オープンキャンパス参加!続
Ep.35です!
どうぞごゆるりと!
元気のいい先輩たちに連れられて俺たちは講堂に向かう。昼ごはんをたらふく食べたので少し眠い。
講堂では、先輩たち数人が大学生活について語るという。大学1年生の先輩から大学3年生の先輩まで3名が話をするらしい。
それぞれが自分たちのスピーチを俺たちに聞かせてくれていて、大学生活に対してワクワクするものであった。
その中で、俺が一番心が動いたのは、大学3年生の先輩のスピーチだった。
「大学は、自由です。それは、真っ白な原稿用紙に自分の物語を生み出すようなものです。原稿用紙は、人生だと僕は思います。」
この人はきっと、大学生活を心から楽しんでいるんだろう。キラキラした目で話をしている。
けれども、過去には自分について悩んだこともあったことも語っていた。
俺も、大学に入った時に、自分自身の人生を描いていけるのかもしれない。そんな期待を抱く。
家に帰って、家族と話をする。母親は寝不足だったようで「おかえり」とだけ言うと寝室に向かう。
「どうだった?」
父親は俺に尋ねる。
「うん。良かった。今日行った大学に行けたら楽しいだろうなって思った。」
「そうか。」
「今の俺の成績で行けるかと言われると、正直もっと頑張んないとダメだと思う。
……夏までにある程度の結果を出してって考えたら、今のこの状況でどこまで行けるか分かんないけど。
動き始めないと分からないと思って。……だから、受けてみてもいいかな?」
俺の言葉に、父親は大きく頷く。
「ありがとう。」
翌日。学校帰りに千夏さんの職場に寄って、大学受験をすることを決めたと報告する。
「頑張ってね。応援してるから。」
「はい。ありがとうございます。」
「あゆむくん、あとさーお父さんまたここに顔出してもらってー?」
「父親、ですか」
「うん。お話ししたいことがあるから。」
「わかりました。」
「よろしくね。」
ありがとうございました。
そして、いつもお読みいただきありがとうございます。
今年も、どうぞよろしくお願いします。




