晩酌。
Ep.22です!
今日もよろしくお願いします!
水曜日。仕事から帰ってきて、遅いご飯を食べながらお酒を嗜む父の横に座る。
「おかえり。」
「ただいま。ご飯、ありがとな。焼き魚と煮物、時間かかっただろう。」
「ううん。そんなに。ご飯を炊いてる間に出来たから、大丈夫だよ。」
「そか。……あゆむの料理は美味いなぁー。」
口いっぱいに頬張りながら嬉しそうに食べる。まるで子どもみたいだと、俺は思う。
「ありがとう。普通の煮付けだとれんが食べないからちょっと甘口にしてある。」
「なるほど、確かに甘いかも。」
「でしょう。明日はれんのリクエストで甘口のハヤシライスを作るからね。ケチャップ多めにしようと思ってる。」
ケチャップを絞る仕草を見せて言うと、父親は笑う。
「ありがとう。本当に助かってる。」
「ううん。父さんこそ、ありがとう。」
お互い顔を見合わせて照れ笑いをする。
父親のご飯が終わり、牛乳が余っていたのでホットココアをつくる。マショマロとチョコ入りだ。……なんだか贅沢な気分になる。
ココアに浮かぶマシュマロを眺めながら、俺はそっと父親に話しかける。
「あのさ。」
「ん?」
「……前にさ、人に助けを求める話、したことあるじゃん。」
「うん。」
「こないだ、千夏さんの職場に行った時にクラスの同級生に会って。千夏さんの勧めで家のことを話したんだよね。」
「…うん。」
父親は、優しく相槌を打ちながら聞いてくれる。
「……そしたらさ。そいつらも、他のクラスメイトも俺の背中を押してくれてさ。
これまでも、俺の知らないところで沢山助けてくれてたことが知れて、すごく嬉しかった。」
「……そっか。」
「うん。」
「学校も、千夏さんの職場も、あゆむにとって心地の良い場所になってるのか。」
「……うん。話すことに勇気がいたし、すぐに解決する問題ではないことも分かってる。
けど俺は。もう、学校を辞めることは出来ないし、俺の夢も諦められないから。
俺は1人でこの問題を解決出来るわけでもないから、助けを求めようと思う。
みんなの力を借りて。やってみようと思う。」
俺の言葉に、父親の涙腺が少し緩んでいるようだ。
その父の表情に、少し驚く。
「お前はすごいな。」
「……ありがとう?」
そして、なんだか照れ臭い。
「……俺も誰かに頼るかなぁー。」
父親は呟く。
「いいと思う。」
俺の賛同に、父親は頷く。
「あゆむー。」
「ん?」
「いつかは、絶対いい方に向かうから。頑張ろうな。」
「おう。」
俺は力強く頷いた。
ありがとうございました!!
もうすぐ12月ですね、、。早い……。
今後もよろしくお願いします!




