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第28話:大人達と子供達、其々の密談

第28話になります!




今回もよろしくお願い致しますm(_ _)m

 「あらあら(せい)、ビックリしているわね~?

大丈夫よ?あの時の映像と貴方の事情を書いた報告書をアヴァロンに送ったら許可が出たのよ。寧ろあちらが興味津々でね~。ガブリエラ様も一緒で良いからと、迎えを寄越すと行っていたのよ?」


 姐さんがウフフと笑いながら衝撃発言をぶちこんできた。はぁ?!マジで?

 まさかのガブリエラは嬉しそうな顔。


 公爵様も何やら微笑みながら「それは僥倖だ。うちのガブリエラも彼の国の入国を許可されるとは。あの副長は断られているから接触は断てるし、アヴァロンならば学びも多い」とノリノリの様子。


 「ええ、そうね!貴方様!ガブリエラにも良い学びの機会になりますし、(せい)の守りもありますからね。彼の国に触れるどころか、足を踏み入れる事が出来るだなんて何と名誉で素晴らしき事かしら!」


 お、奥方様もですか…。

 更にはルーカス様やエル兄までが。


 「確かに…(せい)にとってはこれ以上無い事であるし、ガブリエラにとってもメリットしかない提案だな。寧ろ、ついてくる箔が最高過ぎる。」


 「それよりも学園に通う事がデメリットでしかないから、飛び級で卒業するか退学してアヴァロンで学んだほうが二人には最適なんじゃないか?」


 「「「それだ!!」」」


 ひぇ。

 勝手に進む会話に思惑と無茶振りがバンバンぶっ込まれてるんだけど…これ、ガブリエラの意思とかどうすんの??

 んで、アヴァロンの価値が思った以上に高ぇ!ハリ○タのホグワ○ツ魔法学校とかあんなイメージだったんだけど、何かそれ以上のアメイジングプレイスだった模様。


 それよりも、だ。

 問題は…飛び級、だと?!アルラの学力も把握してないし、私ここの世界の知識無いんだってば!まずは勉強させろよぉぉぉぉ!!

 退学なんて出来るか!学園に通う意義が薄いのは理解出来るけど、あっちの世界みたいに大検とかも無いやろし、アルラに学歴コンプレックスは持ってほしくないんだって。私がその学歴コンプレックスで周りからチクチクやられた経験があるんだし。


 ぐおぉぉぉ…話を聞けぇぇぇぇ!!


 大人達が会話を詰めていく中、頭を抱える私にガブリエラが顔を上気させ、極上の笑顔を浮かべながら話しかける。


 「何て…夢のようなのかしら…。(せい)と一緒にアヴァロンに行けるだけでも素晴らしいのに、学べるなんて…!ブリジット様には感謝しきれないわ!ねぇ、(せい)、夢では無いの、よね?お願い、私の頬を摘んでくれない?」


 ガブリエラがここまでテンションぶち上げて歓喜しているなんてなー。

 とりあえず、言われた通りガブリエラの頬を両手でむにゅっと押してみた。摘むのは痛いからね。


 「にゅ〜」とガブリエラから声が漏れて、思わず二人で笑ってしまった。


 公爵様の前でも言ったけど、やるしか無ぇわなぁ、これは。

 やれやれと頭をガリガリ掻きながら脳内フローチャートを書き換える。


 アルラ、聞こえてる?予定はかなり変更になったよ。後で要打ち合わせな?

 心の中でそう呟く。


 ふと、レオーネさんはどうするのか思い至るが、私としては一緒に連れて行くって言う選択肢しかないんだよねー。

 最後まで巻き込むつもり満々デス!(わり)ぃが付き合ってもらうぜゲッヘッヘ☆


 少し不安そうなレオーネさんを手招きし、こちらに来てもらう。

 まぁ、そんな顔にもなるわいな。長身で割としっかり目の体型なのに、今は少しだけ捨てられた子犬みたいな雰囲気出しちゃってるし。何かカワイイ。


「ねぇねぇ、レオーネさん。私、レオーネさんも一緒にアヴァロンに連れて行こうと思うんです。ってゆーか決定事項です!」


 私がそう言い切ると、レオーネさんはビックリしたやら嬉しそうやら感情が混ぜこぜになった表情を浮かべる。


 「よろしい…の、ですか?私は留学生で当事者ではないですし、(せい)の事情にも関わってはいないのに「それは違いますよ?」え?」


 「レオーネさんはもうがっつり食い込んでます!至らない私のフォローに入れますし、状況確認と判断も的確だと思っています。ガブリエラ様の為にもいてくれないと私が困るのですよ。」


 だからね?


 「逃がしゃしねぇよ?覚悟しやがれ♪」


 私は親指をグッ!と立てながら、それはもう犬歯剥き出しの不敵な笑顔で言い切る。


 「…っは!貴女と言う人は…まるで嵐のように垣根を払い、巻き込むんですね。」


 「流石に人は見極めているつもりですよ?レオーネさんは頭も良いし騎士ですから体力も武力も魔力もある。そしてある意味フリーな駒なんで使い勝手が良いんですよ。」


 ぶっちゃけると、マジ使えるんすわレオーネさん。国籍が違うんで、そこがネックなんだけどそこは大人達に何とかしてもらうしかない。

 そして戦力の底上げを図る!これが目的である。多分ファンタジー種族とかいるんじゃないか?と言う気がしてるのよ。だからこその鎖国状態というか。

 人の欲望は果てないからなー。エルフなんかは容姿端麗魔力バカ高、寿命も長いし若さを保てるから速攻で欲望のはけ口にされるやろし。


 もしファンタジー種族がいてるなら、武器防具なんかの新造も出来るしね。


 うん、オラ、わくわくすっぞ!


 「と、ゆー事でよろしくね♪レオーネさん」


 すいっと手を差し出した私に、苦笑しながらもレオーネさんは手を取り握り返しながら言う。


 「レオーネ、と呼んで欲しい、(せい)。友として共にガブリエラ様を守り、目的を果たす為に私を使え。」


 カッコよく言い切ったけど、何か腹立ったのでそのまま手を引っ張り、レオーネの頭をわしわし撫でる。「私も!」とガブリエラも参加してもみくちゃ状態にしてやったが、レオーネの顔は困惑よりも何故かとても嬉しさが際立ったかのように笑顔が弾けていた。


痛みは無いんですが、仮処置中の右頬が腫れて現在湿布と氷嚢でクールダウン中です(T_T)

そしてかなり100均の氷嚢とスーパーの買い物用氷に助けられています。買い物する時に生鮮食品の冷却に使う為に貰うのですが意外な使い道ですね。



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よろしくお願い致しますm(_ _)m


今回もお読みくださいまして、ありがとうございました!

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