不安と不満
家に帰る。
そういえばずっと校門前にいたけど声かけられたりしなかったな。そんなに不気味だったのかとか友達に見られてたらいやだなとか思う。
今日は疲れて早く帰りたかったから、ちょっと強引に別れちゃったし、明日悪口言われてても仕方ないな、でも悪口を平気で言うようなやつとは友達になりたくないな。わがままだけど。
幸い明日は土曜日だし、ゆっくりできる。どこに行くでもないけど楽しみだ。鈴音はどこか行きたいのかもしれない。でも鈴音は一人で行動することもあるし、帰ってこなかったこともあるのだからこの町のことはだいたいわかっているだろう。
「お疲れ様!」
「うん、お疲れ。そういえば鈴音、なんで書置き残せたの?」
ちょっと唐突すぎるかもしれないけど一応聞いてみる。
「えーなんで?」
「いや物とか触れないとか言ってたじゃん?透けるとか言って」
「そうだね」
「だったらなんでいなくなった日に書置き残せたのかなって」
「え?うーん……なんでだろ?」
「……鈴音ってずいぶん都合よくできてるよね」
「え?何さー急にどうした?」
「いや、ちょっと思っただけ。鈴音が行動しやすいようになってるっていうかさ……」
「そうかな?結構不便だと思うけど……物持てないし、未来以外には見えないし……あとできてるって言い方やめてよーなんか作られたみたいじゃん」
鈴音は私が作ったんだよ。そういう事も出来たけどやめた。鈴音を傷つけることになるからだ。
私の性で傷つくのは嫌だから。それに鈴音が本当に困っているような顔をしていて、この話は駄目だと思ったから。話題を変えようとするが何も思いつかず、結局今まで聞いてこなかったことを聞くことにしてしまう。
「ところでさ、こ帰ってこなかった日は何してたの?」
「ちょっとね」
話したくないのかな。やっぱり何か隠してるのだろうか。そう思いながらも適当な話題を見つけて切り替える。
しばらく雑談をしながら過ごす。鈴音との雑談は凄く楽しい。
話題を広げるのがうまいのだろうか、それとも話を聞くのがうまいのだろうか。自分の好きな事の話をちゃんと聞いてくれる。いつも話しすぎてしまう。私なんかと話してて鈴音は退屈じゃないのだろうか……いつも思うが怖くて聞けない。もし退屈だと言われえてしまったらもう鈴音と楽しく話すことは出来なくなってしまうから。




