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日本崩壊後 その6

 その時、どこかからスマホが鳴った。


 私のズボンの裏ポケットから、聞きなれた着信メロディーが辺りに木霊している。


「電話? スマホに出ないの?」


 と、山口 理恵が私に言ったにをキョトンと私は聞いていた。    


「え??」

「こんな場所で電話かよ?!」


 戸田が、さっぱりわからないといった顔をした。


「なんか電話に出ない方がいいみたいだ」


 長谷則は、そういうが。


「OUTLINEには電話が掛かるシーンなんて無かったぞ! あ! ああ……そういえば……あったぞ……リーダーに電話が掛かって来るシーン……」


 そう言った戸田だけは、何故か私のスマホを怖々と見つめていた。


「もしもし……?」

 

 私は両親からだと楽観視せずに、慎重にスマホに出た。


「……やあ、ご機嫌いかが? そちらには何人いるんだい?」

「え?」

「いや、いいんだ。こちらから見てみよう。おや? 机の上が散らかっているなあ……あ、スクリーンからは……10人?! 10人……ちと多いなあ……」


 私はざわざわする嫌な気がしてきた。

 長谷則は首を横に振り続ける。

 戸田が急に、ガタガタと震え叫びだした。


「みんな気を付けろ!!」


 最初に突然倒れたのは、清田 洋一郎だった。それから、原田 順子。西野 敏子と続き。山田 理恵が最後に倒れた。


「ああ、outになった……」


 戸田がガタガタ震えながら、私のスマホを見つめながら、呟いた。

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