012開き直りの内装
012開き直りの内装
大量の粘土と、でかい型の数々。
縮むのは厄介だ。未だに感覚が掴めない。
それで、様々なサイズの黄金板、様々なサイズの薄い黄金、様々なサイズの黄金の柱を作った。
インゴッドも大量に。
商人に渡りを付けてもらい、細工師に破格で仕事をねじ込んだ。材料はうちの金塊持ち出しで。
さらに大工や小道具屋の職人さん達がうちの2号邸に詰めかけた。
もう開き直るしかない。
不快には思うかもしれないが、不敬ではないだろう。
合計で何トンになるかもわからん黄金のパーツの山に職人さん達は最初ビビっていたが、仕事が始まればテキパキと動き出した。
持ち運びできる小型炉がいくつも運び込まれ、接着用の金塊を昼夜問わず溶かし続けていた。
□
「目に悪いなこれ……」
そしてギリギリ間に合った俺の接客部屋は、黄金でできていた。
これ床下とかある家だったら絶対床抜けてたわ。
接客部屋は1階の玄関入ってすぐの部屋。
壁や床には黄金の薄板が貼り付けられている。天井はさすがに無理だったが、代わりに豪奢なシャンデリア。
黄金の椅子にクッションを敷いたもの。
黄金のテーブル。
そして黄金の壺に入った黄金の造花。細工師すげーな。
物の数は少ないものの、全て黄金。
一応黄金の食器類も揃えた。
黄金箸はマイ箸として持ち歩こう。重いんだけど。
黄金のカップは細工師の手で施された細かい蔦の模様がまるで生きている様だ。
もう少し賃金払っておこうか。
とにかく目に痛い部屋が出来上がった。
純金なのでそれほど白く輝いてはいないし部屋の中だから多少暗いのだが、深い夕日色の落ち着いた輝きでもこれだけ集まると視覚が少し狂ってしまう。
成し遂げた職人さん達ばかりでなく、近所の人達も詰めかけて内覧して回っている。
例の死体の件もあるが、ここまでやると盗む気にもならないらしい。
貴族との(一方的な)約束は明日!
準備は整った!
……と思っていたんだけど、服がずっとジャージのままだったので、礼装商人に注文した。
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