第48話 事件発生、汗は止まらず
タイコウは、エキスパートに見極めを命じたらしい。
例えば、武器の種類や毒物の有無、エレンを離れた場所でも殺せるような脅しの道具。
特に、最後の物をエキスパートに探させたかったようである。
タイコウは、ラセツがエレンを脅して担ぎ上げているのか、それとも何かあったときの為にそういうものを用意しているのか、対応を探りたかったらしい。が、俺ほど紳士的な存在は居ないと言うことから察せられるだろうが、そんなものには頼らずにただ、同じ後悔をしたくないだろう?と優しく言っただけである。
と、ラセツは考えていたが、鬼畜外道の謗りは免れないだろう。
いたいけな少女のトラウマを刺激して、そんな目には二度とあいたくないだろうと脅しつけた挙げ句に自分に都合がいいように動かしているのだ。
実に紳士的である。
扉の先に何があるか分からない?女性から先に行かせてしまえ!
ということだ。
「成る程、つまりタイコウは俺を警戒していたということか?」
「……個人的に思うことがあるようです」
エキスパートは、本来はそんなにベラベラ話す気質ではないが、必要なことを話すことは惜しむ性質でもなかった。
「? それは知っておいた方がいいか?」
「その時が来れば、おのずと」
ラセツは首を傾げたが、まぁいいだろうと思った。
エキスパートにそれなりに信を置くことにしたラセツは話されないということは、実害は被らない程度のことだと考えたからである。
「こちらの情報と擦り合わせをしておこう」
「はっ、」
まずは、ラセツが聞くのはラセツに関して。
世俗の評判いかんでは国に連れて帰れる規模が変わるだろう。
それに対して、エキスパート曰く、
「兵士等の、直接戦に関わった者達からの評判はよく、恐らくは家族を持たぬものであれば確実に、家族にしても同意が得られれば、といったところでしょう」
「成る程、まぁあれだけ剣を交えたのだから、俺の人柄は分かっただろうしな」
「民です。強行軍というべきか、早い進軍により留まっている町がほとんど無いため庶民には知名度があまり無いようです。代わりに、一定以上の商人には情報が共有されています。」
「ふ、む。兵士から話しは漏れていないのか?」
「どうやら、戦で強い気の良いの、という扱いでいるようです」
「……」
「つまり、王だとは認識されていません」
ラセツは衝撃を受けた。
エキスパートは、自分に衝撃を与えるために生まれた存在ではないだろうか? とそんなことを考えてしまうぐらいの衝撃だった。
「何が、あった」
声を絞り出すようにして吐き出した
「酒場で、宴会を毎日行ったことなどが問題ではないかと」
心当たりしかないラセツは、暑くも寒くもないのに、妙な汗が吹き出した。
いや、まさか、だが……
エキスパートは、ハンカチを差し出した。
「済まない。このハンカチは?」
「タイコウ様は、涙もろいので」
成る程
「木綿のハンカチ、か」
ラセツは古すぎるネタに自分で言っていてドン引きである。
ラセツの体感で言えば、89(自分の年)+26(生まれる前)で115年前となり一世紀前のネタを持ち出しているようなものである。
それを考えてさらに吹き出た汗をラセツは拭った。
ふー、
「助かった、これはどうする?」
「ご自由にどうぞ」
……。
「では、洗って返そ……?」
ラセツの聴力は、言うまでもなく驚異的なものである。
分厚い壁があるとはいえ、ある程度の音は聞こえる。
そうでなければ、内通相手になるエキスパートと呑気にお話などしているわけもない。
ラセツは、立ち上がり壊れた椅子を
「ふんっ」
強引に立たせ、その上に空気椅子をする。
これでまるで、壊れていないように見える。
と、同時にノックの音が聞こえる。
エキスパートが、入りたまえ、と言うと
「初めまして、というべきかな?」
タイコウ本人が、とうとう登場した。
~✴️
「初めまして、と言うべきかな?」
タイコウはラセツを見てそう言った。
その瞳には友好的な色はない。
「我が妹をたぶらかした卑劣漢めっ!」
同時に踏み込み、右拳が握られながら迫り来るのを見たラセツは右下に体を屈め、避けながらタイコウの腹を撃ち抜く。
「うっごぉ」
避けるだけですんだはずのラセツは、殺気と凄まじい程の気迫に圧されて思わず拳を叩き込んでいたことに汗が再び吹き出る。
人であった頃とは違い、体温が気温に影響を受けやすくなった今では汗などほとんど掻かないというのにこの城に入ってから常に汗をかいているような気がしていた。
ラセツはうずくまるタイコウを見て、エキスパートに目を移した。
冷静沈着そのものであったエキスパートはその視線を受けて、
すっ
目を静かに逸らした。
ラセツは、思わず頭を抱えそうになりハンカチでひたすら頬を伝う汗を拭く。
うずくまっていたタイコウが、ごろり、と意識ある状態であれば避けるような倒れ方で横になり、ビクビクと震えたかと思いきや、ピーンと頭から足まで棒が入っているような状態で固まる。
本格的に汗が止まらなくなったラセツの指が滑り、ハンカチが汗を吸っているにも関わらずフワリと広がり、タイコウの顔を覆った。
ラセツは、思わずにいられなかった。
どうしてこうなった、と。
床には、顔にハンカチが乗せられた状態で気絶しているタイコウがいる。
ラセツはいきなり拳を入れてしまうということを猛烈に後悔していた、が、後悔先に立たずとはこの事で、どうしようもない。
「……埋めるか」
「っ!?」
ラセツの不穏な言葉に、冷静沈着なエキスパートであっても思わずババッと振り返る。
予想外の事が起きても動揺せず、致命的な失敗を一度も犯したことの無いエキスパートであってもその言葉は動揺を誘った。
「……」
「流石に、やめておいた方がいいと?」
エキスパートは、あまりの衝撃に本来通りの無口に戻ってしまった。
「ふー、む。ならば」
ラセツは水をタイコウの上のハンカチにポタリポタリと垂らしていく。
「流石に、水の冷たさに目を覚ますだろう。」
※注意※
寝ていたり、意識を失っている人の顔に濡れたタオルなどを被せないでください。本来ならばタオル生地の隙間を空気が通るわけですが、濡れていると隙間が埋まり空気が通りません。窒息します。
※注意※
人に水滴を垂らしていくのはやめましょう。
人の感覚は我々が思うよりも鋭敏です。発狂します。
「ふご、ごもが」
目を血走らせたタイコウが起き上がる。
濡れたハンカチを投げ捨て、叫ぶ。
「きさまぁ!」
魂の叫びである。
死に直面したものしか出すことができない断末魔のごとき叫びと怒りが籠った声に、
「何をそんなに怒っているんだ?」
ラセツはなに食わぬ顔で返す。
「な、何を怒っているかだと?」
怒りすぎて言いたいことがありすぎて何も言えないタイコウ。
その気迫に内心たじたじのラセツは、逃げ道を探そうと隣を見る。
エキスパートは、気付いたらもういなかった。
意味が分からないが、逃げられたということは理解できた。
「そんなことを言いたいが為に、ここに来たのか?」
やましいものは、流すに限る。
そう言わんばかりに流しにかかる。
「……そうだ。そうであった」
思い出したタイコウは、
「よくも、よくも妹をたぶらかしてくれたな!」
~✴️
「と、言うことがあった」
帰ってきた俺はエレンとザイナスに、どうでもいいことを端折り伝える。
「呼び出されて、扉が空いたらいきなり殴られた?」
端折りすぎて最早原型を留めていない伝え方である。
主語をきれいに抜き、途中を抜くとこうなるのだな、というお手本のような悪意。
「あぁ、何故そんなことをやられたのかもさっぱり分からない」
嘘である。
心当たりはありすぎる。というよりも、エレンに関わってからは心当たりしかない。
常に誘導し続けているようなものであるから、たぶらかしたという表現もあながち間違っていないというのが現実である。
「しかし、ラセツよ」
「なんだ、ザイナス」
「戦力比を考えれば、そのような事をする理由があるのだろうか?」
~現状の戦力~
禁域、つまりはラセツの家から王都までがエレンの勢力圏となる。
一番辺境にいる貴族がキンユウ公爵家ザイナスである。
ザイナス自身の勢力がそもそも大きい上に、今は強制的な連合軍をラセツが構成しているため、戦力は大きい。
それに対して、タイコウは、と言うにはまずはテレッシアをサクッと説明しよう。
テレッシアは、上位貴族と言える貴族と中位貴族、低位貴族で構成されている。もっとも、歴史や環境など全てが異なる為そう言う当て嵌めは地球の称号とあわさり分かりにくくなるが、他に当て嵌めるものが無いためこうする。
まず、上位貴族とされる貴族は6あるが最上位とされているのは更に少ない。
まず、盟主である王はテレッシア王家という貴族である。
次に、ハシビ街道の由来になった、忍耐強さで知られるハシビロ公爵家とキンユウ公爵家。
この三家が最上位に当たる。
次に、上位貴族とされる貴族は本来であれば辺境伯=侯爵だが、テレッシアでは辺境に土地を持つ伯爵以上の実力者を辺境伯とし、辺境に持たない伯爵以上の実力者を侯爵と定めている。
この辺境の概念が曖昧なため、辺境伯は一家しか居ない。
侯爵は二家であるが、今は一家であり、ウゾウ家がそれにあたる。
王家とキンユウ公爵以外の四家から王家に妻が送られ関係を密接にした。
しかし、ハシビロ公爵家からの妻であり、正妻であった彼女が生んだ子供であるホンメイは病死。
イモトスキ辺境伯からの妻との息子であるタイコウが後継者一位となったのである。
ウゾウ家は、今代は有象無象しかいないので、アテウマは本来関係ない。
飢饉と、無駄な政治闘争に巻き込まれたカタムキ侯爵家はつぶれてしまった為、エレンも国外追放。
上位貴族は現在は5になっている。
イモトスキ辺境伯の領地は、禁域からしたら真逆の方向であり全く関わっていないが、辺境伯領の軍備はザイナスの軍にまず負けていることから障害ではない。
つまりは、軍事衝突すればエレンが確実に勝てる。
だからザイナスは暗殺を警戒していたわけである。
「分からないが、」
「が?」
「もしかすると、もしかするかもしれないな」
「勿体ぶるな?」
「準備が無駄になりそうというか、引き込みが失敗か」
~✳️
コンコン、
軽い響きのノックは、木を拳で軽く叩いているだけだというのに福音の調べのようであり、ラセツはうずうずとしていた。
「エレン、早く許可を出すんだ」
結局客分対応に過ぎない上にメインではないラセツでは入室許可を出すことは相応しくない。
エレンを急かして居るのはそう言うわけであった。
「入っていいわ」
だんっ、という音ともに入ってきたのはタイコウ。
「あ、あぁエレン、我が愛しの妹よ」
エレンに抱き付くタイコウはもはや眼中にないラセツは、その後ろにから漂う香ばしい食べ物の香りにうっとりとするのであった。
ーーーーさっきーーーー
「妹をたぶらかしたというが、一体何がどうしてそう思った?」
敬意とか、敬語とか建前をすっかり失ったラセツがタイコウに尋ねれば、
「簡単な事だ。エレンちゃんが、戦争などというものを起こすわけがない」
エレンちゃんと来たかよ、おい。
ラセツは呆れのような物が出てくる。
なんだろう、こいつは。という思いだ。
「だが、エレンは自分で決めた」
「エレンと呼ぶなっ」
「めんどくさいやつだな!」
「それに、エレンちゃんが、自分で決めた、だと? バカな!」
「バカというな」
「お前のことではない」
妙に息の合うこの空間がお互いに嫌で嫌でしょうがなかった。
ラセツからしてみれば、妹を溺愛しすぎてるシスコン野郎だ。
タイコウからしてみれば、愛しの愛しの妹であるエレンをたぶらかして、優しい心の持ち主を戦争に駆り出したくそ野郎である。
息が合うということは。
「「まるで同類のようでうぁないか!!」」
ぶちっ
両者が立ち上がり、殴りあいが始まった。
「お前には言っておきたいことが、幾つもある」
「奇遇だな!私もだ」
「「っ!真似をするな!」」
タイコウ気合いの入った右拳、しかしラセツの腕の方が長い。
拳がタイコウの頬に刺さる。
「 かっ」
「いいか、エレンが戦争することを決めたのだ」
「そぼなばかなはなしがあるものか(そんな馬鹿な話があるものか)」
「ぶひゃはははは!変な奴だな」
両者立ち上がり、不毛さに気づく。
先程まではエキスパートが座っていた席に居たラセツに対して、タイコウは立ち上がるたびに席が変わる。
そして、先程まではラセツの座っていた席に座り
がこんっ
椅子が壊れた。
ラセツが壊したのを無理やり形だけ整えたのだから、人が乗ればそうなる。
「つ~~~~!」
床に転がり、痛みに耐えるタイコウを見るラセツは、笑いすぎ、息を吸ってばかりいたせいで苦しみすら覚えていた。
馬鹿な連中である。
「アホ、アホすぎる」
ラセツはゲタゲタと笑いながら机を叩く。
机がみしみしと言い始めたので、ラセツは空を仰ぎながら、呼吸を落ち着かせる。
「さて、」
ラセツがそう言い、真面目な雰囲気を作れば、
タイコウは痛む体をおして、壊れていない椅子に座る。
「なんだ?」
「いや、何を話していたかと思ってな」
「……?」
「……?」
「なんだ?」
「あっ!エレンちゃんをどうして戦争に引き込んだ!」
「それだ!」
~✴️
ということもあり、しかしエレンとタイコウで積もる話もあるだろう、ということで食事を先にすることとなった。
~~✳️
テレッシアにおいて食事の文化は発展している。
香辛料などが無いものの、塩や未知の調味料、その他にも色々と組み合わせて地球とはまた違った方向へ味が進んでいる。
何よりもラセツが驚いたのは、イノシン酸の利用である。
テレッシアでは、イノシン酸の解明は行われていないが利用され、筋ばった肉も加工されしっかり食べられるようになっている。
必要に駆られて進歩した技術なのか、道楽なのかは不明だが全てを利用する方法に好感を覚えていた。
しかも、骨も皮もしっかりと利用するのであるから必然的に一匹辺りの単価も高くなり、猟師に渡る金銭もしっかりとしているようである。
猟師が町で使う事を考えれば、町の運営側としては下手な事に使うよりもよっぽど上手くお金が回るのであろうことも推測できるが、下から上までお金のサイクルが行き渡っているのは健全なシステムであり、ラセツはそのシステムを構築した人材を積極的に引き込んでいた。
目をつけたところ一つを取っても、この国は綺麗に出来ており外部の脅威がなければいくらでも発展の余地が残されていた。
もっとも、外部よりも内部の脅威でここまでガタガタになっているのだが、そもそもの飢饉を乗り越えられるシステムが作り上げられる為には、内部の脅威が発生せざるを得なかったわけであり……
「ジレンマという奴よ」
あっちが上手くいけば、こっちが立たない。
全て上手くできたと思ったら、ぬるぽである。
そして、出来たものをウマウマと回収するのはこの男である。
鬼畜外道であるが、ラセツは全ての負の遺産を回収してあげるんだから収支はトントンだと思っている。テレッシアにとっては。
ラセツには収しかない。
「何を言っているの?」
エレンがラセツに尋ねると
「何でもないとも」
ラセツは、後ろめたさを隠してそう言う。
お前の国の良いところだけをもって帰ろうとしていたんだよ。なんて言えるわけもない。
「そう、何でもないとも」
ラセツはそう繰り返し、
「タイコウはどうすると?」
「これからご飯を一回食べて、これからについて話し合うそうよ」
「そうか、楽しみだ」
「……」
エレンは疑いの目を向けていたが、
「そう見るなよ。照れるだろ」
ラセツのその返しで、なに言ってるんだ、こいつ。みたいな一瞥をくれて目を離した。
~✴️
「エレンちゃん、料理は腕によりをかけて準備したんだ」
「お兄様が、御自ら準備されたというところから驚きですが、エレンちゃんというのをやめていただきたいです」
「ぐふぅ、これが反抗期か? 反抗期と言う奴か」
タイコウは悶え苦しみながらも、その苦しみすら喜びとしていた。
マゾであるわけではなく、そんな苦しみすらも一歩間違えれば二度と会えなかったエレンとの再会が夢でないことを表していたからである。
そんなことは、ドン引きのエレンにはまったく関係ないようであるが。
「はっはっは、良かったじゃないか。エレン、お前もまだ家族がいるのだ」
「……そうね。家族は居るわね」
「愛してくれる家族が居るのは良いことだ、なぁ、タイコウ」
「あぁ、家族が居るのは良いことだ。それが可愛いエレンちゃんであるなら、これ以上ない」
「なぜ、そんなに仲が良いのかしら?」
「「仲は良くない」」
「……」
ラセツもタイコウもお互いが何故か通じあっているのは分かっている。
ただ、妙に気にくわないだけである。
「けっ」「へっ」
お互いの拳が突き刺さる。
食堂まではあと少しである。
~~✴️
食堂は広く大きい。
ガラスが無いことで、天窓やステンドグラス等はないが天井には見事な絵が描かれている。
何でも、この絵を描いた絵師は上を向いて書き続けたせいで腰が反った状態で曲がってしまったらしい。
腰が曲がるほど続けなければこの絵は完成しなかっただろうし、腰を曲げたと聞いて、その代償でこの絵が生まれたのかと納得するほどに美しい絵である。
絵の塗料をこっそり確かめていたが、塗料の発展はまだまだといったところで接着剤の役割を果たしているのが、にかわに近い物であり乾くのも早くすぐに書き上げる必要があるものであることも理解した。
「良い絵だな」
「あぁ、女神ディネアとその従者を描いたものらしい」
「訂正する。モデルがくそったれだな。それをここまで美しくできるんだから、作者は素晴らしい」
「……その言葉は、教会に聞かれればただではすまないぞ?」
「神上等、教会なんぞ何するものだ」
「過激なやつだ。だが、神なんぞにすがるのは愚かしい。人が努力するからこそ発展があるのだ」
ラセツは、神の敵であると言う。
タイコウは、人の営みは人の努力で発展するのだと言う。
お互いに教会に聞かれていたならば即座に、暗い部屋に連れ込まれてボコボコにされた挙げ句殺そうとする集団がダース単位で襲ってくるだろう。
「「はっはっは!」」
その二人に挟まれる形で扉を潜ったエレンは顔がひきつっている。
ザイナスは、この国の行く末を考えるとこの二人を抹殺した方が良いのではないかと考え始めていた。
「やめてくれ、俺はまだ死ぬ気はないんだ」
「口から出ていたか?」
「本当に思っていたのか!」
ラセツは、ザイナスをからかうのもそろそろ終わりかと思うと名残惜しくなっていた。
ラセツ→やってしまった
エキスパート→……ぷふっ
プロ……→出番カモーン
タイコウ→返事がない
エレン→そろそろ疲れてきた
ザイナス→緊張しすぎて眠く……
タイコウ→エレンちゃんエレンちゃんエレンちゃ
龍生→エキスパート、タイコウ、共にキャラ崩壊。事件発生です。
設定
テレッシアでは、違う組織に属している人の敬称は殿、自身の主や同派閥の目上、商人が客に対する物は様になります。
王子なども基本的には、殿下などではなく様になります。
ラセツは例外で、陛下とよべーっ!と回りに言っているので陛下です。
特殊な呼び方としては、ラセツは爵位ではなく名前で基本的には呼びます。
また、爵位だけだと誰か分からなくなるので、名前と爵位で記載が基本です。




