……みたいだ。


 自分の席に戻った とうさんをおもっきり、睨む かあさんだった。


 次は、うちの かあさんとエドナさん……。


2人とも2投投げて、8ピンと9ピン。


(まぁまぁでないかい?)


そして、ラストはローゼとシュイ。


 ローゼは小柄ながら女性メンバーの中で一番重い16ポンドの球を勢いよく投げ

……。


”ドン~ビユーン”


”ガッシャーン”


 球が転がると言うより、滑ってピンにぶち当たり、当たったピンが隣のレーンに

飛び出す勢いだが……それが災いしたのか8ピンしかも両端のピンが2ピン残ると

言うスプリット。


「わちゃ~」


思わずうちの とうさんがそう声を上げ、続いての2投目は狙いすぎてのガター。


(ドンマイローゼ)


俺は心でそう思いながら笑顔でローゼを迎える。


 シュイは袖なしのチャイナ服を着ていて、腰をくねくねさせながら1投目、2

投目を投げる。


 それをガン見するうちの とうさん……


「いてっ!」


かあさんにほっぺをつねられたようだ。


 結果は、1投目3ピン、2投目2ピンの合計5ピン。


 そんな感じでゲームは進む。


 ゲーム後半、慣れて来たのか俺、ミオン、エドナさんにローゼにも”スペア”や

”ストライク”が出だした。


 結局、2ゲームをやり終え……。


≪セイアチーム≫


セイア  1ゲーム目120点  2ゲーム目130点


・ミオン     1ゲーム目 80点  2ゲーム目100点


・ソフィー    1ゲーム目 30点  2ゲーム目 40点


・ローゼ     1ゲーム目 160点 2ゲーム目 190点


・とうさん    1ゲーム目 130点 2ゲーム目 150点


・かあさん    1ゲーム目  80点 2ゲーム目  90点



≪シュイチーム≫


・シュイ   1ゲーム目  60点 2ゲーム目  40点


・ゲキ   1ゲーム目 200点 2ゲーム目 190点


・シノブ     1ゲーム目 290点 2ゲーム目 280点


・クレアさん   1ゲーム目 130点 2ゲーム目 150点


・エドナさん   1ゲーム目 140点 2ゲーム目 160点


・アイーシャさん 1ゲーム目 130点 2ゲーム目 130点


で、2ゲームのチーム合計を足すと……。


≪セイアチーム≫1300点


≪シュイチーム≫1900点


「よって、シュイちゃんチームの勝ち!」


と大声で言う うちのとうさん。


「では、優勝チームにはこれを……」


と言いながら、とうさんが出してきたのは……100円ショップで売っている金メ

ダルのおもちゃのメダル……。


 それを、シュイチームの一人ひとりの首にかけ……。


「今日一日それを付けていること!」


って言った。


(え――――っそれって、ある意味バツゲームじゃん)






◇◇◇◇◇




少し、飲み物を飲みながら休息をとって、軽くゲームをしようと、ゲームコーナ

ーに移動した。


 俺と、ミオンに とうさんは、車のレースのゲームをして、それを横から見てるソ

フィーとシュイ。


 シノブとうちの かあさんは例の銃でゾンビを倒すゲームをしていた。


 ゲキに、クレアさん、エドナさんそれにアイーシャさん、ローゼは、クレーン

ゲームに興じる。


 お昼になり、軽く施設内の軽食を食べる。


って言うのは、この後カラオケルームで俺とシュイの誕生会でいろいろ食べる予

定だから……。


 因みに、ゲームを終え軽い昼食の為、皆で合流し時、抱えきれないくらい景品

を持ったローゼを見て俺は思った。


(結構、クレーンゲームの才能あるんだねローゼ)


 





昔、仲間内でボーリングしていた時の事、ある女子が一番重たいボールを選び、

思い切り振りかぶって投げたら……。


前に飛ばずに、後ろに飛んだ……。


もう少しで、友達の足に穴があくところでした。

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