158話 クレアさんの鎧
「バニーフラッシュ!」
眩い光と共に変身し、現れた姿は……。
「アテンションプリーズ~」
今回もミオンは、キャビンアテンダントに変身し、マジックボックスから飲み
物を出し、それをお盆に載せて、皆に配りだした。
(お前……本当それ、好きだねぇ~)
デンスアーラ共和国へ向かう間、少々俺は暇なので、皆のレベルを確認してみ
る。
≪ピッ≫
【大鷲 青空】GUY BRAVE
≪名称 GUY BRAVE≫
≪レベル31≫
≪戦闘力 330,000≫
≪防御力 150,000≫
≪スピード 20,000≫
≪EP 155,000/155,000≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 勇者≫
≪支援機 Unicorn,Phoenix,
Weiß Delphin≫
(レベルがかなり上がってる……大将軍倒したからか?)
次に他のメンバーのレベルもチェックする。
【白鳥 美音】
≪名称 白鳥 美音 ≫
≪レベル19≫
≪戦闘力 28,500+11,000≫
≪防御力 300≫
≪スピード 200≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪MP 15,000/15,000≫
※MPは電空ブーメランのMPを現す。
また、+11,000はブレイブロボ・Gの戦闘力を示す。
≪特技 作戦参謀、電空ブーメランによる中距離攻撃
+ブレイブロボ・G≫
(ミオンもレベル上がっているな)
【忍・メイトリックッス】
≪名称 忍・メイトリックッス ≫
≪レベル24≫
≪戦闘力 36,000≫
≪防御力 7,500≫
≪スピード 350≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 ソルジャー≫
【下峠 激】
≪名称 下峠 激≫
≪レベル25≫
≪戦闘力 37,500≫
≪防御力 12,000≫
≪スピード 1,300≫
≪MP 60,000/60,000≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 武芸者≫
【ソフィー=ラグナヴェール】
≪名称 ソフィー=ラグナヴェール〈ドラゴン使い〉≫
≪レベル11≫
≪戦闘力 16,500+120,000≫
≪防御力 800+90,000≫
≪スピード 130+10,000≫
≪MP ∞ ≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 姫・無限魔力 召喚術士&魔法士≫
※+120,000は、電龍の戦闘力を示す。
【カカ・シュイ】
≪名称≫ カカ・シュイ
≪レベル11≫
≪戦闘力 13,000≫
≪防御力 3,200≫
≪スピード 170≫
≪MP≫ 10,000/10,000≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪武器≫ 鉄扇
≪魔法≫ 水属系
但し、水使い(青龍)
(あれ!あれあれ、あんなに活躍したのにソフィーより戦闘力低くねぇ~?
これじゃソフィーの事ポンコツ姫とは言えないねぇ)
【ローゼ・ゾメル】
≪名称 ローゼ・ゾメル〈戦士・召喚獣使い〉≫
≪レベル15≫
≪戦闘力 12,500+80,000≫
≪防御力 10,000+60,000≫
≪スピード 850+ 2,000≫
≪MP 15,000/15,000≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 ドワーフ戦士・召喚術士≫
※+80,000はバール の戦力
【クレア・リード】
≪名称 クレア・リード≫
≪レベル17≫
≪戦闘力 25,500≫
≪防御力 20,000≫
≪スピード 220≫
≪MP 5,500/5,500≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 鎧騎士≫
【エドナ・エリス】
≪名称 エドナ・エリス≫
≪レベル16≫
≪戦闘力 24,000≫
≪防御力 12,000≫
≪スピード 450≫
≪MP 13,000/13,000≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 弓騎士≫
【アイーシャ】
≪名称 アイーシャ≫
≪レベル15≫
≪戦闘力 22,500≫
≪防御力 10,000≫
≪スピード 1,500≫
≪MP 9,000/ 9,000≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 影魔法、吹き矢、如意棒 ≫
【ニール・ラーキン】
≪名称 ニール・ラーキン≫
≪レベル15≫
≪戦闘力 24,000≫
≪防御力 800≫
≪スピード 200≫
≪MP 60,000/60,000≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 魔導師・錬金術師≫
【時田 守】
≪名称 時田 守 ≫
≪レベル15≫
≪戦闘力 30,000≫
≪防御力 7,000≫
≪スピード 250≫
≪状態 ☆【青】良好≫
≪特技 スナイパー ≫
☆、時田、ニール
(前回はトレーラーの戦闘力と合わせての表示だったが、時田さん単独でもこれく
らいあるとは……)
これを見て言えるのは、戦闘レベルが似通っていても、戦闘力には個人々でバラ
つきがあるようだ。
◇◇◇◇◇
デンスアーラ共和国へと着いた俺達は、クレアさんの鎧を受け取りに行くため、
ローゼの兄のユリウスさんの工房へ向かった。
別室で、鎧下に着替えたクレアさんンが俺達の前に現れ、用意された鎧を着ける。
鎧下って言っても、赤い水着と言うか、スポーツブラ風の上着に、ハイレグパン
ツと言った風のレオタード生地のような感じ。
そこに、鎧下と同じような上下セパレートになっている鎧を着ける。
腕にはガントレット、足は膝まであるブーツ風。
二の腕と太腿、それにウエスト部分は肌が露出した赤い鎧で、金の縁取りがし
てある。
本人の希望で、フルアーマーのように全身を覆うと、鎧の重量が増すのと、動き
の制限があるので、こう言う形になったらしいが……。
一見、剥き出しになっている部分が防御的に弱いように思うが、鎧装甲部分に仕
込まれた魔動機の働きにより、露出部分にアンチマジックフィールドを発生させ魔
法攻撃を防げるらしい。
但し、物理攻撃は防げないので、そこは持っている盾で防ぐとのこと。
また、鎧部分はこの世界で硬いとされるミスリルを使い、尚且つ鎧装甲にはア
ンチマジックコートを施してあるそうで、ある程度の魔法攻撃を無効化できる優
れものと言うことだ。
そして、手に持つ盾の中央部は鏡のようになっている。
この部分はマジックリフレクターと言って、ある一定の魔法攻撃を反射するらし
いが、盾の淵はクレアさんの技である≪スピンシールド≫≪ファイヤースピンシー
ルド≫の為に、アンチマジックコートなどの処理はされていないのでその辺取り扱
いが難しいとのことだ。
そして、武器である剣は、ミスリルではなく、少し強度は劣るが魔力の効率が良
いオリハルコンで製作されているそうで、しかも柄の部分には魔力充填式の魔水晶
が仕込まれていて、そこから発生させる魔力で、従来の技である≪ソードオブファ
イヤー≫(剣の先から炎を出す)だけでなく、新たに≪ファイヤーブレード≫(剣
の刃全体を炎で包み込み高温の熱で敵を切り裂く)と言う技も使える様になるらし
い。
また、剣の柄に仕込まれた魔力充填式の魔水晶はカートリッジ方式で取り換えが
出来、本体の魔水晶とは別に予備のカートリッジ2個が付いているそうだ。
(当然、魔力充填はソフィーの役目だけどね)
「どうですクレアさん」
装備をつけ終わったクレアさんに、ユリウスさんが尋ねる。
その言葉に剣を軽く振りながらクレアさんは
「そうですね、装備が軽くなった感じがしますし、剣はゲキさんが言う通り少し短
くしたので、振りぬきやすくなった気がします」
「クレアさんかっくいい~よ」
「Cool~!Missリード」
ミオンとシノブがそうクレアさんに声をかける。
そして、
「うん、決まってる」
とゲキにしては珍しく、クレアさんに声を掛けると、クレアさんが急に顔を赤らめ
「そ・そうですか、あ・ありがとうございますゲキさん」
と言うクレアさんの言葉にゲキも顔を赤らめ
「いや~」
と言いながら頭を描きだした。
それをじーっと見ていたシュイが突然。
「2人は出来てらっしゃるのねぇ~♪」
と言うと、一瞬、クレアさんとゲキが固まった……と同時にエドナさんが急にふくれっ
面をする。
それを見てシュイが再び
「あら、エリス嬢もですか……」
と言う言葉にクレアさん、ゲキ、エドナさん3人だけでなく、俺を含めたメンバー
全員が絶句した。
(……いや俺達も知ってるんだけどねぇ、そこは口に出したらまずいっしょ)
と心で思う俺であった。
シュイは、自分が恋愛に積極的なので、消極的なゲキ、クレアさん、エドナさんの
事が理解できないようです。




