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05 地図の上で旅を始めること

やっぱりツーリングの始まりはツーリングマップルから。

眺めているだけでどこかへ行きたくなりますよね。

バイク乗りの必需品。

バイクという『どこでもドア』を開く鍵みたいのモノですかね。

 バイクに乗るようになると、休みの度にどこかに出かけたくなる。

 それはほんのすぐそこまででも良いし、行ったことのない遠いところでも、かつて行ったことのある思い出の場所でも良い。

 バイクで訪れることで、きっと新しい何かが見つかるから。

 しかし、いつもいつも、なにも考えずにフラリと風任せに出かけるという訳にも行かない。

 そこには給油出来る場所がひとつも無いかもしれないし、二輪車通行禁止の道路で引き返さなければならないかもしれない。

 バイクに乗っているとよくある現実だ。

 ならどうすればいいのか?

 余裕を持ってゆっくりとツーリングを楽しむために、一度、地図の中の小さな世界でそこを旅してみるのだ。

 いまどきはインターネット上に様々な地図情報サービスが存在する。

 googleマップなど実際の路上から見た映像までもが自宅の端末の前で確認できる。とても便利だ。

 それも良い。

 だが、我々バイク乗りには『ツーリングマップル』という強い味方がある。

 それは昔ながらの紙の媒体の『本』だ。

 でもその本には、バイクで出かける上で役に立つ面白い情報や、普通のロードマップにはなかなか載っていない林道の情報などが掲載されていて、私達の感性を絶妙にくすぐる。

 コレを眺めているといつの間にか、ここの峠道は面白そうだ、こんなところに林道がある、そんな名物があるのか…などと地図の上で気ままな旅が始まる。

 お、この辺で給油ができるな、こっちに行くと二輪通行禁止か、あ、この海岸線の道を走ったら気持ち良さそうだな…と、いつしかイメージの旅は頭の中と紙の上の小さな世界でどこまでも広がっていく。

 勿論、そのワクワクとした気持ちはまだイメージでしかない。

 旅行プランを想像してみたりすることは、誰でもやるだろう。あれに近いといえば近い。

 ただバイク乗りは、目的地ではなく、その道のりを頭の中でイメージしている。

 この道を通ってこの峠に出て、ここの林道からその先の湖まで行ってみよう。

 そんな風に考えながら、峠道のコーナーの連なりや、林道の荒れた路面、湖への緩やかなアップダウンなどを地図の上で、指先が道をなぞって、イメージする。

 後は相棒と呼ぶべきバイクに跨って、そこを走ってみるだけだ。

 そこは頭の中で一度イメージした景色。

 しかしバイクに跨ると、そこはいつだって予想を越えた新しい世界へと変わっていく。

 それは空気の匂いであったり、体に当たる風であったり、木々の色や陽射しの温度であったりする。地図の上で始まった旅にイメージを越えた形や色が加わっていくのだ。

 だからバイク乗りは旅に出るのをやめられない。

 この感覚はいつだってとても新鮮で、感動的で、魅力的だ。 

 さあ、旅を始めよう。

 まずは地図の上から、そしてそのイメージを風の中に解き放つリアルの路上へ。

最近はgoogleマップを使うことも増えましたが、あくまでも直前の目印の確認や距離の計算用ですね。

あ、でもナビゲーションとしては有効利用しています。

スマホをナビ代わりに使えるのでとても便利。

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