これからのこと。
Ep.32です!
どうぞ、ごゆっくり!
個人懇談以降、周りの雰囲気は変わっていった。
一緒に帰宅する輔は、携帯を見ながら俺に問う。
「今週の日曜日、大学のオープンキャンパスに参加するんだった。あゆむは?一緒に行くか?」
「……え?俺?」
「うん。担任から話があっただろ?どこのオープンキャンパスに行くつもり?」
「……いや、まだ考えてないかな。」
俺の言葉に、輔は驚いたように言う。
「そうなんだ?でもお前、、大学に行きたいって言ってたよな?」
「……うん、まぁ。だけど、ちょっとまだ分かんないというか……」
「そっか…。大学のオープンキャンパス、あゆむと一緒に行けたら楽しいと思うから、その気になったら言って。」
輔は優しく言う。
「うん。ありがとう。」
家に帰ってご飯の準備をする。……今日はやる気が起こらない。冷蔵庫にある物で適当に作るか。
ご飯を炊きながら、おかずと味噌汁を作っていると父親とれんが帰ってくる。
みんなが、ご飯を食べる準備が出来たところで、俺は冷凍のフライドポテトを揚げながら、冷凍の餃子を温める。
フライドポテトを見たれんは、嬉しそうに頬張る。
「美味いか」
「うん!」
俺の問いに、れんは笑う。
次に、餃子を食べようとしてタレを机にこぼしたれんは、慌てたようにタレを拭こうする。しかし、服の袖にタレがついてしまったれんは、泣き出してしまう。
「何やってんの!?」
勢いに任せて母親はきつくれんを叱責する。
驚いたれんは、さらに泣き出す。
「れん、大丈夫だよ。」
そう言って俺と父親は、れんの洋服を脱がせて、キッチンペーパーで机を拭き取る。
父親がれんを宥め、母親は不機嫌な表情をしている。
俺は、れんの洋服をお湯につけながら、ふと思う。
……今の家の状況で大学に通うことなんて、やっぱり無理だ。
この状況が落ち着いたら。
……いつ落ち着くのか。そもそも、落ち着くことなんてあるのだろうか。
俺は、大学に行くことを諦めるのか。
家のせいにして逃げてるだけじゃないのか。
考え出したらキリがない。気分も憂鬱になるばかりだ。
俺は、タレが取れた洋服を洗濯機の中に放り投げて、リビングに戻った。
ありがとうございます!
明日から月曜日!!頑張りましょう!




