4
Ep.4です。
よろしくお願いします!
気がつくと、あの家族会議から2ヶ月が経ち、1年生もあと1ヶ月弱となった。
父親は仕事に行く前に毎日俺の弁当を作ってくれていたが、父親の出勤は早い。お弁当作りをするために、いつもより40分ほど早く起きていたようだが、毎日眠そうにしている父親を見て申し訳なくなってきた。
「……俺も、少し弁当作れるようにしてみるよ。」
朝、出勤前の父親に声をかける。
「お前、早起きできるのか?」
「…毎日は無理だけど、何日かなら。」
「…分かった。けど、無理はするなよ。」
「うん。」
これまでは、朝に授業の予習をしてから学校に向かっていたが、弁当を作るようになってから、その時間がなくなっていた。
俺の学校は、授業が進むペースが早い。空いた時間で高校1年生から受験対策を行うためだ。
俺は、根っからの天才ではない。
事前事後の勉強をかなりするから、授業もテストもなんとかなるのだ。
少しずつ、授業の内容が難しく感じ始めた。
「あゆむー!今日一緒に帰らない?」
そう顔を覗かせてきたのは、隣のクラスで俺の彼女である竹下 花音である。
「おう。」
「そのあとちょっとデートしない??」
「……ごめん、もうちょっとでテストだから、家帰って勉強したい。」
「……そっか。あ、なら私の家で一緒に勉強しない??」
にこやかに笑って提案する彼女に、罪悪感を抱きながら、断る。
「ごめん。今日は、家に帰ってひとりでやりたい。」
花音は、肩を落とす。
「…分かった。じゃあ、帰ろ。」
それでも俺に笑いかける彼女に、俺は甘える。
「ありがとう。」
彼女は、微笑みながら俺の指に自分の指を絡ませる。
ありがとうございました!
思いのほか、負け組になったEPが続きます。笑
次回もよろしくお願いします!




