出会い
あっという間に夏休みが終わった。
特にこれと言ってすることもなく、ずっと家にいた。
鈴音はぶーぶー言ってたけど、結局私といてくれた。
あれから始業式を終えて普通の学校生活を送っていた。
そんな中なぜか保健室に呼ばれた。
「失礼します」
「はーい。失礼しますとか言わなくてもいいよー気楽に入ってきてー」
朗らかな声。
「あの、呼ばれたので来たのですが…」
「あー!!呼んだ呼んだ!!坂井さんね!!」
「はい、御用はなんでしょうか?」
「あのね、坂井さん最近痩せてきたから大丈夫かなってね。あとずっと長袖だからなんかあるのかなってね」
そんなおせっかいな保健室の先生いたのか…というか鈴音にも痩せてるって言われたな…長袖だからって何があるでもないのに。いや、私の場合は傷があるのだけど。というか気にかけられていたのか…
「始業式の日倒れたじゃない?それで余計心配になってね」
そっか…確かに倒れた。貧血かなという事になってた気が…
「どうかな?一度この学校のカウンセリング受けるか、病院に行ってもらったりしたいんだけど」
「はあ…」
「嫌?」
「病院に行くのは嫌ですね。保険証母が持っていて母に迷惑かけたくないので」
「そっかーじゃあカウンセリングだけ受けてもらおうかな?」
「分かりました」
「じゃあ今すぐ受けてもらおうかな?受けてもらおうと思ってあけてもらってるから。この部屋の隣の部屋ね」
「はい、失礼しました」
保健室を出た。
カウンセリングルームをノックする。
中からどうぞーという声がして、失礼しますと声をかけてから入る。
「え…」
「初めましてー中原和音と言います!よろしくね!」
そこには鈴音の姿をした鈴をつけていない人がいた。




