表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/71

第36話:女の秘密と昔ばなし的なアレの代償はキツイ

第36話になります!





今回もよろしくお願い致しますm(_ _)m

 久々に古武術を使い演武をしたおかげか、アルラとの身長差による身体の違和感もかなり修正され、後数日行えばもとの身体のように扱えるようになるだろう。たかが10センチちょいとは言え、打撃ではダメージ量にかなりの差が出る。蹴りならば当たるか当たらないかと言うホント初歩の所なので修正は必須だったのよ。

 今まで膝蹴りを多用したのは、そんな理由があったから。スカッたらカッコ悪ぃじゃん?


 気分良く鼻歌歌いながら自室に戻り、ひとっ風呂浴びてからの晩ご飯〜♪


 着席し、祈りの言葉を唱えてからいただきますっ!

 野菜とタンパク質中心の食事をもすもすと良く噛んで食べる。流石料理長!カロリーは抑えていても、私の指示通りの調理法と食材の質を活かしたメニューはお金払いたいくらい美味し。ちなみに鶏ササミを使った。

 ひとり山盛りに盛られた料理を堪能しながら食べていると、マ神様が首を傾げながら質問してきた。


 「あー、(せい)?そのメニューは何なのだ?私達とは違うが、何か意図があっての事だろうか」


 「すみません、説明がまだでした。これは身体を作る食事でして、私の世界では脂肪を落として筋肉を増やす内容のメニューになっております。料理長も珍しかったようで協力的で助かりました」


 満面の笑みで答えた私に、マ神様はドン引きする。代わりに姐さんとシエナは目が光ってるのが怖ぇ。


 「な、なるほど。それは騎士達の食事にも応用出来るのか?」


 「可能です。訓練後の食事を変えるだけでも効果は出ると思います。野菜もたっぷり摂る事で、デトックスにもなるので体調と肌に変化が現れるのが先になりますが」


 ギラッ!ギラギラっ!!

 ひぇ、また光った!


 「(せい)、後で、詳しく」


 やだ、またデジャヴだわ…。

 大人しく聴取されなくちゃな。


 食事を終え、自室に戻ろうとした私を姐さんが呼び止めた。


 「(せい)、貴女が頼んでいた道着?とか言う服だけど、先程届いたから部屋へ運ばせたわ」


 マジか!仕事早ぇなグレーシー夫人?!

 まぁ、構造は簡単で求めるのはフォルムと頑丈さだったからいの一番に仕上げてくれたのだろう。ありがとう、グレーシー夫人。何かお菓子でも差し入れします。


 「仕事が早いですね!ありがとうございます、姐さん。助かりました」


 「どういたしまして。あれは何に使うのかしら?」


 「道着は格闘技を行う時に着用するものですね。普通の服より強く、掴んでも引っ張っても破けない生地を使う事により、体への負担軽減になりますし、練習も心置きなくできます。

 明日は騎士団も私の練習に付き合うようですので、早速使わせていただきます♪」


 ピクリ、と姐さんの眉が動く。は?何で?!


 「(せい)?何故そんな事になったのかしらぁ?」


 ちょ、扇子をパシンパシンしながら言わんといて、姐さん!クッソ怖ぇよ!!


 「こ、れは…戦力の、アンブロジア伯爵家騎士団の戦力の底上げの為に、必要な事ですっ!騎士団長からもお願いされまして…その、悪い話ではないと思います…よ?」


 しどろもどろになりながらも、何とか理解を求めるよう弁解する。

 少しの沈黙の後で、仕方無さそうに溜息を吐きながらも姐さんは認めてくれたので良しとしよう。勝ち取ったりっ!


 心の中でこっそりガッツポーズしていたら姐さんは思い出したように爆弾を投下した。


 「そうそう、シエナと昨夜行っていたエクササイズ?だけども、今日から私とエメリナ、後は希望を出してきた女性使用人達も参加しますからね?」


 にっこりと「してやったり!」なお顔で微笑む姐さんは数枚上手でした…。


 ちょっと項垂れながら自室に戻り、届けられた道着をチェックする。

 うおぉ…マジ道着だ…。今回は耐久性重視で柔道着を作ってみたが、生地はやはり無かったようで船の帆布を代用している。引っ張ったり縫い目チェックしてみたけど、うん、充分です。

 パンツスタイルに着替え、道着を持ってまた鼻歌歌いながら鍛錬場へ向かい、案山子に道着を着せ、ギュッと帯を締める。

 先ずは以前練習していたように回転しながらの受け身を各種こなす。畳じゃないから感覚が何かスッキリしないがまぁいい。続けて腕立て伏せを20回し、打ち込み10回、また腕立て伏せ20回、スピード打ち込み10回、腕立て伏せ20回、移動打ち込み10回をワンセットにし、それを3回程行う。本当は三人打ち込みや投げ込みもしたかったが、案山子じゃ出来ないんで諦めた。


 修練場の片付けをしていた見習いがビックリしてガランゴシャン!と防具などを落として派手な音を立てるが、柔道辞めてから20年近く経つのに身体がまだ覚えてんだなーと妙な感動すら覚えたわ。

 まだ呆けたようにこちらを見ている見習いに「ごめんね~?この案山子、明日の朝までこのままにしといてくれる?」と言い残し、汗を拭きながらまた鼻歌を歌い、屋敷へと入ると…


 「(せい)、待っていましたよ?では始めましょうか」


 「「「「「よろしくお願いします!!」」」」」


 そこには姐さんを筆頭に、シエナやエメリナ他総勢20人程の女性使用人がきちんと着替えて待ち構えていた。


 えぇ〜…マジか。やるって言ってたもんなぁ…っつーか、断る度胸は無いんだぜぇ?だって怖ぇもん!


 仕方無いので、屋敷で一番広い玄関ポーチで整列してもらい、私は皆が見やすいように食材運搬用の箱を三つほど運んでもらったものの上で指導するスタイルを取る。

 初日だし、ストレッチ中心で良いっしょ。うん。


 ヨガも取り入れた静的ストレッチで先ずは筋肉を解し、柔らかくするのが先決やね。


 私の動きを真似してもらい、じっくり解すと身体の固い何人かから「うぅ…」やら「痛たた…」やら呻き声が聞こえるので、「痛みを感じる人は力を抜いてゆるくやってもいいですよ〜」と声をかける。無理して負荷かけても筋肉痛が辛いだけだしねぇ。


 首、肩、肋骨に横隔膜と背筋、尻、太腿、足首まで丹念に解すと汗がジワリと浮かぶ。

 次にソフトで初歩クラスのランジを片足ずつこなすと、出来たのは姐さんとシエナだけと言う結果に。


 うーん、皆全体的に股関節固いし体幹が弱い。

 股関節解しのストレッチも加えるか。…多分拒否されそうだからキラーワードもブッ込みで。


 「次にやるストレッチは、股関節と言いまして、ココ!足の付け根の筋肉を解すストレッチになりまーす」


 途端にザワザワし始める使用人達。うん、わかる。恥ずかしいもんね。だけど、やらずにはおれないパワーワードを!今!食らわせてやろうじゃないか。


 「ココが固いと踏ん張りが効かなくなって足腰の弱りも早まりますし、将来、尿漏れの原因にもなります。咳やクシャミをしただけでも尿が漏れるのは男女共によろしくありませんし、柔らかくする事によって何より女性には嬉しい事にもありまーす!それは…」


 私は皆を集め、声を潜めて言う。


 「夜の営みに、格段の差が出ますよ?出産時もアソコの戻りが早まります」


 ゴクリ、と皆が喉を鳴らす。

 ですよねー!女性にとっては由々しき問題なのだ。

 あの姐さんですら、目つきがヤベェ。そして皆、目がマジだ。うん、これなら…ヤレる!


 このまま円状になっている状態で、見本として私が寝転がり、股関節解しの見本を見せる。まずは右足を曲げて腹に引き寄せて右回転の後に左回転。股関節からゴリッゴリッと音がしてるなー。アルラ、アンタも固かったんかい(苦笑)


 「ゴリゴリ音がしていますが、これは関節も固いせいです。痛みがなければそのまま継続で、痛みがあれば回す大きさを少し狭くして回して下さ〜い」


 各々が股関節解しを熱心に行う。何だろう、知らない人が見たら何かのシューキョーだと思うよな。軽くホラーだわ。


 そうして予定の30分はあっと言う間に過ぎ、皆が満足そうに「ありがとうございました!」とお礼を言う。


 「出来れば、各自毎日行っていただけると成果が出ます。継続は力なり、と言いまして続けないと効果は出ません。目指せ!美ボディ!です!!」


 「「「「「はい!」」」」」


 「では、解散っ!」


 其々に散っていく中、私はシエナと共に自室に戻るとプリケツを連呼しながらスクワットと足パカに励むのだった。



 二階からこっそり覗いていたマ神様とエル兄が「何だ…この異様な光景は…」とガクブルしながら呟いていた事を知らずに。


 

股関節ストレッチは毎日やっている友人の、個人的な感想をそのまま書いてみました。

個人差があると思いますのでそこは鵜呑みになさらないようお願い致します(^_^;)

私はプリケツのエクササイズをやっていますが、これ足の縺れが無くなるのと疲れにくいので習慣になりました。



もしよろしければ、下にあります☆☆☆☆☆やブックマーク登録、いいね!をポチッと押していだけますと大変励みになります♪



今回もお読みくださいましてありがとうございましたm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ