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28 春を待つ

まだまだ寒い日が続いていますね(>_<)

そんな時にバイク乗りみんなが感じる気持ちを短い文章にしました。

 バイク乗りは春を待っている。

 路面を雪と氷に覆われてしまう地域に住むバイク乗り。

 冬の冷たい風が苦手なバイク乗り。

 透明で冷えた空気の中を走り続けているバイク乗り。

 みんな、春を待っている。

 私は一年中バイクに乗ることが出来る恵まれた環境に生活している。

 冷たい空気と、ジャケット越しでも寒さを感じさせる風をつらく思う時もあるが、それでも路面が雪に覆い隠されてしまうことはほとんど無い。

 冬にも良さはある。

 冷たいけれど透明な空気、寒いけれど青く透き通った空。

 どれも好きだ。

 でも、春はバイク乗りにとって特別な季節だ。

 南に渡っていった渡り鳥のように、たくさんのライダーたちが路上に帰ってくる。

 1人で冷たい風の中を走るのも好きだが、暖かくなった陽射しの中、たくさんのバイク乗り達とすれ違うのも好きだ。

 1台1台が、この不安定な乗り物の楽しさと、それによって感じる世界の鮮やかさを知っている。

 それがただ嬉しい。

 そして、自分がその中の1人であることがただただ嬉しい。

 自分の足元から聞こえてくるエンジンの音に、様々なバイクの色々なエンジン音が重なる。

 まるでバイク乗り達が春の訪れを喜んで奏でる歌のようだ。

 今はまだバイクの背に跨って感じる、ヘルメットの向こう側の風は、肌を切るように冷たい。

 カレンダーの上では春の文字を見るようになったが、実際にはまだ雪や冷たい雨が降ったりする天気が続いている。

 春はまだまだ遠くにいるようだ。

 でも、必ず春はやってくる。

 ゆっくりと、ゆっくりと、手の平をこすり合わせるように、息を吹きかけて暖めるように、少しずつ体に当たる空気の温度を上げている。

 次の休みには蝋梅(ろうばい)の花を見に行ってみよう。

 再来週くらいには梅の花が見られるかもしれない。

 来月になれば桜の枝に(つぼみ)がつくだろう。

 そして、暖かな風が吹き、春がやってきて(つぼみ)を淡い色の花に変えるだろう。

 今はまだ、通り過ぎる透き通った空気と、鮮やかに輝く星を抱いた夜空の下をバイクで走る。

 私は、冷えた透明な空気の中を走りながら、暖かな陽射しと共に帰ってくるバイク乗り達を待っている。

 彼等と同じように春を待ちながら。

すれ違うバイクの台数が増える度に待ち遠しい春が近づいているのを感じます。

バイク乗りのシーズンが早く来て欲しいですね。

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