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カウンセリング

鈴音の顔をして、中原和音と名乗った女の人を見て、私は何もできず、ただ立っていることしかできなかった。

「どうしたのかな?ささ、座って座って!」

そう言って、椅子を勧めてくる。

取りあえず座ることにした。

「…失礼します」

「はーい!ようこそ!話は保健室の先生から聞いてるよ!」

「はあ…」

じっと見ると変な人に見える気がするので、ちらちらと顔を確認する。

やっぱり鈴音に似ている。似ているというか同じだ。

「あのねー今日は雑談でもしようかなって思ってね!趣味とかある?あ、なんかお見合いみたいな感じの流れだご趣味はなんですかーって言って!」

けらけらと笑う。

何が面白いのかはわからなかったけど…

それにしても明るい人だ。そこも鈴音と一緒だ。

すぐ鈴音と比べてしまう。

申し訳ないような気がした。

「あの…小説読んだり、漫画読んだり、音楽聞いたり、映画見たりするのが好きです」

「そうなんだ!!私も漫画とか音楽好き!残念ながら小説は読まないし、映画もたまにしか見ないんだけどねー」

「そうなんですね。どんな漫画読むんですか?」

「えっとねースプラッタな怖いやつ!突然日常が壊されてーみたいなやつ!ちなみに音楽は邦楽しか聞かないかなーロックが好き!」

「あ、私も邦楽ばっか聞いてます。有名な洋楽なら知っていますがほとんど知らないです」

「未来ちゃん…あ、名前で呼んでいい?」

「どうぞ」

「ありがとー!未来ちゃんはどんな漫画読むの?」

「シリアスな奴が多いですね。スプラッタなのも読みます。でもたまに無性にギャグ漫画が読みたくなってギャグ漫画読んだりもします」

「あーわかる!ほのぼのしたのってたまにほしくなるよね!私もたまに読む!シリアスな奴かー暗い話?」

「まあ、そうだと思います」

「そっかー最近読んだのってどんなの?」

そんなくだらない会話を続ける。

なぜかこのどうでもいい会話が心地よかった。

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