001女まみれ
俺のゴールドフィンガーは今日もズブ濡れ!!ー金も女も思うがままの異世界漫遊ー
俺は異世界転生を果たした!特殊能力で女とやり放題だぜウッヒョー!しかし、元々危険なこの特殊能力がバレてしまい…… ※いつものうちのやつ。ノクタ送りになる程ではないはず※
俺のゴールドフィンガーは今日もズブ濡れ!!ー金も女も思うがままの異世界漫遊ー
001女まみれ
「んっ……ああん…… すごいぃ……」
女は瞳を潤ませて、うっとりとした声を漏らす。
「ゲヒヒ…… ほら、まだ出るぜ?」
「キャッ! ……こんなにいっぱい……」
俺は激しく、荒々しく、それを彼女の手のひらに落としていく。
「あったかい……」
女は恍惚の笑みを浮かべた。
すると、
「私! 私の番だから!」
ともう1人の女が割り込んでくる。
最初の女は、掌に出されたモノを少しこぼしてしまい、
「ああっ、もったいない!」
と必死に床からすくい取り、それを指で弄んでは嬉しそうに笑った。
2人目の女にも、
「ほら、いくぞっ」
と、たっぷり出してやる。
「すごい…… まだ、こんなに出るの?」
女はじっと自分の掌を見ながら、頬を紅潮させた。
「2人とも、だいたい同じぐらいだな? じゃ、俺はいくから。気が向いたらまた来るよ」
と部屋を出て行く俺に、
「また来て、今度はもっといっぱいちょうだい! 貴方のがいっぱいほしいの!」
「いっぱいシてあげるからぁ…… 来てよ? ホントにまた来てよ? お願い!」
□
さて、何も俺は掌に出す趣味の人間ではない。
どうせなら中出しか腹出しが良い。
もうそれ以上絡まないってなら、乳首にぶっかけるのも良い。
なかなか難しいものだ。
連続で出すとなると、中出しでも再度自分の精液まみれの中に突っ込まないといけない。それはやっぱ辛い。
シャワートイレのビデ機能って本当に優秀だったんだなぁ。
ともかく、そんな行為は既に終わっている。
女2人にたっぷり奉仕してもらって、たっぷり出した。
じゃあ彼女達の掌に出したのは何か。
□
俺は皮袋の重みを確かめる。
結構使ったけど、まだ十分にある。
中身は大量の金粒だ。
貨幣と違って重さで取引されるから、市場では使える店と使えない店がある。
でも、娼館ではそのまま使える。
正確には、金粒を娼婦が貰って、店の取り分を娼婦の懐から貨幣で払うという形だ。
どんぶり勘定で多めに払ってるから、娼婦も助かっているだろう。
こっちに来て直ぐの時は、美人のエルフに、できればダークエルフに優しく童貞を奪ってもらうんだ!
と息巻いていた。
もちろん恋愛で、俺の事を好きになってくれたダークエルフに! とね。
しかし、街に入って風俗街を発見して、その気持ちは揺らいだ。
エルフ専門娼館のキャストの中にダークエルフの美女がいるのを見て、恋愛セックスに対するこだわりはさっさと捨てた。どこかで誰かに拾われて大切にしてもらうんだよ。
普通、こういう世界に来た日本人は、何かクエストとか受けたりしてお金貯めて奴隷買ったりするんだろう。
それか、なんか可愛い女の子と出会って惚れられたりするんだろう。
俺もそういう小説読んでたし、好きだった。
しかし、俺には金がある。
奴隷? 養うの面倒じゃん。いや、いつかは買うつもりだけどさ、童貞が最初から奴隷ってのはハードル高いでしょ。
まずは童貞捨てないなと。女を知らないと。そうしないと変な奴隷掴んじゃうかもしれないじゃん。だから娼婦を買うのはこれからの為にもいいんだよ。自己投資なんだよ。
などと自己弁護を自分のにしながら娼館に特攻した。
日本の風俗はともかく、海外のはただセックスして出すだけで味気ないと聞く。どっちも行った事ないけど。
しかし、それを解決する方法がある。
そうだね。お金だね。
ダークエルフの美女を指名して、彼女の個室に入った。
普通の100倍の額の金粒をどちゃりと机に載せた。
出し過ぎだと後で思ったけど、この時は勢いがあった。
満足させてくれたら一晩でこれ全部やると言ったら、ダークエルフの美女は全力でご奉仕してくれた。
お金を払った後ろめたさなんて、初手コキからの初女性に見られながら射精に至るまでのどこかで霧散した。
俺の童貞は夜露と消えた。
そんな莫大な金を一気に払ったもんだから、起きたら他の娼婦がドアの前に群がっていて、俺の初体験の相手がそれを追い払っていた。
俺は
「まぁ待ちなさい、世界平和が私の望みですよ」
と童貞を捨てた者としての余裕を醸し出しながら、詰めかけている娼婦の中から好みの女性エルフを1人選んで部屋にいれた。ここダークエルフの部屋なんだけどね。
ダークエルフは隣で待機している。
そもそも、ゆっくり眠っている俺の邪魔をさせまいとして部屋の外に群がる女達を追い払っていたのだ。愛い奴め。
金の力は偉大である。そうだろう。俺に気を使ってもっと好印象を持たれたいんだろ? この欲しがりやさんめ。
たった一晩で俺は上から目線の痛いセレブになっていた。
思い返すと恥ずかしいけど、今もそんなに変わってないです。反省してます。
こっそり隠れて金粒を補充し、ばちゃりと机の上に溢した。
「一回射精でこれぐらいね」
と、俺は普通の代金の3倍ぐらいの値段を提示する。本番ありの値段の3倍だ。
なんでそんな事をしたかって、朝立ちしてたからだよ。
朝立ちを女が抜いてくれる。
なんて素晴らしい目覚めだろうか。
そしたら、代わり番こで3人まで部屋に入っては俺の精液を絞って、金粒をもらって帰っていった。
昨夜もさんざんやったので、4人目にはギブアップ。
童貞だった俺の血気盛んなチ凸コはもうここまでだ。童貞の残滓も消えた。
ふにゃりと力なくうな垂れる俺のチ凸コは超激痛チン肉痛を患っていたが、それでも気分は晴れやかだった。
女に煩わされる日々を知っている俺だからこその心持ちだ。
エロ画像、エロ動画を漁り、片手でチ凸コを弄り、フィニッシュの場面を探し続けて、なんだかよくわからない場面で抜いてしまう。その後とてつもない虚しさに襲われ、枕を濡らす。
好きになった女子に告白しては振られ、好きになった女子と友達が付き合い出したり、好きになった女子がヤリマンだったり(ヤリマンがダメってわけではない。ヤリマンなのに全く相手にされない自分が悲しい)好きになった女子にあからさまに嫌な態度を取られたり。
だけど、夜な夜な妄想をしてはオナニーして、やはりその後の虚しさで枕を濡らす。
毎回思っていたのだ。恋愛(性欲)煩いなど時間の無駄だと。
お金があれば、
「あー、なんか金玉重いわー」
とか
「ん? ボッキした」
とかそんな理由で、風俗店に入ったりデリヘル呼んだりしてスッキリできる。
ボッキがそんな時間の持続できてるか謎だが。
そんなわけで、俺は娼館に住んでいる。
昼間は外をぶらぶらしてご飯食べたりしているけど、夜は娼館に入って最低3人以上の娼婦をセットで楽しんで眠り、朝起きたら朝立ちを抜いてもらい、ついでに朝一回の運動もこなす。
やっぱ引きこもりがちじゃ体に悪いよねと午前中はぶらぶら散歩して、午後は食事して、日が沈む前に娼館に帰る。
なんと健康的な一日だろうか。
地球にいた頃は、ちょっとオナニーしないと、街行く女達を見てはムラムラして泣きたくなっていた。
だが今はどうか。
美女が歩いていても、確かに「やりてぇ!」とは思うが、別にそこまでムラムラはしない。
やはり性欲のコントロールは大事である。たっぷり出しておけば腰が軽い。
1日ごとに娼館をはしごしているので、風俗地帯ではちょっとした有名人だ。
他の店に入った時の店員の対応がアレだったからどうやら有名になってしまっているらしいというのはわかった。
だって一晩に100倍の金を払っているし。
だから身の危険を最初感じたのだが、何もない。本当に何にもない。
たまに怖い人がこっちを見ているが、一向に襲って来ないので話をしてみたら、どうやら俺を守ってくれていたらしい。
やっぱ娼館はアレな人達が仕切っている。というより、娼館を仕切るにはアレな感じじゃないとできないみたいだ。人対人の仕事は綺麗事だけではやっていけない。
そんな人達が、俺がしょーもないチンピラに絡まれない様に守ってくれているらしい。
俺は貴族と勘違いされている。
ただの貴族ならともかく、素性を絶対言おうとしないし、金払いが異様に良すぎるのが相手にとっても不気味だったらしく、手を出したら何があるかわからない、金払いは良いし、客としても礼儀正しいので、とりあえずお金出させておけば良い。という扱いみたいだ。
金だよ。
金がだよね。やっぱ。
俺はこの世界に迷い込んでもう10日。その間ずっとズボズボドバドバやらせていただいている。
異世界に迷い込んだ奴は、今頃安宿で頑張っているもんじゃないだろうか。
「ふひひひひ……」
と思わず変な笑い声をあげてしまい、子連れの親子にドン引きされた。
しかし、そんな視線もお金があれば…… いや、やっぱ少しキツイな。ごめんなさい。
□
俺は10日前、いや、11日前か?
ともかく、地球で死んだ。
◯