体重
私さー自分で自分の腕は切りたくないけど他人の腕は切ってみたいんだよねー
女がそういう。
顔が良く見えない。
だからさー犠牲になってくれない?
カッターを持ちながら近づいてくる。
嫌だ。嫌だ。
腕をつかまれる。
そして…
また変な夢を見た。
最近変な夢をよく見るなと思う。
それは中学生の頃の記憶だった。
卒業して、私は自分を偽るようになって、友達もできた。
でも昔の私はそんなことできなかった。
それでいじめのようなものを受けていたのだ。
いじめと言っても大したことなかったけど。
今では相手の名前も覚えてない。
顔も忘れた。
それでいいと思う。
「未来ー!!!外行こう!!!」
寝起きの私に明るくそういう鈴音。
なんて奴だと思う。
結局デパートに置いてある体重計は箱に詰められていた。
だからコンビニで電池を買ってきた。
「いよいよだー!!」
鈴音がなぜか興奮している。
私は憂鬱だった。
「これで計れるね!!」
電池を入れた私に言う。
仕方なく計る。目はつぶらなかった。
「え…」
鈴音が驚いて声も出ないというような反応をする。
確かに一年前から5kg位痩せていた。
でもそんなに驚くことか?
「40キロ切ってるね…」
凄く悲しそうな顔をして言う。
でもそんなにショックを受けるような体重ではないと思ったので言ってみた。
「そんなに驚くような体重じゃないんじゃない?」
「いやいや!!34キロだよ!?明らか痩せすぎでしょ!!」
「そうかな?確かに痩せたけど…痩せ過ぎってことはないんじゃない?」
「えー…どうなんだろ…私が間違ってるのかなあ…」
そう言って考え込む鈴音を放っておいて、体重計を片付けた。
私の身長は155cmだ。だからそれぐらい平気だと思うのに。
鈴音は心配性だなと思った。




