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あなたの側で人となる  作者: 野鳩
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第19話 敵の接近

 コウが依頼の為に国の外に出た頃、ウィズダムの諜報員から不穏な報告が知らされた。


 争いを繰り返す国同士は諜報員などの、数多な方法を使い他国の動きを探っているとフォースの軍人が不穏な行動をしてる事に察知し、諜報員のスパリスが参謀本部にフォースの動きを伝えに走る。


 諜報員のスパリスが、参謀本部に滞在しているガリアリス大将に直接伝える。

 「ガリアリス大将、只今入った情報によりますと、フォースから武装した500名程が向かっております」

 「武装した奴らの実力はわかっているのか?」

 「フォース魔法軍人学校教官、元大佐であるフーガスト・リンクスが魔法軍人学校の生徒と、現役軍人が確認出来ております」

 「フーガストとは、また厄介な奴が来たもんだな、老若男女問わず敵ならば躊躇なく殺害する実力者だな、どこから進軍されても良い様に東西南北の所に兵を配置する様に伝えろ」

 「ハッ」


 大将の命令により諜報員から兵に伝達された。


 慌ただしく動く兵がいる事で、国に住む者達も不穏な雰囲気を感じギルド館にも、兵が慌ただしい事が伝わる。

 「ギルドマスター、軍人が急に全ての門に配置されてますが何か情報入ってますか?」

 街の異常な光景を見た依頼終わりの者がギルドマスターに伺う。

 「いや、まだ何も情報は入っていないが、現在依頼の受理を停止して様子を見てる所だ」

 そんな時ギルド館に一名の軍人が訪れる。


 「現在、隣国フォースの進撃隊がこちらに向かってる為、国の出入り口を封鎖しております」

 その様に伝えると軍人は去り、ギルド館は慌ただしくなる。

 「現在、依頼で門の外に出ている物を調べろ」

 ギルドマスターがギルド館全体に響くかの如く声で全体に伝えると、ギルド館でコウの初討伐依頼の帰りを待つリタの耳にも入る。

 「ギルドマスター、コウを早く呼び戻さないと」

 「門の外に出てしまったのなら、今呼び戻す手段はない、無事に帰ってくる事を祈るしか無い」

 「これほど慌ただしくなるほどの事態なら、コウが凄くても流石に危ないです」

 「西門の軍人にコウの事を伝え、確認出来次第戻る様に伝えてもらおう」

 ギルドマスターとリタは西門にコウの特徴を伝える為向かう。


 その様な事情を知らないコウは、ウィズダム西方向にある森でキングワイルドボアの探索をしていた。

 「コウモリの時には想像できなかったな、大きな生き物がたくさん居る所を歩くなんてなぁ」

 コウは、吸血鬼の特徴である血の操作を慣れる為、自分の血を浮かせたり変形させながら歩く。


 1時間程森を歩いた頃、コウから100メートルくらい離れた所に巨大な猪がコウを見ている姿が見えた、コウがキングワイルドボアの特徴と照らし合わせてる間に、キングワイルドボアはコウに向かって走り出した。


 「ここはあいつの縄張りか、この距離でわざわざ襲ってくるのか」

 キングワイルドボアがコウとの距離を縮めて、数秒後にはコウに当たる所まで接近すると、コウはキングワイルドボアを飛び越え背中飛び乗るり、キングワイルドボアの頭に手を置く。

 「食材調達の依頼だし綺麗に殺した方が良いな」

 コウはキングワイルドボアの首下にある血管内の血を操作して、内側から血を棘の様に操作して内側から体外に向けて飛び出てきた。

 「血抜きも兼ねてこのまま全ての血を全て出すかな」

 古得が得意としていた戦い方の知識と血抜きの概念を得た事で、効率良く生き物の殺し方が分かってしまう。

 コウは毛皮を触りながら少し考え独り言を呟く。

 「うーん、毛皮が頑丈そうだし引きずって持って帰るかな」

 そう言うと、下顎から大きく伸びた牙を掴みキングワイルドボア引きずりながら街に向けて歩く。

 

 木が生い茂る道をキングワイルドボアの体を木にぶつけながらも森を抜け、見渡しの良い平原で出ると遠くの方にウィズダムが見える。


 コウがしばらく歩いていると、西門前に小さくだが人が立ってる姿が確認できた時、コウは背後からドンっと衝撃受け胸に熱さを感じると頭から地面に向かってた倒れる。


 その頃、西門に配置されていた軍人がコウの姿を確認した途端、コウの背後から魔法の攻撃を受け胸に風穴が開く姿を目撃する。

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