3
Ep3です。
今日もよろしくお願いします!
弟のれんの世話を焼くことは、昔から慣れていた。少し歳が離れているからか、喧嘩をすることはなく、れんも俺の後ろばかりついてきた。
幼い頃から、やんちゃで好奇心旺盛なれんに対して、母親はどこか距離を取りたがっているように感じたことはあった。
れんの発達障害が発覚したのは、小学校に入ってからだった。
俺がまだ中学生の頃、よく両親がれんのことについて相談をしていた。発達検査をするのか、学級はどうするのか。
母親は、れんの発達障害が発覚し、特別支援学級に籍を置くことになったとき父親に言った。
「…れんのことを見てると、私が責められてるみたいに思えてしんどい。」
それからと言うもの、母親はこれまで以上に、れんの面倒を、俺に託すようになっていた。
「お兄ちゃんだから」
「お兄ちゃんでしょ」
お兄ちゃんという言葉を決まり文句に使い、れんの面倒を託すことに俺は特段気にしていなかった。
しかし、あの時から確実に。母親のこころはどんどんと疲弊していたのではないかと、俺は思ったー。
家族会議から2週間後。樹が嬉しそうに声をかけてくる。
「あゆむ!聞いてくれよ!俺塾のテストで5位だったんだよ!すごくない?!」
「すごいじゃん。」
「そう。頑張った!!」
「おつかれー」
ふっと笑ってみせる。
樹は笑みを止め、まじまじと俺を見る。
「なに?」
「お前、目の下のクマすごいけど、寝てないのか?」
「……いや?寝てるけど?」
「顔ひどいぞ。」
「そうか?」
「うん。今日は帰って寝ろ!」
樹は、俺にカバンを押し付けてくる。
「……ああ、ありがとう。」
心配そうに手を振る樹に、俺も手を振り教室を出たー。
ありがとうございました!
これからもよろしくお願いします⭐︎




