表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたの側で人となる  作者: 野鳩
8/21

第8話 命の犠牲は少女との生活の為に

 コウの頭の中に吸収した生き物リストが表示された。

 【コウモリ】2億4000匹

 【吸血鬼(魔王・異世界転者含む)】46体

 【吸血モンスター】7000匹

 世界中に居たコウモリ多さに戸惑っていたのも束の間、魔王と異世界人の項目を見た時に少しだけ思考が停止した。


 魔王までも吸収してしまうスキルを取得した事に疑問に思いながらも、それ以上に異世界転生者は理解が出来なかった。


 コウが戸惑ってると特性取得選択画面が目の前に出てきた、数多くの選択肢の中に【吸血鬼(肉体作成)】【知識】【吸収対象スキル】【記憶鑑賞】【吸収対象図鑑】【称号】

 コウは【吸血鬼】の肉体作成を見た途端、欲しかった物が見つかったと思いスキルを発動して良かったと上機嫌になった、あとは興味本位で面白そうな特性を選んだ。


 選択を完了と念じたら、「【吸血鬼(肉体作成)】の肉体作成に移行します」と響いた。


 肉体作成はイメージした年齢や見た目で作れる様だ、目の色と髪の色は変更出来ない様だ。


 コウはリタと同じ11才の子供の見た目を選択して完了した。

 身長は147センチほど、髪の毛は前髪は眉毛に掛からない程度で耳に少し髪が掛かる程、髪の毛の色は真っ白で瞳は赤眼になった。


 選択を終えると止まっていた時間が動き出し、リタの目の前に作成した身体の感覚を確かめていた。


 リタは瞼越しに輝きが消えた事で、ゆっくりとコウの方に瞼を開きながら目を向けるとそこにはコウモリのコウではなく、全裸の少年が立っていた。

 「誰?コウ?えっ!?」

 リタが戸惑った様に、人型になったコウに問いかける。

 「コウモリの姿からスキルを使って肉体を作ったんだ、どうかな?人間に見える?」と両腕を広げて確認してもらおうとする。

 「人間に見えるけども、肉体を作るスキル?スキルが何かわからないけど•••取り敢えず服をどうにかして」戸惑っては居るものの表情に変化はなく、冷静に返答した。


 リタはスキルの存在を知らない様だった、リタの返答された時コウの頭の中に先ほどの声が響く「取得した知識・記憶・図鑑・称号を一冊の本にまとめました、【取得閲覧】と念じると出現します」スキルにより取得した物が閲覧できる様になった。

 コウはリタの住む世界にはスキルの概念が無いのかと疑問に思いながらも、後ほど調べる事にしようと思ったのである。


 「何か羽織れる物を貸してもらえるかな?」

 リタは少し考えた後、部屋の奥に行き古い服を取り出して「古いけど取り敢えず」と着るものを渡してくれた。

 「ありがとう、少しの間借りるよ」

 借りた衣服を着て、リタに今後の事を相談する。


 「突然コウモリが人になって戸惑うのはわかるのだけど、これからも変わらずここに住まわせてもらえないだろうか?しっかり働くので•••」


 リタはコウの言葉を聞くと、目を瞑りながら少し考える「寝るくらいしか出来ない様な所だけども、私に危害を加えないと誓ってくれるならいいよ」

 リタは今まで話し相手の居ない世界で生きてきたのか、少し考えたが一緒に暮らす事を許してくれた。


 「ありがとう、人の生活知識が無いので最初は沢山教えてもらう事があるけどもよろしくお願いします」とリタにお礼を伝えた。


 「今日はもう遅いから、明日に色々教えるから寝よう」とリタが告げるとベッドに横になった。

 「わかりました」とコウが返事をして床に横になる。

 コウが人型の肉体を手に入れた事で、リタとの共存が始まる。

次回は取得した情報を確認回です

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ