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その心臓の価値  作者: 雨音 律人
第1章 矛盾に映える緑
1/1

001 日常

初投稿になります。未熟者ですがよろしくお願いします。

 

◇ ◇ ◇


()は雲より(そら)を嘆く。

死を司る神の一角、ユフは大神王の生み出した生物たちを世界の狭間から伺ってはときたま涙を流す。

ユフの涙は決まって戦地に降り注ぐが、ユフはその悲しみを忘れぬようようにと雲を消し去り、大好きな青空を仰いでは大地を慰めるように優しく歌うのだった。


        ――始まりの神話より「心優しき死神」


◇ ◇ ◇


戦場の轟音が悲鳴のようだと例えたのは誰だったのだろうか。

この轟音を悲鳴とはずいぶんと言い得て妙、その感性に拍手を贈りたいものだ。


イズ・ウェランディールは崩れた廃墟の影に身を潜めながらガンベルトと銃剣の魔晶石の残量を確認し、素早く転晶を済ませていく。瓦礫の向こうでは相変わらず兵士たちの怒号と銃声が響き渡り、時折それらを掻き消す程の魔晶体の悲鳴じみた鳴き声が耳を(つんざ)く。攻防により元々今にも崩れ落ちそうだった廃墟の一角が煙をあげては崩れて、ただ一人マスクを着用していないイズの肌は戦場の空気を直に感じて独特の緊張感と僅かに高揚していく心をどうにか落ち着かせる。




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