花音との時間。
Ep.28です!
よろしくお願いします!
合唱の出番と出店の当番が終わり、俺は1人で息抜きをする。
隣のクラスが売ってるラムネを飲みながら、ぼーっとする。
……なんだか慌ただしい1日だった。ちなみに文化祭は明日もある。
明日はずっと店番なのだ。
あっちの学校にいた頃の文化祭とはまた違った雰囲気で、こっちの文化祭も楽しい。
「ここにいた!」
樹の声が真横から聞こえる。
振り向くと、樹と花音がいた。
「この後お前フリーなんだろ。」
樹はそう笑うと、花音の背中を押して言う。
「ゆっくり話せよ。」
樹はひらひらと手を振って去っていく。
取り残された花音はなんだか気まずそうだ。俺もこの状況は少し気まずい。
「……隣、座っていい?」
花音は言う。
「うん。」
俺と花音の間に、緊張感が漂う。
少しの沈黙の後、花音は言う。
「今日の演奏、よかった。」
「……ありがとう。」
「あゆむのピアノ、初めて聴いた。なんか、あゆむらしい優しい音だったから、安心した。」
花音の絶妙な感想に、俺は思わず笑う。
「なんだそれ。」
「感動したってことだよ。」
優しい笑顔で、彼女は言う。
樹の言葉が反芻する。
『あいつはそんなことを言うやつじゃないと思うんだけど……』
「……なぁ、花音。」
「ん?」
……俺のどこを好きでいてくれたんだ?
と聞こうとして、止める。
もし、賢いところなんて言われたら、俺はまたショックを受けるだろう。
「なんでもない。」
俺の言葉に、彼女は笑う。
「……樹から家のこと聞いた。」
花音に家のことを話していいと言ったのは俺だ。
「…そう。」
「元カノの私が、力になりたいっていうのは、うざいかもだけど、、」
早口で彼女は言う。
「……だけど、その…」
俯いて、言葉を続ける。
「……また、あゆむに会いに来ていいかな。」
小さな声で、花音は言う。
「……うん。ありがとう。」
「うん。また、連絡するね。……今日は会えてよかった。」
花音はそういうと、足早に去って行った。
花音が去って、なぜか分からないけれど、俺の心には寂しさが支配したー。
ありがとうございました!
少し体調崩し気味で、更新ゆっくり目になるかもしれません。
申し訳ないですが、これからもよろしくお願いします。




