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154話 カカ帝国攻防その1(青龍)



「電龍!用意はいいか!?」


「あいよ~いつでもどうぞ~」


俺は、電龍の返事を聞いて叫ぶ。


「 チェインジング!(Changing)」


瞬く間に、俺の体が光だし変身した。


 そしてすぐさま、フェニックスを召喚し、合体シーケンスに入る。


 両腕をフレイムアームに変えジャンプするそして両掌から勢いよく炎を出し

、そのまま上昇する。


「聖獣合体だ!こい!Phoenixフェニックス


≪Charge up Garuda≫


頭の中のカーソルを選択する。


するとPhoenixは俺の真上に来て、俺と平行に飛び、俺の背中付近に近づく

と両足と腹部の一部を体の中に収納しそして、俺の背中に合体すると同時にPho

enixの首が胴体部分に収納され短くなる。


「完成!Garudaガルーダ!」


ガルーダ形態になった俺は、電龍と共にロック鳥とちんが居るカカ広場上空へ急いで

向かうのだった。





◇◇◇◇◇





------カカ帝国の首都トンキン カカ広場上空---第三者視点



100羽のちんの中心のロック鳥の背中で魔王軍オブリヴィオンのインヴィクタ大将軍が下から上が

ってくるセイアと電龍を見て呟いた。


「勇者が離れたか!」


すぐさまインヴィクタ大将軍は持っていた槍を地上のカカ広場に向けると、広場

のあちらこちらに光の塊が現れたのだった。





◇◇◇◇◇





------ カカ広場---(ミオン視点)☆



 セイアと電龍が、上空の100羽のちんと、ロック鳥に向かうのを見送っていた時

だったわ。


 突然、私達の居るカカ広場のあちらこちらに光の塊が20個現れたと思ったら…

…。


「えっ、何に・ナニ・なに」


「あっ!」


「何だと!」


「これは……」


「ニャニャ!!」


「That’s can’t be!(まさか!)」


「魔王軍の襲撃ですか……」


私を初めソフィー、ゲキ、ニールさんにアイーシャさんそれにシノブが声を上げ

る中、時田さんは冷静に言ったの。


そして、狼狽える私達に時田さんは言ったわ。


「ラーキン様とリード様はアルバトロスをお守りぐださいませ」


時田さんの言葉を聞き、ニールさんとクレアさんは、”はっ”としてお互い顔を見

合わせた後、頷きあいアルバトロスの守りに着いたわ。


「下峠様、エリス様、白鳥様は右手の奴らを……わたくしとお坊ちゃまにアイーシ

ャ様……それにゾメル様は左手の奴らをお願いいたします。」


次々と支持を出す時田さん。


「えーと、トキ……さん?」


「わたくしは時田でございますカカ様」


とシュイに言い返す時田さんに


「わたくしはどちらと?」


とシュイが聞くと、自分の愛用のM24 SWS軍用狙撃銃を取り出し振り返った

時田さんは、


「カカ様、ラグナヴェール様、お姫様お2人はお留守番です」


とニッコリ笑う時田さんの言葉にムッとしたシュイが言い返したの


「わたくしはこんなポンコツ姫と違って戦えますわよ!」


あまりの剣幕に時田さんは顔を引きつらせながら……。


「では、白鳥様達の方をお手伝いくださいませ」


そう言って、逃げる様に魔物の方に向かって走って行ったの。





◇◇◇◇◇





空を埋め尽くすちんの群れ。


”ピッ”

≪Enemy≫


≪名称         ちん

≪戦闘力         3,000 ≫

≪防御力        1,000≫

≪スピード       2,000≫

≪MP            なし≫

≪特技    毒攻撃(体からまき散らす)≫

×100


その真ん中にいるロック鳥とローマ風の鎧に身を包んだ男。


≪名称  インヴィクタ大将軍 ≫

≪戦闘力      100,000 ≫

≪防御力     200,000の攻撃無効と無敵鎧防御≫

≪スピード     300,000≫

≪EP       300,000≫

≪特技    無敵鎧、加速装置、グングニル(槍)≫

×1


≪名称         ロック鳥 ≫

≪戦闘力   50,00 ≫

≪防御力       10,000≫

≪スピード       3,000≫

≪MP            なし≫

≪特技 大きな翼で羽ばたき風を起こす、クチバシ攻撃≫

×1


(取りあえずちんの群れは電龍に任せて……)


と俺はそう思い声をかけようと思ったら


「いただきま~す♪」


って言ったかと思うと、電龍はちんの群れへと突っ込んだ。


 突然自分達の群れの中に突っ込んできた電龍を見て、ちん達は大パニック。


 逃げ惑う、ちん達は毒をそこらへんにまき散らしながら、必死に電龍から

逃れようとするが、そんなことお構いなしに、しかも、ちん達がまき散らす

毒事、次々と吸い込んで行く電龍。


 その様子を見て、俺は電龍に何も言わず、ちんの群れの真ん中に居るロック鳥へと

、攻撃を仕掛けることにした。


「先手必勝!」


俺はそう言って自身最大の攻撃を仕掛ける。


 両腕を前に突き出し、掌から勢いよく炎を吹き出しながら急上昇した。


 俺が両掌から炎を出すと同時に、Phoenixも翼を含む全身から炎を吹き出

し……やがて俺の全身は炎に包まれた。


「ガルーダ・シャイン!」


俺がそう叫ぶと、俺の体を包む炎の温度が上がり、炎の色が赤から黄……そして青

色に変わり……真っ白な光に包まれた。


 真っ白な光に包まれた俺は、そこで急上昇を止め、そこから一気にロック鳥とそ

れに乗るインヴィクタ大将軍目掛けて急降下する。


 降下速度はグングン上がり音速を超え……おおよそ、M2.4(マッハ2.4)

に達した。


 そして、降下を続けロック鳥とそれに乗るインヴィクタ大将軍ぶつかる寸前で、


「ガルーダ・スパーク!」


そう叫んだ俺はそこから反転し、急上昇した。


 音速を超える急降下で発生した衝撃波と共に、俺の全身を包むプラズマの炎を同

時にロック鳥とそれに乗るインヴィクタ大将軍にぶち込んだやった。


”ドッカーン”


 物凄い轟音と衝撃音が鳴り響き、爆炎があたり一面に広がり、側に居た数十羽の

ちんと、それを追いかけまわす電龍もそれに巻き込まれた。


「あ"ん!なにするの~!セイアっち!」


と突然の爆炎と、衝撃波に巻き込まれ墜落しそうになりながら、辛うじて体勢を整

えた電龍が俺に文句を言った。


「わりーわりー」




◇◇◇◇◇





------ カカ広場---(ミオン視点)☆



 私達 (わたし、ゲキ、エドナさん、シュイ)が相手しているのは、以前シノブ

が倒した全長5mの大サソリ10体。


 まず、エドナさんが、弓矢を放って大サソリをけん制。


「ライトニングアロー!ディバイダー」


エドナさんが放った矢は、6つに別れ電気の帯を引きながら、私達の手前に居た6

体の大サソリ達に当たるんだけど……すべて弾かれた。


 でもそれは、私の計算通り!


 その間に私はマジックボックス大からロボを出す。


「ブレイブGO!」


眩い光がマジックボックスから出たかと思うと、私の前にブレイブロボ・Gは立っ

ていたの。


「新しいロボの力を見せてあげる♪」


そう言って、私は腕のコントローラに向かって叫んだの。


「ロボ、速射破壊銃!」


『マッシ!』


”バリバリバリ”


 ロボは私の命令にそう返事をして、左腕の『GAU-19』12.7mm口

径のガトリング式重機関銃(3銃身型)から夥しい(おびただ)弾丸を放ったんだけど

ねぇ~。


 ……すべて弾かれちゃった。


「えっ!うっそ!」


呆然とする私……に、10体の大サソリの内3体が、私の方に尻尾の先向け毒針を

放ってきたの。


「危ない!」


咄嗟に私の前にゲキが立ちはだかり


「撃心流奥義の1つ 旋風返し!」


"カン"、"カン"、"カン"


持っていた斬馬刀を回転させ大サソリの毒針を弾いてくれたの。


「ふぅ~ありがとゲキ♪」


私がゲキにお礼を言うとゲキは何も言わず頷いてくれたの。


 そんな私達を見ていたシュイが右掌を頬に当てて、


「ほっ~ホッホォほ~」


と笑うのよ!。


(何なのこの子!)


 私がそう思ってシュイの方を振り返ると、シュイの前には、いつの間にか並べら

れた大きな水瓶が3つ置いてあったの。


(その水瓶って……?確か広場の端に置かれている防火用水だったような……)


 私がそう思っているとシュイは水瓶の蓋を次々取り、少し小さな声で呪文を唱え

たかと思うと、大きな声で叫んだの。


「いでよ!青龍!~」


すると3つの水瓶から水が噴き出し、空中に上ったかと思ったら……。


 3つの水柱は、空中でおおよそ10mのドラゴン……じゃなくて、日本で言う龍

の形に変わったの。


 それを見て、呆気にとられる私達。


 そんな私達をしり目に、シュイは空中に浮かぶ水の龍に命令したの。


「青龍!スピンドリル」


シュイの命令に水の龍はゆっくり回転しだし、徐々に回転速度を上げて、やがて

ドリルのようになると、


「サソリ達をやっつけなさい」


とシュイがサソリ達の方を指差し命令すると、ドリル状に回転した水の龍は、

私達の前に居た1体の大サソリを真上から襲ったわ。


”ギュルギュルギュル~”


 弾丸や矢を跳ね返す、大サソリの強靭な外骨格を、水のドリルはいとも簡単

に貫いたの。


それを見て満面の笑みを浮かべるシュイ。


「どうですミオン様~私、勇者様の第一夫人にふさわしくてぇ~」


シュイのその言葉に私達はただ、ただ、口あんぐりだったわ。











シュイは水使いと言って、水魔法が使えるわけではありません(笑)

水(液体)を思いのままの形にして操れますが、水(液体)がないと

何もできません(笑)

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