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第49話:SDGsってこういう事

第49話になります!




今回もよろしくお願い致しますm(_ _)m

 ごん太タニマチである公爵様には逆らえず、私は事の顛末を話し始める。時間にして五分ほどで終わったが、呪詛に関しては闇魔法よりも光魔法のほうが感知しやすい可能性があるので、公爵様はそれを聖国に丸投げする腹積もりの様子。

 多分『闇堕ちするような聖女選定と教育したんだから責任取って探せやボケェ!』って事をオブラートにがっつり包みまくるけど、包み込めなかった棘はそのまんまブッ刺す感じで書面作るんだろうなぁ…。


 若干、遠い目をした私に向けマ神様が質問する。


「そういえば、呪詛や邪気は浄化で消えなかったと言っていたな?ならば、何の呪文(スペル)で消えたのだ?」


解除(ベイロゥ)ですね。それでも引き摺り出すのが精々でしたので、手で引っ掴んでぺいっとぶん投げました」


「……手で?」


「はい。手でぺいっ、と」


 リアクション付きで答えると、それを聞いて頭を抱えるマ神様。いや、私よくやるんだよソレ。取り憑かれたりしたヤツとか、よく手で引っ掴んで投げて除霊してたし。あれ?ダメだったかい?!


「本当に君は規格外だねぇ。それを全員に施したのかい?」


 苦笑しながら公爵様が問いかけてきたが…これは言ってもいいもんなのか?まぁ、今更か。私が異世界の魂だって知ってんだもんな。


「これについては前半部分は秘匿していただきたく。


 前半は私の世界の神々のお力をお借りする祝詞(のりと)呪文(スペル)を唱えてから、後半は古レムラ語を使い、こちらの神に祈る形の呪文(スペル)に呪い解除と呪い返しを組み込んで性女(べんじょ)へ倍返しする形にして呪詛を取り除きました」


「!?何と…そんな手があったのか!」


 公爵様の表情が驚愕に変わり、マ神様もグリン!と物凄い勢いでこちらを見る。

 祝詞、自分で作れるからね?その知識があったからやってみたら出来たっつーだけなんだけどさ。


「?確か、古レムラ語って失われた魔法言語でしたよね?試験勉強やっていて何で使われてないのかな~?って疑問だったんですけど」


 使わない言語を勉強する意味がマジでわかんなかったのよ。私としては。これがプログラムみたいに二つ三つと複合的に学習しなきゃならんとかならまだしも、使われている形跡がサッパリ無いもんで困惑してんのよね。内容がぶっちゃけ考古学と化してたからなー。

 だもんで、試しに単語を組み合わせて既存の呪文(スペル)と繋いだらあら不思議!魔法発動したじゃないですか~!!

 まぁ、省略する方法がわかんないからかなり長い詠唱になるけどな。


「古レムラ語については未だ論議の的になっていてね…ある古代遺跡と空から落ちてきた遺物(ブッラ)と呼ばれるものに、それが記されていたんだよ。解読すると旧時代の魔道具だったりしたのだが、そうか…何かの意味があっての学問だと言う事を我等は忘れていたのだな」


 しみじみと公爵様が仰る言葉には実感が込められていた。


「学問は新たな発見があってこそ発展するものですから、今日この日を以てまた進み始めるのではないですか?よく言うじゃないですか『10年ひと昔』って」


 フォローになるんだかならないんだかビミョーな台詞を言ってしまったが、使えるモノは使うに越した事無いぞ。魔法も行き詰まってる感があるし、だからこそアヴァロンを求めるんだろうけども。


「前向きだねぇ、(せい)。」


「私の世界にも似たようなのはありましたが、探求するって面白いじゃないですか。それに世紀の発明ってこういう事が切っ掛けになったりしますしね」


 クスクスと笑う公爵様。いや、面白いじゃん?ド変態(クラウス)じゃないけども知への探求って面白いよ?沼るくらいには。


「とりあえず、さっき行っていた君の世界の神々への呪文(スペル)の事は伏せておこう。ただ、学問の発展の為に古レムラ語については報告しても良いかな?」


「断る理由がありませんよ。それに私よりも公爵様や伯爵様から仰っていただいたほうが話が通りますからね」


 公爵様の申し出をすんなり受け、この件に関しては丸投げさせてもらう事にした。ここから先はオトナ達で議論してもらおう。


(せい)、この古レムラ語を使った魔法だが、作ったのはこれひとつだけか?」


 マ神様、何かに気づいたかな?


「一応は。今回は光魔法でしたので、神に祈る単語を入れ込みましたが、属性によってはそれこそ神話や伝承を紐解いて各属性の神や精霊に祈る手法も取れるかと思います」


 何やら考えてるマ神様。まぁ、思うところはわからんでもない。


「私の言った事はもしかしてアヴァロンでは実用されているかも知れませんね。姐さんが精霊使いですし」


「うぅむ、そうなのだ。それがあるから悩んでおる。何せアヴァロンと違い、この大陸には精霊の気配が薄いし交流どころか信仰も少ない」


「こちらの宗教や神話はどうだかわかりませんが、神同様に精霊も祠を建てるなりして信仰の対象にすれば増えませんかね?古き神々に祈り、願うなら古レムラ語は有効でしょう。現代魔法より聞き届けられるかと思いますよ?」


 地球には色んな神が溢れていたし、日本に至っては万物に神が宿る『八百万の神々』なんて概念がある。んで大祓祝詞など力ある祝詞は千五百年前から使われているので古語だしな。

 唯一神だとしてもイチから全てを取り仕切っていたら、一日で仕事終えるの無理ゲーでしょ。


「ふふっ、伯爵?我々もどうやらやる事が増えたようだよ」


 嬉しそうに公爵様がマ神様に言うとマ神様は「そうですな。我々も子供達に負けてはいられません」と胸に拳を当てながら不敵に笑う。


「あ、忘れていたよ(せい)。場に残っていた邪気を浄化するのに何故塩を使ったのだい?」


 忘れてた!それ大事な所だよね?!

 やべぇ、謁見時に突っ込まれてたらボロ出る所やったわ。


「私の国では塩は千年以上前から邪気払いに使われております。本当ならばちゃんとした作法に則って浄化塩をつくるのですが、今回は省略して浄化に特化した塩を急遽作り使用しました。あの邪気は残しておけませんでしたので」


「塩にただ色をつけたとは思われないかな?」


「それこそ無理ですよ。砂糖と違って塩は焼いても色がつきませんし燃えません。着色しようと色水やインクを入れようもんなら溶けますからね。それ以前にこの禍々しい穢れの気は誤魔化しようがないですよ」


「…なるほど。そういう事か。困ったね…君の事も君の世界の事も陛下には報告出来ないから、何と誤魔化そうか」


「ならば、どこか東方の国に伝わる方法とでも言っておけばよろしいかと。アヴァロンの書物を読んで知ったとか言えば調べようもありませんし」


 しれっと悪びれず言うと「随分と雑だが、それで乗り切ろうか。どうせわからないだろうしね」と呆れたように言われた。重要なのはそこじゃなくて性女(べんじょ)の闇堕ちだし気にすんな☆


 ふ〜ぅ。何とかまとまったかな?

 冷めた紅茶をぐいっと呷ると扉が開き、直接陛下がやって来た。


 先触れの意味わぃ!!



コロナ、第七波ですってよ奥様(誰)

ビックリするほど増えてますね…皆様、くれぐれもお気をつけください。

そんな中、私は明日ラウンジ?バー?で撮影です(T_T)

タダ飲みヒャッホイ!と素直に喜べない…。



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今回もお読みくださいましてありがとうございましたm(_ _)m

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