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132話 ダイバーバニー



 俺はすぐさま変身。


「 チェインジング!(Changing)」


の掛け声と共に俺の体が光だし変身した。


 変身後、右腕をワイヤーアームに変え、左腕をシールドアームに変えた。


 そしてすぐさま、ユニコーンを召喚し、ユニコーン共々船から飛び降り空中で合

体シーケンスに入る。


 ユニコーンは、空中にジャンプした俺目掛け額の角を飛ばす。


 ユニコーンの角はみるみるでかくなり、ランスに変わる。


 俺はそれを受け取ると、また自動で空中で体をひねり、向きを変えそのままユニ

コーンの方に落下していく。


 ユニコーンと落下する俺が交錯する寸善、ユニコーンの頭が胴体に収納され、俺

の下半身が首のなくなったユニコーンの胴体と合体する。


「完成!Kentauros!」


 そのまま俺は海に”ドボン”と落ち、ゆっくりと海底に着底する。


 本来、ユニコーンは地上での支援機で、海に適している訳ではないが、現在のレ

ベルでは水中支援機が使えないため、フェニックスとユニーコーンどちらかと言え

ば、ユニコーンの方が使えると思い、ユニコーンにした訳。


(それにあれは使えるしね)


 海上までの距離約30m……視界は意外と良好。


 水圧による機能不全はないようだ。


 海底であたりを見回すと……いました奴が。


"ピッ”


≪名称           シーホース≫

≪戦闘力             800≫

≪防御力            600≫

≪スピード           300≫

≪MP             300≫

≪特技  バブル攻撃、尻尾による巻き付け≫


×30



(って、ああ、竜のおとしごね)


 奴の口から出す泡攻撃……ってバブル攻撃は、小さな泡を連続して相手にぶつけ

ると言うもので、1つ、一つの泡は魔法で圧縮された空気らしく、それが連続して

当たることによって、その圧縮された空気が弾けるときの衝撃で、破壊するという

ものなんだ。


 俺の上に居るカタリナ号にそれが当たったみたいで、拳大の大きさの穴が開き、

そこから海水が侵入しているように見える。


 俺はすぐさまソフィーに念話を送り、魔物の出現と種類と数を送った。


そして、シーホースに向かい、ユニコーンの背にあるスリットをスライドさせ、


「ミサイル発射!」


"ボシュ""ボシュ""ボシュ""ボシュ""ボシュ""ボシュ"


 6本のミサイルがユニコーンの背中から発射され、真上に向かったミサイルは、

それぞれ軌道を変え、シーホースに命中した。


”ドカーン!”


とは音がするわけではない……水中なんでね。


 ただ、振動と爆発が見え体長2mの6体のシーホースは粉々に砕け散って行っ

た。


 それを見た俺を囲む(正確には海底でカタリナ号を囲む)シーホース達は、距離

を取り出した。


 そう、なぜ俺がユニコーンを選択したか……それは、このミサイルにある。


 本来ならば水中で使えないであろう地上攻撃用のミサイルは、漫画の設定の時、

それを設定し忘れていたのだった。


 故に俺のイメージでもそれがなく……水中で使えるってことに気が付いたんだ。


すると、”ザバッ~ン”って感じで俺の真上の海面から泡が立ったかに見えた。


 俺がそれに気づき上を見上げると、それは応援に駆け付けたゲキとシノブだっ

た。


 シノブはウエットスーツで背中にボンベを背負い、手には何やら見慣れないライ

フルのようなものを持っていた。


後で聞いたんだけど、シノブが持っている見慣れない銃は、旧ソビエト製で19

60年代に開発した特殊作戦用水中銃らしい。


【口径】    5.56mm


【銃身長】   372mm


【使用弾薬】  5.56x40mm MPS


【装弾数】 26発


【作動方式】ガス圧利用、ターンロックボルト


【有効射程】

            100m(地上)

             30m(水深5m)

             20m(水深20m)

             11m(水深40m)


 (地上でのライフルより射程距離が短いんだな)


 そして、ゲキはと言うと、防具を外し、海パンイッチョに背中にボンベを背負い

、海パンのベルト付近には帯を巻いてそれに脇差を2本差しての登場だった。


 俺は2人を見て頷くと、その場を離れ、ユニコーンの4本の足で、犬かきのよう

に泳ぎ、真上に居るカタリナ号に向かい、シーホースの攻撃を受けて出来た穴へと

近寄り、左手にバリアーを展開させ穴を塞いだ。


そしてすぐさまソフィーに念話で穴を塞いだことを告げた。





◇◇◇◇◇





------美音ミオン視点---



 私達は、船底にいたの。


 船底には他に船長のカルロさんと、航海長のジューリオさんオートマトン長のア

グネスさんに数人の船員さん達が居て、船底の穴から吹き出す水が止まったのと、

ソフィーがセイアからの念話を受け、穴が塞がってことを知って、すぐさま行動を

開始したわ。


 船長のカルロさんが何やら魔法の詠唱をしたかと思ったら、


「イヴァプォレイト!」


って叫んだら、船底に溜まった海水が一気に蒸発して、船底に塩が溜まっていたの。


(蒸発の魔法?かしら)


 船底に溜まった塩を側に居た船員さん達が、桶に入れて外に運び出したの。


 そして、航海長のジューリオさんと数人の船員さん達は、木の板を数枚持ち込ん

で、穴を板で塞ぎ釘を打ち付けて固定したの。


 次に航海長のジューリオさんと数人の船員さん達に代わり、オートマトン長のアグネスさんが板で防いだ穴の前に立ち魔法の詠唱を始めたの。


 そして、


「タール!」


って叫んだら、例のクラーケンが吐いた墨のような粘液性の黒い液体がアグネスさ

んが、かざす手から出て来て、板を打ち付けた穴一面に広がったのよ。


 黒い粘液が穴を塞ぐ板いっぱいに広がった次の瞬間、


「カァンヂィール!」


とアグネスさんが叫ぶと、そのドロドロの粘液はカチカチに固まったわ。


(す・すごいわねぇ~魔法って)


 そう心で思い、目を丸くしてる私に向かってアグネスさんが言ったの。


「修復完了しました。」


その言葉にゆっくり私は頷くと、ソフィーに


「ソフィー~セイアに完了って念話して」


そう言って、私はその場から駆け出そうとすると、ソフィーその私に


「何処へ行かれるのですか?」


って聞いてくるので、私はそんなソフィーにウインクして


「応援に行ってくる」


そう告げ、船底から甲板目掛け駆け上がったの。





◇◇◇◇◇





------美音ミオン視点---まだ続きます。


”ハァ、ハァ、ハァ”


 急いで甲板迄上がった私は、少々息切れをおこしたので、しばらく息を整えてか

ら、甲板から勢いよく海に向かって、思い切りジャンプして飛び込んだわ。


「バニー~フラッシュ!」


空中でバニーフラッシュしてフォームを変更したんだけど、フォームチェンジ中に

ちらっと甲板に居た船員数名と目が合った……。見えたかな?


 眩い光に包まれているから、はっきりとは私の裸……見えてないはずだけど……

まぁいいや。





◇◇◇◇◇





 シノブは、足につけたフィンを巧みに使い、シーホース達に近づき水中アサルト

ライフルで、1体づつヘッドショトで仕留めて行くが、向こうもただ黙って撃たれる訳でなく、当然反撃して来る。


 シノブがヘッドショットを決めた次の瞬間、脇に居た2体のシーホースがシノブ

目掛けてバブル攻撃を仕掛けて来た。


 その時、シノブの後方に居たゲキが腰の2本の脇差を抜き、


≪撃心流奥義の1つ 真空切り!≫


脇差の刃に溜めた気を放ち、シノブを襲う2体のシーホースの泡を相殺した。


ゲキが相殺した隙に、シノブが2体のシーホースをライフルで仕留める。


しかし、シーホース達も馬鹿ではなかった。


 今度は気を放ったゲキ目掛け3体同時にバブル攻撃を仕掛けて来た。


 2本のバブルはゲキが”真空切り”で、相殺出来たが、最後の一本は相殺しきれ

ず、ゲキに迫って来た。


(あっ、危ない!)


……。と次の瞬間、ゲキは足に溜めた気を爆発させるように放ち、急上昇して残っ

た1本のバブル攻撃を避けた。


(ふぅ~ひやひやもんだな)


そう思っていると、ソフィーから念話が入った。


≪修理完了しましたセイア様≫


それを聞いた俺は、カタリナ号から離れ、シノブとゲキ達と合流すべく一生懸命、

犬かき?……馬かきかな?で向かうが思ったスピードでは進まず内心イライラす

る。


 やっとの思いで2人と合流し、さぁ、”反撃だ!”って思った瞬間、海面からザ

バ~ンって波しぶきが上がったかと思ったら俺達に近づく人影が……ってミオン!

か。


 頭にはウサギ耳があり、袖なしで、腕と足が覆われてない水着のようなウエット

スーツ姿に酸素ボンベを背負いフィンで泳ぎながらこちらに向かってくるミオン。


 俺は右手に持っているランスを捨て、左腕同様右腕もシールドアームに変え両腕

を大きく広げ、ゲキとシノブをバリアーで守った。


 そこにミオンも加わって来たので、ミオンが居るシノブ側の右手のバリアーを更

に大きく張ってミオンの分もカバーした。


 すると俺達が固まったのを見て、残りのシーホース達が一斉に、俺達にバブル攻

撃を仕掛けて来た。


 21本のバブルの泡の筋が俺達を襲うが、そのすべてをバリアーで防ぐ俺。


かなりの衝撃が俺の腕にかかるが……それに耐えきった俺は攻撃に転じた。


ユニコーンの背にあるスリットをスライドさせ、


「ミサイル発射!」


"ボシュ""ボシュ""ボシュ""ボシュ""ボシュ""ボシュ"


 6本のミサイルがユニコーンの背中から発射され、真上に向かったミサイルは、

それぞれ軌道を変え、6体のシーホースに命中する。


 それに続いて、シノブがアサルトライフルを撃って、3体のシーホースにヘッ

ドショットを決め、ゲキが2体のシーホースに”真空切り”を決め更にミオンが

”電空ブーメラン”を放ち3体のシーホースを倒した。


 残り7体……。


 しかし、奴らは俺達から距離を取り出したので、ミオンのブーメランやシノブの

ライフルの射程距離から外れてしまう。


 そこで、


「ミサイル発射!」


"ボシュ""ボシュ""ボシュ""ボシュ""ボシュ""ボシュ"


 俺が6本のミサイルがユニコーンの背中から発射し、ゲキが


≪撃心流奥義の1つ 真空切り!≫


脇差の刃に溜めた気を放ち、残り7体のシーホースを倒した。


(気って、水の抵抗を受けないんだな)


 戦闘終了後、30体のシーホースの尻尾を俺とゲキで切り取り、その間に一旦

海面に浮上したシノブが大きな網上の袋を持ってきたので、それに入れ回収した。


 これは素材として回収した訳でなく、倒した証拠に回収する。


 カタリナ号に戻って、これらを船長のカルロさんに確認してもらい、証明書に記入の上サインをもらった。


 その後、シーホースの尻尾は海に捨てた。


 船長のカルロさんに聞くところによると、前回のクラーケンといい、今回のシー

ホースといい、本来徒党を組んで船や街を襲うようなことは今までなかったってこ

とだが……。


 やはり、奴ら(オブリヴィオン)が関係しているんだろうか……。



 あ、そうそう、ミオンが今回変身した姿は、本人曰く”ダイバーバニー”ってこ

とらしい。


 って、そんなのオリジナルのアニメには存在していないんだが……。


(ミオンオリジナルってことだよな)





ミオンちゃんの本領発揮か!


この後、もっと本領発揮するミオンちゃんです。

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