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第51話:成長のベクトルは設定不可能らしい

第51話になります!




今回もよろしくお願い致しますm(_ _)m

 エル兄やガブリエラの兄様二人からも卒業試験の問題やテキストを借り、地道にガリ勉する事一ヶ月。大分覚えて&知識が馴染んできた。魔法学と薬草学の試験は免除されているが、とりあえずもしもの為に地味に勉強している。

 あっちの世界にいたときも予備にと登録販売者の資格を取っていたし、ハーブや漢方、フラワーエッセンスも好きで覚えていたので、知識の落とし込みが他の勉強よりもすんなり行えたのはかなりラッキーだった♪


 あ、そうそう、以前登校時に安い喧嘩売ってきた残念ドリル令嬢とフン共はやはり公爵家・伯爵家から連名で抗議がいったようで、留学と言う名のやらかした貴族令嬢が集められる修道院行きになってた。

 思った以上に破壊力抜群&レオーネの実家もブチかましてくれたらしい。レオーネに聞いたらクッソ嫌そうに眉間にシワ寄せて「あんなのが帝国に来たら迷惑だ」とザックリ切って捨ててた(笑)腹抱えて爆笑したらガブリエラに「(せい)ったらはしたなくてよ?」ってお小言食らったけどな!いいって事よ、これがザ・庶民クオリティ☆

 ついでに、性病のデパートと化していた穴兄弟共も同じく抗議させてもらった。こちらは直接暴力に訴えてきやがったから全員廃嫡で平民にシフトになった&婚約者がいる連中はもれなく有責で破棄と相成った。まぁ、性女(べんじょ)をチヤホヤして婚約者を蔑ろにしていたし貴族として基本的な事すら知らないからな。公爵家と伯爵家へ喧嘩売った事と性病持ちが判明したのがトドメになったんだと。そりゃ流石に親でも庇い立て出来ねぇわ。社交界に爆速で話出回ったし大事なお家に特大の傷がつくからなー。嫁取りも婿入りも無理っしょ。


 ちなみに聖国からは性女(べんじょ)の処分が下った。『煉獄』行きが決定したんだと。

…『煉獄』とは何ぞや?柱が降臨なさるのかしら??まぁ、どちらにしろ生温い処分では無さそうよねぇ。大聖女様が大層おかんむりのようで、エクサルファ国どころか各国上層部が軒並み地位を剥奪され、下っ端からやり直し食らってるってさ(爆笑)大聖女様、グッジョブ!思わず激励のお菓子を差し入れる為に伝書鳳凰を飛ばしたわ。ナイショだけどな。


 何だかんだと過ぎた一ヶ月の間には、これ以外にもレオーネと公爵家の騎士達が伯爵家の朝練に参加するようになり、姐さんや侍女・メイド達に何故かガブリエラも参加しての特別ウォーキングが始まったりと、ものっすごい…ものっすごい濃密な期間になっていた。

 後二ヶ月どないなんねん…と、うっかり魂が飛びかける位には忙しかった。


ガブリエラ曰く「私も(せい)やレオーネくらいに動けなければ!」だそうで気合いが入りまくっていたよ…。心肺機能向上の特別ウォーキングだからスタミナは付くけども、程々にな?

 レオーネに至っては騎士達に混ざって組手を行うほどになってたわ。適性高過ぎね?!構えもちゃんと出来てるし体幹もしっかりしてきてるし、パンチミットやキックミットに打ち込む突きや蹴りも安定している…別に悔しくなんかないやい。


 昼時間になり、いつもの様に中庭の藤棚の下にシートを敷き、ランチの準備をする。

 今日は私達三人以外に、ガブリエラを通して仲良くなったご令嬢達も一緒にランチなのだ。

 藤棚は大きく出来ており、ゆうに10名は収納出来るスペースになっているし、何より日陰が涼しく内側の藤は香りが弱く、外側の藤は香りの強いのを配置しているので食事の邪魔をしないのが良い。ガセボだと薔薇が強過ぎて食事には向かないからねぇ。あの性女(べんじょ)はお構い無しにイチャコラしながらメシ食ってたけど。ある意味スゲェ。


 キャッキャウフフ☆と姦しくも楽しく会話を楽しみながら食事を摂る。まぁ、貴族だから繋がりも大切にしないとねぇ。それにご友人になった令嬢達も品行方正で頭も良いので会話がスムーズなのだ。本来なら、王妃になるはずだったガブリエラの女官になる予定だった彼女達なので、就職先の心配をしたのだが流石有能なご令嬢達。ちゃんと永久就職先を確保した上での女官就任予定だったので問題は無いようだ。

 貴族女性の職業選択の幅は狭いだろうし、致し方ないっちゃ無いが…勿体無いなー。育休制度とかちゃんと整備して有能な人材は確保しとかんとドデカい損失になるぞ。


 あ〜。でも、こういう女子会ってかランチも久々だからか何かちょっと楽しい。


 ほんで、今日は私主催のライブキッチンを開催している。

 学園側に許可を取り、簡易的な調理道具を持ち込んでオサレキャンプ飯的なモノを作って提供という、まぁ程々手抜きな映え料理ね。それにイチから作れば毒味も必要無いし。

 マッシュポテトにチーズをブチ込み、混ぜ込んだら木ベラで高く掬い上げては練り込むアリゴやハ○ジに出てきた炙りチーズが暴力的に視覚にも訴えてくるとろけチーズオンザバケットにアンチョビとブロッコリーとオリーブのパスタ、グリル野菜やらまぁ様々。

 飲み物は初夏に合わせたモヒートもどきを。ただの水にもライムやハーブを入れて映えと珍しさには手抜かり無いんだぜ?

 シメのデザートにはバナナと洋梨、イチジクのフランベ〜バニラアイスを添えて〜。


 フランベすると高く上がる青とオレンジの炎に令嬢達はキャアキャアと盛り上がる。

 貴族様とは言え、調理している現場は見たこと無かろうしそりゃ興味も湧くわな。幸いにも料理する事を咎めるような頭カッチカチのご令嬢達ではなかったので、ここぞとばかりに見せつけてやりました&周囲の食欲も煽ってやりましたとも、えぇ♪

 プラス、見たことも食べた事も無いメニューに味の組み合わせ、そしてガブリエラとレオーネが嬉々として食べているとなれば、食いつかない訳がない!

 まぁ、ぶっちゃければ「珍しい料理やお菓子食べたかったら協力ヨロ&これからもよろしゅうに☆」ってド汚ぇ思惑が満載なんだがな!


 ガブリエラ含め、ご令嬢達も物珍しさもあってかかなりご満足いただけたようで「また開催してくださいませ、アルラ様!」と両手を握られて熱望されたよ。更には商会を経営しているご令嬢…ソフィーア様が香辛料やら何やらを融通してくれるそうで、正直助かる。ケバブのソースやインドカリー、作れそうだな♪


 午後の授業に参加する為、皆は中庭から教室へ戻るのを見送ってから私は残った料理をワンプレートにまとめてハーブを提供してくれた薬草学の教師用に盛り付ける。

 後片付けの為に食器や調理道具を一纏めにし、洗剤代わりの重曹を用意。水魔法を発動させ重曹をドバっと入れてからグルグルっと混ぜ込み、油物に使った食器や調理道具を先に洗う。洗った廃水はそのまま気化。そしてまた新たに水魔法を発動させ、残りの食器類を洗ってからまとめて乾燥させ、着々と重ねてコンパクトにまとめ、作った風呂敷モドキに収納。調味料やカトラリーはスパイスボックスに。


 炭は焼却炉に持っていって処理してもらったのでこれでオッケーかな。


 チキンレッグのグリルやグリル野菜など、本日提供した賄賂と言う名の料理を持って私は薬草学準備室へと向かうのだった。


日々増える第7波の感染数に驚くばかりです。


キャンプ飯、美味しいですよね♪

炭火料理も何であんなに美味いのか…。個人的には燻製作りながら炭火でホルモン焼いてレモンサワーやハイボールをグイッとするのが好きです。

自宅目の前の海でやると、もれなくトンビやカラスとのホルモン争奪戦になるので…。



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今回もお読みくださいましてありがとうございましたm(_ _)m


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