繰り返す三年間
暇なので朗読もの(?)書いてみた。
男性が読むことを想定していますが、修正すれば女性でもいけるかと。名前は自由に変えてください。
ニコ生やこえ部での使用は自由です。強制ではないですが、連絡してくれるとうれしい。
★繰り返す三年間
男……物語の主人公。恵梨香にべた惚れ。
弟……男の弟。最期だけなので、同じ人がやることを想定しました。
※『』は女っぽく声を変えることを意識したけど、無理ならしなくても可。
男「また同じ三年間を繰り返すのか。
春になり、高校生になった俺は彼女――恵梨香に再会した。はあ……『はじめまして』か。俺にとってはそうでもないのに……彼女は何一つ覚えてないんだよな。でも俺は覚えているよ。彼女の趣味、悩み、夢……だけど何もかもなかったことになって、また一からの関係に逆戻り。
『どうしたの? 篠原さん』か。『トワ君』って名前で呼んでくれてた頃が懐かしい。懐かしいよ。あの頃に早く戻りたい!! 他にもいろんな子がいて、その気になれば仲良くできるはずだけど……俺は恵梨香しか見ることができない。それ以外の人は、ただの脇役だ。
『あの……え? 遊園地か……いいよ、篠原さんとなら』やっと、デートまでこぎつけた。どうすれば君が喜んでくれるかなんて、俺にはよくわかってる。……恵梨香、大好きだ。今言うことができないのがつらすぎる。この思いは俺の中だけに隠すしかない。とりあえず観覧車選んで、高いところで怖がる彼女をそっと支えるか……好感度、アップ!
よし、きた! 名前を呼んでもらえるチャンス! 苗字じゃなくて、名前で呼んでよ。『うん。トワ君……ちょっと恥ずかしいな』はあ、やっとここまできた。嬉しくて涙が出そうだ。ついでに俺も恵梨香って呼ばせてもらえるようになった。まじうれしい。もう、気分はカレカノだよな! まだ違うけど。
……そんなこんなで時間もたって、もう卒業式か。恵梨香を裏庭に呼び出して、告白した。あの、好きです!『ありがとう、私もトワ君が好きです。こんな私で良ければ、よろしく』うわあ!!!! 照れてる恵梨香まじかわいい! ほんと、かわいい。これからの日々を恵梨香と過ごしたい!
だけど……この先はないんだよな。妄想で補うしかないのか? はあ……」
弟「兄貴、またギャルゲーかよ。恵梨香恵梨香うるせーんだけど」
男「うるさい。こっちは真剣なんだ! はあ……もう一回プレイするか……そしたらまた何もかも初めからなんだよな。……ちょっと心に来るわ……でも、恵梨香のためなら俺は何度だって三年間を繰り返すぞ! 何度だって恵梨香と恋愛してやる!」
特に意味のない話。前から考えてたネタだけど、情景描写を書く気がしないのでこうした。