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163話 クレアさんの誕生日(大阪粉もんパーティー)

すみませんセットしたはずが……消えてしまってました(汗)



「ささ、主人公が座るのはこっちやで」


と りゅうじいちゃんが、大きな鉄板が天板になっているテーブル中央にクレアさ

んを座らせる。


 そう、ゲキとローゼが作っていたのは、お好み焼き屋さんのテーブル……し

かも、メンバーが全員座れるくらいの。


と言っても俺とゲキとじいちゃんはホストと言うより焼き係だけどね。


 今回は大阪粉もんパーティー。


 要はお好み焼きや、たこ焼きのパーティーなんだけどね。


「お好み焼く前にケーキに立てたローソクの火を消してクレアさん」


と俺が言うと、エドナさんが手作りしたケーキをミオンとシュイがクレアさんの前

に置く。


 それと同時にお誕生日の歌を全員で合唱し、


「では、一気に吹き消すんだ、クレアさん」


そうゲキに言われクレアさんが息を吸いそして


「ふぅ――!」


って蝋燭の火を一気に消した。



「「「「「「「「「「「「Happy Birthday クレアさん~♪」」」

」」」」」」」」


”パチパチパチ”


と皆で拍手し、全員でお祝いの言葉を掛け、クレアさんに向け、俺、ミオン、ソ

フィー、シュイが特大のクラッカー(バズーカタイプ)を鳴らす。


”パンパンパン”


 音とともに、クレアさんに向けられた特大クラッカーから、紙吹雪がクレアさん

に降りかかる。


「わぁ~♪」


そう声を上げながら、飛んでくる紙吹雪を浴びるクレアさんにゲキが改めて言った。


「クレアさん誕生日おめでとう」


その言葉に、紙吹雪まみれのクレアさんはより一層笑みを浮かべお礼を言う。


「ゲキさんありがとうございます~♪」


 ホスト役の俺、ゲキ、りゅうじいちゃんが皆に飲み物をまず配る。


 異世界組のクレアさん、エドナさん、アイーシャさんにソフィーとニールさんそ

れにシュイには良く冷えた白ワインを配り、時田さんとローゼにはこれまたキンキ

ンに冷えたジョッキのビール(エール)を配り……って りゅうじいちゃん、あんた

ちゃっかり自分のジョッキのビール(エール)をキープしてるのは何故?


後は、俺がコーラで、ゲキ、ミオン、シノブはウーロン茶を配った。


(心なしかミオンが拗ねてるようだけど……気にしない)


「「「「「「「「「「「「カンパーイ!」」」」」」」」」」」」


皆で乾杯した所で俺が皆に


「じゃ、皆ご注文は?」


と聞くと、


真っ先に手を上げたのはミオンだった。


「はい、イカ玉」


(おいおいそこは今日の主人公のクレアさんからだと思うけど)


そう思いながらも俺は、


「はい、イカ玉一丁!」


と言いながらイカ玉を作り出した。


その横で、ゲキがクレアさんに改めて聞く。


「何がいい?」


その言葉にクレアさんが少し困ったような顔をして


「このような食べ物、始めてなもので……」


と言うクレアさんにゲキが、


「なら、そーだなオーソドックスなのは豚玉だと思うからそれでいいいか?」


と言うと、


「はい、お任せします♪」


その返事を聞いたゲキは、


「はい、豚玉一丁入りました」


と言いながらクレアさんの豚玉を焼きだした。


 のち、シュイはミオンと同じくイカ玉を注文し、シノブは一番ボリューミーなミ

ックスモダン焼きを、エドナさん、ニールさんはミックス焼きを選択した。


 残るアイーシャさんとソフィーはエビ玉を選択し、そして、時田さんとローゼは

迷った挙句豚玉を選択した。




◇◇◇◇◇





皆が各自お好み焼きを食べ終わるころ、りゅうじいちゃんがたこ焼きを焼き

皆に配りだした。


「はい、大阪名物のたこ焼きやでぇ~」


じいちゃんが配るたこ焼きに、俺、ミオン、ゲキ以外のメンバーは興味津々で自

分の皿に配られた丸い物体を見つめていた。


(俺達3人は幼き頃から見慣れてるからね)


「この丸いのが”たこ”と言う生き物なんですの?」


とシュイが、りゅうじいちゃんに尋ねると、


「わっはっは~、ちゃうちゃう、タコは中に入っとるだけや~」


りゅうじいちゃん笑いながらシュイにそう言った。


「あっつ!」


「にゃぎゃ~!」


シュイに りゅうじいちゃんが説明してる間に”たこ焼き”を一つ頬張ったローゼ

とアイーシャさんが叫ぶ。


「わっはっは~、外はカリッと中はとろっと……熱いから気ーつけや~」


熱がる2人に、りゅうじいちゃんが笑いながらそう言うと、ローゼとアイーシャ

さんが2人同時に文句を言った。


「それを早くいってよぉ~」


「早くいってにゃぁ~」


2人の様子を見て、他のメンバーは慎重に”たこ焼き”を口にする。


「美味しい~ですね」


「美味しいですわ~」


「Sauceが良いね」


と口々に言う、ソフィー、シュイ、シノブ達。


 皆が”たこ焼き”を食べている間に、俺とゲキは自分の分のお好み焼きを焼き

食べる。


 因みに俺が食べてるのは豚玉で、ゲキはミックスモダン焼きなんだけどね。




◇◇◇◇◇





俺とゲキが自分で焼いたお好み焼きを食べ終わるころ、りゅうじいちゃんが次の”た

こ焼き”を焼くためたこ焼きプレートに生地を流しこみながら皆に言った。


「今度は変わり種”たこ焼き”いくでぇ~」


「変わり種?たこ焼きですか……」


とクレアさんがじいちゃんに聞いた。


「せや、例えばタコの代わりに……」


と言いながら賽の目切ったお餅と同じく賽の目切ったチーズを入れたり、チーズと

ベーコンを切ったものにコーンを入れた。


 そして、たこ焼きピックでクルクルと回し……焼いているとそれを一番前で食

い入るようにして見ているローゼ。


 それを見て りゅうじいちゃんがローゼに声を掛ける。


「やってみるかぁ~?ローゼちゃん」


「はい」


じいちゃん言われ嬉しそうに返事をし、じいちゃんに教えてもらいながら”たこ

焼き”を焼くローゼ。


クルクルと器用にたこ焼きピックを使う。


(ドワーフの少女が焼く”たこ焼き”ってなかなかシュールだな)


な~んって考えていたら、”たこ焼き”が焼き上がった。


「私餅チーズのほう」


と言いながらミオンが手を出してきた。


 俺やミオン、ゲキはお好み焼きを初め、たこ焼きは子供のころ大阪のじいちゃ

に言った時、食べていたのでこの変わり種”たこ焼き”もよく知ってい

る。


「はいよ、ミオンちゃん……にゲキもだったなぁ~」


と言いながら、じいちゃんはミオンだけでなくゲキの皿にも餅チーズの”たこ焼き”

を載せた。


「あ、ありがとうございます」


「サンキュー」


ゲキとミオンがお礼を言う。


 他のメンバーには、味見ってことで2種類を2個づつ配るりゅうじいちゃん。


「このチーズベーコン、コーンDelicious~」


「オモチ……入ったの美味しいです」


「オモチーは歯に引っ付くにゃ~」


シノブにクレアさんが感想を言う中、歯に引っ付いたお持ちに苦戦するアイーシャさん。


 皆がある程度”たこ焼き”を食べたのを見て再び生地を流しこみながらまた、皆

に言う。


「今度は自分達で好きな具を入れてやってみぃー」


「「「「「「「は~い」」」」」」」


クレアさんはサラミとチーズを、シノブは先ほどと同じチーズとベーコンとコー

ンを、アーシャさんはアンチョビを、ローゼはソーゼージ、ニールさんはブロッ

コリー、そこまでは良かったんだけど……。


 エドナさんとソフィーが入れた具に、俺、りゅうじいちゃん、ミオン、ゲキが固

まった。


 エドナさんは、チョコレートとクッキーを砕いたもので、ソフィーは、何と!イ

チゴジャム……。


(……いいんだよ、いいんだよ、ソフィー、エドナさん……いいんだけどねぇ~

これクレープじゃないから)


そう思いながら、顔が引きつる俺、りゅうじいちゃん、ミオン、ゲキであった。




◇◇◇◇◇






 食事が終わり、お茶やコーヒーを時田さんが入れてくれて……ん?じいちゃんだ

けはビール(エール)?


 エドナさんが作ったクレアさんの誕生ケーキを切り分ける。


(ビール(エール)でケーキ食べるの?……じいちゃんキモイ)


 今回は、参加人数が多いためケーキも少々大き目だけどね。


 お茶(俺やミオン、シノブはコーヒー)を飲みながら、クレアさんに各自がプレ

ゼントを渡す。


【皆のプレゼントは以下の通り】


・ミオン    →『ドライヘアーキャップ』


セイア →『スニーカー』


・シノブ    →『シャルルのバック』


・アイーシャさん →『木彫りのクレアさん人形』


・ニールさん →『身代わりの指輪』


・エドナさん →『お誕生日ケーキ』


・シュイ →『カカドレス(チャイナドレス)』


・ローゼ →『ローゼ手作りミスリル製のマグカップ』


・ソフィー →『魔法のキャンディー』


・りゅうじいちゃん→『そろばん』


・ゲキ      →『Jショック(完全防水の腕時計)』


 う~ん……説明聞かなくて良い物もあるけど聞かないと分からない物もあるよねぇ。


 まぁ、シノブのやつは、ミオンやソフィーの時と同じブランド物のバックだし、

アイーシャさんの木彫りの人形も、ニールさんの身代わりの指輪もほぼ定番だけど

……。


 まず、ミオンの『ドライヘアーキャップ』ってのは、シャワーで濡れた髪を乾か

すのに使うアイテムらしく、タオル生地で頭にかぶって使うんだってさ……ただ、

ミオン買ってきた『ドライヘアーキャップ』は何とウサギの耳付きってデザインで

、しかも、ピンク!心なしか受け取ったクレアさんが一瞬固まったように思えたの

は俺だけかな?


 俺がスニーカーをプレゼントしたのは、俺達の世界でもクレアさんはブーツを履

いていたので、暑いだろうし、重たいだろうからプレゼントしたんだけどね。


 そして、ソフィーの『魔法のキャンディー』縦長の瓶に入った青色と赤色のキャ

ンディーが入っている……。


 これって、アニメ『不思議なマルモちゃん』に出て来る、子供に成ったり大人に

成ったりするキャンディー!?……と思いきや、只の非常食らしい。


 赤でも青でも一粒食べれば一日満腹なんだって。


(それ、俺と2人でオブリヴィオンから逃げてる時に何故、使わなかった?)


 ゲキの『Jショック(完全防水の腕時計)』は、所謂、ダイバーズウオッチなん

だけど、お小遣いのないゲキが、よくこんな高校生にとって高級な時計を買えるな

ぁ~って思っていたら、貯めたお年玉で買ったんだと……。


(ゲキ……お年玉はあるんだ~)


 で、じいちゃんの『そろばん』は、電気のないこの異世界でも使えるだろうって

……言うけど、今時、太陽電池式の電卓あるからこっちでもそれ使てるんだけど

……。


「皆さんありがとうございます」


と皆にお礼を言うクレアさん、そして中でもゲキの側に行って、


「これ、大事にしますねぇ」


と付け加えたら、何故かゲキが心なしか顔を赤らめたように見え


「ああ、」


とだけ答えるのだった。


(ゲキ、そんなに顔を赤らめていると、またシュイに突っ込まれるぞ)

セットしたのが吹っ飛んだので、後書きが消えてしまいました(汗)


もう一度、書きますね。


80’S台の大阪難波におしゃれなたこ焼き屋さんが、あったのですが

そこのメニューに「ジャパニーズボール」と「イタリアンボール」と言うのがあり、

前者はオモチとチーズ入り、後者はベーコン、チーズ、コーン入りでした。

かなりはやっていてカップルが多いお店。

彼女が出来た時に、ここに連れてこようと、2、3回下見のつもりで言ったことがあります。

 ただ、結局、彼女が出来る前にそのお店は潰れてしまいました。

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