樹との約束。
Ep.24です!
よろしくお願いします!
電話の樹の声は明るい。
『あゆむー!元気かー?』
「うん。元気だよ。」
俺はやわらかく応える。
『ならよかった!!なぁ、久しぶりに会わね?』
樹の提案に、俺は頭を巡らす。
少し考えていると、樹が言う。
『あ、もしかして忙しかったか?』
「まぁ、、忙しいのは忙しいけど……。」
家のことや文化祭のことを考えると、樹と遊んでいる時間を取ってる場合じゃないと思う。
でも、久しぶりに樹と会いたいと思う俺もいる。
「でも、樹に会いたいから、会お。」
俺の答えに、大きな声で樹は『よっしゃー!』と喜ぶ。
……耳が痛い。笑
「父親と話してから候補日また連絡するよ。」
『おう!待ってる。』
日が陰ってきた。時計を見ると、17時前だ。
……晩ご飯の準備をしなければならない。
俺は慌てて家に帰る。玄関を開けると、れんの鳴き声が部屋から聞こえてくる。
何事かと思い、部屋に入ってれんに声をかける。
「れん、どした!?何があった??」
俺の問いかけに、れんは答えずに泣き続ける。
俺が家を空けていたのは2時間程。この間に何があったのだろうか。
れんを宥めていると、母親が怒りながら自分の部屋から出てくる。
「ねぇ、なんであんた、れんの面倒見てないの。れんを置いてどこに行ってたのよ。」
「……出かける前に声かけたよね。少し用事があるからって。」
「あんたがれんを置いてくから、れんがもうずっとうるさいのよ!!!!」
大声で、母親が言う。
その声に怯えたれんが、さらに泣き喚く。
「れん!うるさい!!!!!!」
「母さん、落ち着いて。」
俺の声かけが、きっと癪に触ったのだろう。
鋭い視線を俺に向けて、泣き叫ぶ。
「私こんなにしんどいのに!あんたは遊んでばかり!!いいご身分ね!!!!!」
「……」
俺は、心の中でため息をつく。
仕方がない。れんを置いて行った俺も悪い。
「れん、ごめんな。今度から俺と一緒に遊びに行こうな。」
れんは、俺の背中に抱きつく力を強めた。
ありがとうございました!
次回もよろしくお願いします!




