第41話:そういえば学習チートって言語理解しか知らない
第41話になります!
今回もよろしくお願い致しますm(_ _)m
昼餐の後、また私の自室に集まり明日からの事について話し合う。
そう、いよいよ学園への登校を再開するからね。あの犬軍団共や性女も退学になり、当面の危険性が無い事と三ヶ月で飛び級使っての卒業を成す為には出席日数も必要だからねぇ。
危険性があった場合は学園側の警備体制の不備を全力でザックザクぶっ刺して責任全投げするし、大体が甘過ぎた。姐さんが言っていたけど個人で魔力の波や質が違うならそれを感知出来る人間がおらなアカンと違うんか?危機管理無さ過ぎんのじゃボケェ。まぁ、何があっても対応出来るようにツーマンセルで対応するけどな。
肝心の卒業試験の中身は勿論、魔法と座学だが魔法に関しては私の場合、雷魔法を出すだけでイケるっぽい。そらそうやろな~、使い手がほぼ皆無だし。座学の方は貴族科の必須科目と選択科目から数科チョイスして受験、って形になるらしい。
貴族科の必須科目って…普通科でやる基本の国語、数学、歴史、地理学、魔法歴史学、基礎魔法学と…あと何だっけ?
「礼儀作法の座学と実技、古レムラ語、後は社会学ですね」
おっ、レオーネ!ナイスフォロー!
アルラが今まで学習・蓄積してきた知識はしっかり入ってるけれども、その知識を私に落とし込む作業が待ってるのよな。テキスト見る限り、卒業試験のレベルは国語と数学はあっちの世界の中三程度だが、歴史は全く違うし社会学も然り。っつか、そもそも社会学の括りがあっちの概念とまた違うから擦り合わせはマジ必要作業。古レムラ語って何だよ!ラテン語みたいなやつか?それもとりあえず基礎やらないとアルラの知識を活用出来なさそう。
うっわぁ…今ほどチート欲しいと思う事無いわぁ…。クソ運営めぇぇぇぇ!そこはフォローせえよ?!
思わずティーテーブルに突っ伏した私は悪くない、うん。
そんな私の頭を撫でながらガブリエラは「星なら大丈夫よ!だって学校には通っていたのだし、何かの切っ掛けがあればアルラの知識も使えるのでしょう?」と、励ますように語りかける。
「いやぁ…そうなんだけど、向こうと違う勉強と科目については基礎をちゃんと学ばないとダメっぽいのよ~。記憶を引き出すにも制約があるみたい」
突っ伏したままぶーっとむくれながら返事をすると、膨れた頬を指でブスリと刺しながら反対側に座っていたレオーネが「では簡単だな。三ヶ月で基礎をきっちり覚えれば良い。肝心の星が彼の国に行けません、などカッコ悪過ぎて…プッ」と言いながら頬を刺した指をグリグリしてくる。おぉん?ケンカなら買うぞゴルァ!ヤマイヌのモ○のように、顔だけ起こして頬をグリグリするレオーネの指を噛もうと牙を剥いて噛み付くも寸前で躱された。チッ!
「お前は野犬か狼か!」とデコピン食らうも「残念!ヤマイヌのモ○様だ!小僧!!」と美○明宏様のモノマネで言ってみる。レオーネが硬直してたが知るか。
あ、忘れてた!
グリンとレオーネを向いた私は気になっていた事を聞いてみた。
「そういやさ、学園では今回の騒ぎはどう捉えられてんの?あれから数日経ってるっしょ?寮でも噂話くらいは出回ってると思うんだが」
「話は寮内にも回っているが…ほとんどがガブリエラに対する労りの情が強いな。後は星がやらかした事に対する真偽について面白おかしく出回っている位で」
顎に手を当て、思い出すようにして答えるレオーネ。
そっかー、犬軍団共の態度は見ちゃおれん程酷かったしな。ガブリエラに対する寮組の感情は悪くないようで良かった。
後は通学組の貴族か。ここに馬鹿がいたら困る。
だって、イチャモンや因縁、マウント取る馬鹿がいないとも限らないじゃん?
ガブリエラは筆頭公爵家のお嬢だけど、今回の婚約破棄だけを切り取って都合良く解釈してる馬鹿がいないとも限らないのだよ。連中、そういう事はここぞとばかりにほじくり返に来るから。
界を超えようが馬鹿は存在するからね。
そこを帝国出身のレオーネや特殊な立ち位置の私が一緒にいて馬鹿をシバき倒したら良い。
貴族にとって階級や家格がどういうもんか理解出来ない馬鹿は、サクッと殺っちゃっても良いと思います!
って事をつらつらと二人に話すと、何でかちょっと引き攣ってたけど、ツーマンセルで当たる事に対しては了承してもらった。
通学についてはガブリエラが学園に到着するまでレオーネは校門で待機、私は公爵家の馬車にピックアップしてもらって一緒に登校する形に、学園内は三人共に同じクラスなのでレオーネが騎士科実技授業の時以外は私とガブリエラが一緒にいる事で決まり。
後、護符は必ず所持することを徹底させたよ。
ついでに二人には魔力を薄く、波紋状に広げて索敵する方法を教えた。
学園内では特定の場所以外での魔法の使用は禁止されているが、これは魔法ではない、魔力操作だし大丈夫だろう。やり方をレクチャーすると二人は「これは…!」と驚いていたが、個人で魔力の質が違うなら位置を探る事は可能なんだよねぇ。理論上は。魔物相手だと明らかにわかるはず。
「星、これは新たな魔法と言われても良い代物よ?こんなに簡単に位置がわかるなんて…」
「驚きました…何故こんな便利な事を考えつかなかったのか。これなら魔物討伐も楽になる」
いやぁ、それ、魔力操作と放出の応用だからね?魔法ですら無いし、寧ろそれをレクチャーしただけで出来ちゃう二人が優秀だから。
「魔力感知に優れた人間がいたらギリわかる位かなぁ。もっと薄くすれば感知されないとは思うけど、そこはこれからの修練次第じゃね?」
と言うと、何だか嬉しそうにしている。
未知のジャンルって心躍るよね♪うん。
「基礎とは言え、使いこなすには複合的な操作が必要だから魔法の威力を上げるより効果的なのよ、コレ。
まだ実験してないけど、二属性同時発動とかも出来るんじゃないかなぁ?」
何気無い思い付きだったが、二人はまたもや驚愕し「「その手があったか!」」と慄いた。
…運営よ、そしてこの世界よ、雑過ぎやしませんかね??それともこれも強制力なん?
とりあえず、二人の開いた口に作っておいたポ○キーもどきを突っ込む。どうしてもプレッツェルみたいに細くならなくて、頑張ってもグリッシーニよりちょっと細い位のしか作れなかったが、チョコがたっぷり付けられるのでそれはそれでオッケーかも知れない。
もぐもぐとリスのように食べる二人。再起動したようで良かったよ。
「これ、魔法実技の試験で使えないかしら?二属性同時発動はおそらく世界初だと思うし、完全に合格をもらえると思うのだけど」
「いいですね、それ!星、三人で二属性同時発動で行きましょう!雷魔法よりもインパクトが少ないですし、これで魔法の基礎学習が見直されるかも知れません」
あー、なるほど。意図しようとする所は理解した。基礎が変わる事ってあるもんな。医学や衛生学なんかはその典型だ。私の雷魔法についても、発動できる人間がほぼ皆無なあたりで馬鹿みたいな騒ぎになりかねない。ならば私一人でやるよりも三人同時に出来たほうがインパクトは分散される。
うん、いいんじゃないかな?
「その提案、乗った!」
私達三人はがっちり手を組み、三ヶ月後の卒業試験対策について案をまとめた後、明日に向けて解散した。
毎日酷暑でイヤになりますね…(-_-;)
化粧が溶けてピンチです。某美容サイトで良いファンデをかたっぱしから試していますが、芳しくないです(T_T)
今日は雨で幾分涼しくなったのですが、髪の毛が雨と湿気で天パぐねぐね大爆発してストレスマッハ!
皆様もこまめな水分補給と暑さ対策で、体調にはお気をつけくださいね。
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今回もお読みくださいましてありがとうございましたm(_ _)m




