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異世界いったらヒーローごっこ ~夢勇者GUY BRAVE~  作者: グリンピースの豆ごはん
第4章 えっ!こっちでもヒーロー!?(学園編)
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166話 バイクに乗るドワーフ



 こっちの世界に戻り、俺達は自分達の分身であるProxy Automat

onプロキシ オートマトンを回収するため、呼び出し、各自命令する。


「「「「Reinttate!!!!」」」」


そして、Proxyプロキシ Automatonオートマトン口のからトランプの大き

さのカードを回収し……食べる。


 口の中に入れたカードは一瞬にして消えてなくなり、それと同時に俺達の頭の

中にプロキシ オートマトンの記憶が俺達の頭の中に流れ込んできた。




(なるほど……こっちでも色々あったのね)






◇◇◇◇◇




 シュイとローゼの転校手続きは、既に終わっているらしいが……。


(流石、時田さん)


 俺とソフィーのクラスにシュイが入り、ローゼは、ミオン、シノブ、アーシャさ

んのクラスになるそうだ。


 因みに、俺とソフィーとシュイが2年1組、ミオン、シノブ、ローゼ、アイーシ

ャさんが2年3組で、ゲキ、クレアさん、エドナさんが2年6組なんだ。


 ただ、ホストファミリー……つまり、下宿先が決まっていないので、しばらく

シュイとローゼは、このンドワン国大使館に滞在することになった。



 実を言うと、シュイとローゼのホストファミリーについてもだいたい決まって

はいる。


 シュイはミオンの家でローゼは……甚平叔父さん!?って、俺の かあさんの弟

で隣町でバイクショップを営んでる……叔父さんなんだけどねぇ。


 まぁ、元々俺の家にソフィーがホームステイしてるのもあって、ローゼの受け入

れは2つ返事でOKだったんだけど。


 ただ、通学が少し問題になった。


 隣町の叔父さん家から、俺達の学校に通うには、一駅だけだけど電車通学しなけ

ればならない。


 当然、異世界の住人のローゼは電車を知らない。


 一応、俺とミオンが付き添って練習は試みたが……。


 まず、自動改札に驚き……切符を取り忘れ……ホームに入ってくる電車に驚く。


(電車に向かってトマホークを出そうとしたので、俺とミオンで必死に止めた)


 なので、どうしようかって悩んでいたら、甚平叔父さんが一言言った。


「うち、バイク屋だから、バイクで通えばいいんじゃないか?セイア」


(ああ、なるほど……)






◇◇◇◇◇




 本来、うちの高校はバイク通学禁止だが……その辺は時田さんが上手く根回しし

て、留学生の特例として学校には認めてもらった。


 バイク免許にしても、時田さんが ンドワン国でローゼにバイクの免許を発行さ

せ、それを日本で国際免許に切り替え使えるようにした。


ただ、運転するには日本の交通法規をローゼに覚えてもらう必要があるのだが、

それについては、彼女ローゼProxyプロキシ Automatonオートマトンつまり身代わり人形を起動させローゼの代わりに日本の交通法規を覚えさせ……。


「Reinttate!」


起動を解除して、Proxyプロキシ Automatonオートマトン口のからトランプの大きさのカードを回収し……ローゼに食べてもらう。


(ほら、これで交通法規は完璧に覚えたよなローゼ)


 が、ここで少し問題が!


 って言ってもね、要はローゼの身長では中型を初め大型バイクには乗れないって事。


 なので、結局……原付のスクーターになった。

 

 これに関しては、当初、甚平叔父さんが日本に居る間、ローゼに無償レンタルし

てあげるって言っていたんだが、ローゼはどうしてもそれは嫌だと言い張る。


(なんで?)


って思ったら、ちゃんと自分のお金で買うと言い、金貨2枚を甚平叔父さんに差

し出した。


 これには、甚平叔父さんが固まった。


 仕方ないので、俺が時田さんにお願いして日本円に両替し、ローゼの希望通り

バイクを購入した。


そして、甚平叔父さん丸二日かけて、ローゼに原付スクーターの乗り方を指導し、

どうにか乗れるようになり、何とか新学期(2学期)を迎え俺達はしばらく、普通

の学園生活を送ることになった。




◇◇◇◇◇




 

"ピン~ポン~”


”ガチャ”


うちの玄関のインターホンが鳴ると同時に玄関扉が開き、


「セイア、ソフィーおはよう~」


ってミオンが言いながら入って来た。


 ミオンの後ろにはシュイがこちらを”チラ”ってみ見て、少し遠慮がちに、


「お、おはようございます」


「あっ、おはよう~ミオンちゃん、シュイちゃん」


その声に かあさんが2人に返事を返すと同時に振り返り、奥に居た俺とソフィー

に向かって言った。


「ソフィーちゃん、セイア~!、ミオンちゃん達が来たから、急いで支度しなさ

~い」


「「はぁ~い」」


かあさんに、俺とソフィーがそう返事をして、玄関へと向かうと、その間に かあ

さんが、ミオンとシュイにお弁当箱を渡していた。


「はい、ミオンちゃん、それに、こっちはシュイちゃんね」


「いつもありがとう~おばさん!」


「ありがとうございます、セイア様のお母様♪」


「なに、言ってんの、2つ作るのも4つ作るのも同じなんだから」


と笑顔で返す かあさんに、少しミオンはすまなそうに……。


「でも、本当なら……」


と言いかけたミオンの言葉を制して、かあさんが言う。


「良いのよ~私はそうしたいからしてるだけ、それとも迷惑だったかしら?」


とミオンに言い返すと、首を横に振りながら、


「ううん、むしろ感謝してます」


と言うと、シュイも慌てて言葉を重ねた。


「感謝、感謝でございます~お母様」


「そう♪」


その言葉に笑顔の 母さんだった。


 元々ミオンの家は、両親があまり家におらず、学校でのお昼は、専ら食堂で食べ

るか通学途中で菓子パンを買い求めていたのを不憫に思っていたうちの かあさん

だったが、当初は、とうさんに人の家のことは、あまり干渉しない方が良いんじゃ

ないかと言われ、我慢していたんだが……同じ留学生のソフィーにお弁当があって

、シュイにないのは不公平だし、”日本のお弁当文化を伝える意味でも、私が作る

!”って言いだしたんだよなぁ~。


 ただ、シュイが急に留学してきたので、シュイ用のお弁当箱が用意できず、俺の

昔のお弁当箱を今は使ってることに”申し訳ない”って言ってたんだけど、当の本

人のシュイは、それを聞いて余計喜んでたんだけどねぇ。



「「じゃ、行ってきます~」」


「「行ってまいります」」


俺、ミオンにソフィーとシュイが手を振りながら言うと、


「皆、気を付けてねぇ」


家の玄関で、かあさんに見送られ、俺人はは学校へと向かう。


 少し照れながら、ミオンとシュイの目を盗み、俺はソフィーとそっと手を繋ぎ

ながら歩いたら……。


(こういうの昔から憧れてたんだよなぁ~)


 

「あ!、セイア様ぁ――――――!」


 それをあざとく見つけるシュイ。


 そして、シュイは、俺の右側に居たソフィーと反対側の左に回り込み、俺の

持っていた鞄無理やり取り上げると、


「セイア様、お鞄お持ちいたしますわ~♪」


って言いながら、左手に自分の鞄と俺の鞄を無理やり持ち、空いた自分の右手で俺

の左手を握る。


「うふふふふ……♪」


と満足げな笑みを浮かべるシュイ。


 しばらくは、そのまま両手に花で歩いていたんだけど……。


 後ろでそれを見ていたミオンが突然、


「じゃぁ~ミオンちゃんはセイアの背中にする~♪」


と言いながら俺の背中に飛び乗った。


「うわぁ~!」


両手に美女……背中に美女ミオンをおぶりながら俺は学校へ向かう。


(……この状況って喜んでい良いのやら?)




◇◇◇◇◇





 学校の正門付近まで、ソフィー、シュイと手を繋ぎ、かつ、背中にミオンをおぶ

りながら歩いていると、反対側から男女3人が手を繋いで歩いてきた……を見つけ

た俺の背中の上のミオンが大声で言う。


「あっ!ゲキちゃんたらお熱いのねぇ~」


その言葉に、クレアさんエドナさんと手を繋いでいたゲキが、2人から手を離し、

顔を赤らめながら、しどろもどろに言う。


「セ……セッ、セイアこそ何やってんだ!」


(いや、何で俺に言い返す……言ったのはミオンだろ)


ゲキの言葉に俺が心で突っ込みを入れていると……。


ダダダダダダッ――――。


とバイクのエンジン音と共に


「あんたたち、そんなのとこで何突っ立ってんのよ!邪魔よ!」


と言いながら、俺達を抜き去り校門へと入って行くローゼ。


それを”ぽか~ん”と見送る俺達であった。




◇◇◇◇◇





キーンコーンカーンコーン~♪


 授業が終わり、ローゼはバイクに(原付スクーター)跨り一目散に帰る。


 それは、甚平叔父さんの店の手伝いをするためだ。


 なにも、叔父さんが無理やり手伝わしてる訳ではない。


 ローゼ自らが、そうしたいからしてるらしい。


 どうも彼女、俺達の世界の機械……ってか、特にバイクに興味があるみたい。


 甚平叔父さんの仕事をじっと横で見たり、時には質問し、メモを取るそうだ。


 おかげで今は、簡単なバイクの調整や、パンク修理くらいは1人で出来る様にな

ったらしい。


 叔父さん曰く、「筋がいい」そうだ。


(ドワーフの少女にバイクって……少々シュールな気がするが)


 ローゼ以外のメンバーはと言うと、ゲキは、剣道部の練習に、クレアさん、エド

ナさんはマネージャーとしてそのサポートと言うことで体育館に居る。


 あっ、そうそう因みにだけど、俺達が異世界に行っている間に我校の剣道部が、

インターハイに進み決勝で惜しくも敗れたものの、準優勝を飾ったらしい。


 と、言っても団体戦の話ではなく、個人戦……ってか、ゲキ1人が……何だけどね。


 去年に続き大会二連覇……は出来なかったようだ。


 顧問の先生は、それはそれは悔しがっていたが……当の本人であるゲキは、あっ

さりしたもので、「その程度なんだよ」って言っていた。


(それは、自分の身代わりのProxyプロキシ Automatonオートマトンの事を言ってるのか、はたまた自分の実力の事を言ってるのか……たぶんゲキなら前者の方だろうけど)


 そして、マン研のメンバーの俺、ミオン、シノブそれに、俺に付き添いたいソ

フィーとシュイにシノブに付き添いたいアイーシャさんは、部室である美術室に

今は居る。


 なんせ今は学校行事が立て込み俺達には時間がない。


その理由は、9月末から修学旅行、体育祭、文化祭に中間テストとイベント事万歳なんだ。


 なので、俺達は今、文化祭に向けて、マン研としての催し物を企画している所なんだ。


 どんな催し物か?って……それは、後のお楽しみってことで(笑)。








小学校、中学校と片思いで、高校に入ってやっと彼女ができたものの、

学校は男子校……。

彼女と手を繋いで登校するのに憧れていました。

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