表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/43

三者懇談

Ep.31です!

ごゆっくりどうぞ⭐︎

 4月末。三者懇談が行われる。

 担任の先生がいつも以上に畏まった様子で、俺と父親を迎える。……担任の緊張感がこちらまで伝わってくる。


やっぱりこういう畏まった場は苦手だな。


「では、始めます。よろしくお願いします。」

担任に倣って、俺たちも頭を下げる。


「今回は、あゆむくんの卒業後の進路について、お話をしていきます。……あゆむくんやご家族は、どのように考えていますか?」



「……」

黙る俺に、担任も父親も目線を送る。


……大学に行きたいと思う。

だけど、今のままで行けることは限られている。


こっから先、どこまで勉強出来るのか……。


いや、そもそも今の家の状況で大学に行っていいのだろうか。いけるのか。



いろんな考えが頭を巡る。その考えたちは、俺を混乱させていく。


「……お父さんは、どう考えていらっしゃいますか?」

担任は視線を父親に移して尋ねる。



「あゆむには、やりたいことをやってほしいと思ってます。」

父親の言葉は、真っ直ぐに俺に届く。


「あゆむくんは、司法書士になりたいとのことなので、法学部のある大学で、法曹を目指す学生向けのプログラムやゼミに入って勉強していくのも1つですよね。」


担任は、俺にも声をかけながら話をする。



「……りません」

「え?」

俺の言葉が聞き取れずに担任は聞き返す。


「まだどうしたいか、分かりません。」


俺は俯きながら応える。


「……そっか。ちょっとイメージをつけるためにも、大学の見学とかもいいかもね。」


「……はい。」




 帰り道。父親が俺に声をかける。


「あゆむ、本当にわかんないのか?俺たちに遠慮してるんじゃないのか?」


「……ううん。本当に分からないんだよね。なんか、色々考えてたら混乱してきて。


これからのことを考えてみたんだけど、なんか真っ暗なんだわ。お先真っ暗、みたいな。



何も見えなくて。」


「そっか」

父親は悲しそうに微笑む。


「うん。ごめんね。」

「ううん。謝ることじゃない。いっぱい悩んだらいいよ。一度きりの人生なんだから。」


「……ありがとう。」



ありがとうございました!

12月も半分過ぎましたね……。

今後もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ