第4話 魔力活用の一歩
更新に日が空いてしまいましたが更新を再開します。
コウは、先日リタが自分の魔力は人並み以上と言っていたので、目に魔力を集中して相手の魔力を見る練習をしていた。
魔力が人並み以上と信じて、そうでもなかった場合の絶望はすごくでかいだろうと考えたからである、リタのお父さんが今どのような状況かは知らないけども、お父さんからの言葉が今のリタには支えとなってるなら尚更だと思ったからである。
コウは、長年暇潰しのために自分の魔力量と操作技術を高めるために、放出したり圧縮したりなどの事はしていたが、魔法の使い方などは全く知らない。
魔力を見る研究を3日程した結果、眼球の中心に魔力を込めながら視線の方向に魔力のフィルターをつける事で、通行人の身体の中心に色の付いたモヤモヤした物が見えた、個々でモヤモヤの色が違うのはなぜなのかと疑問に思うが、これが魔力だと思うようにした。
コウは、3日の研究の成果を試したくてリタの帰りを心待ちにしていた。
日が落ちてすぐにリタは帰宅し「ただいま」といつもと変わらぬ無表情でコウに向かって声をかける。
早速コウはリタの魔力を確認してみたところ、リタの魔力は濃い緑色で見惚れるほど綺麗だった。
魔力量までの見分け方がわからないが、通行人との差は濃さだったので濃さが魔力量なのかと思う事にした。
魔力はしっかりあると確認できたので一安心して、リタの観察する日々が再開される。