死に方
私は歩道橋にいた。
今日は久々に外に出ていた。
コンビニで、昼食を買ってきたのだ。
夏休みに入ってから朝食と昼食を食べないでいた。
それでもちょっと痩せただけで、腹も別に減らなかったのでそれでよかった。
でも今日は鈴音に昼食を食べようとせっつかれて渋々買いに出てきたのだ。
ここから落ちたら死ねるかな。
ふとそんなことを思う。
下はコンクリートだし、頭から落ちれば確実に死ねるかもしれない。
車も走ってるから、落ちた後轢かれれば死ねるかもしれない。
下を見る。
少し怖い気がしたがそれも少しの間かもしれない。
「だめだよ」
聞き覚えのある声がしてびっくりする。
隣りには鈴音がいた。
そうだ。一緒に来ていたんだっけ。
「あー私のこと忘れてたって顔してる!ひどいー!!!!!」
「ご…ごめん」
「いや、別にいいけどさー。死のうとか考えちゃダメだよ。いや、考えちゃダメっていうのは酷いかもしれないけど…とにかく!未来は私の為に生きて!!!!」
「分かったよ」
本当は分かってなかった。
鈴音に何を言われようと私は死ぬ気でいた。
自分の為に生きろなんて言われたって、生きる意味にはならなかった。
「ふーん…本当に分かってくれた?死のうと思ってない?」
鈴音は多分私の考えてることを分かっているのだろう。
なのにあえて聞いてくる。
「死なないよ」
「そっか!!!ならよし!!!」
そう言って笑う鈴音がなんとなく嫌だった。




