退屈な休日
今日は休みだ。
何もすることもないので時間を消費したくて、出来るだけ寝るようにしようと思ってた。
しかし、鈴音がいつもと同じ時間に起こしてきたので、それで目が覚めてしまった。
起きていても何もすることがないが、一度目が覚めてしまうともう一度寝るのが難しいので、何かしようと思う。
鈴音は今日は学校がないと知って起こしてしまったことを悪く思ってしまったらしく、しょんぼりして隅っこで体育座りをしている。
「……あのさ、もうこうなっちゃったのは仕方ないしどこか行かない?」
話しかけてみる。
しかし返事はない。
「別に怒ってるとかそういう訳じゃないから大丈夫だよ?気にしないで」
また返事がない。
心配になって近づいてみる。
……どうやら寝ているみたいだった。目を閉じている。
少しイラッときて、揺すってみる。鈴音は物には触れないくせに私が鈴音に触ることは出来る。
本当に都合がいい気がする。仕組まれているのだろうか?いや、誰に?分からない。考えるのをやめる。
しばらく揺すっても反応がなかったので、寝たふりなんじゃないかとも思ったけど寝ていると思う事にした。少し死んでるのかとも思ったけどそれは違うと思う。外傷はない。顔が青白いとかそういう訳でもない。大丈夫だろう。
勉強をして、飽きてパソコンをやっていつのまにか昼になっていた。
昼食を食べなければいけない。鈴音はずっと同じ姿勢でいる。
心配になって顔をのぞいてみると目を開けていた。当然のことだけどパチッと目が合う。
「おはよう」
目が合ったままじゃ気持ち悪くて、覗き込む姿勢から立ち上がってとりあえず挨拶をした。
「……ごめん」
謝られて一瞬なんのことかわからなかったけど、多分朝起こしたことだろうと推測する。
「べつにいいよ。気にしてないし」
鈴音は黙ってこっちをじっと見つめる。
なんか怖い。普段見つめられることがないので余計だ。やけに静かでそれもこの空間に居づらくさせてる。
沈黙と視線に耐えきれなくなって声を発する。
「……何?」
「あ……いや、なんでもないや。ごめんごめん」
「謝らなくていいから。昼食なんか買いにいこ」
「うん!」
鈴音は本当は食べなくても平気らしいけど、一人でのご飯は寂しいだろうからと言って私に合わせて食べてくれている。他の人には見えない為私の部屋でだけだけど。
そうやって気遣ってもらうのは申し訳ない気がするけど、寂しいのは確かなのでありがたい
昼食のお金は母から貰っているのでそれを持って、コンビニへ行く。
日差しがまぶしかった。




