千夏さんの職場 続
Ep.18です!
よろしくお願いします!
千夏さんの言葉に、俺は静かに言葉を吐き出す。
「俺の母親、うつになってしまって。母親も、俺たちも今しんどい時期で。
俺は前の学校に行くこともままならなくなって、今地元の学校に通っているところなんです。」
「……だから、家のことをやってるの?」
「はい。」
少し間を空けて、千夏さんは言う。
「そっか。」
「はい。」
「あゆむくん。ここには、いろんな事情を抱えた人も、そうじゃない人も遊びに来る憩いの場なの。……あゆむくんの居場所になったら嬉しい。いつでも来な。」
「はい。ありがとうございます。」
「あともう一つ。また敬語になってるんだけど。なんだか遠慮されてるみたいでやだなぁ。」
つまらなさそうに言う千夏さん。
……とはいっても、久しぶりに会う年上の人にタメ口は、やっぱりちょっと気まずい気もする。
「善処します。」
「そこは分かったって言ってよー」
お互い意地になっている状況がおかしくて。
俺と千夏さんは笑い合う。
久しぶりに触れた鍵盤は少し硬く、指が上手いこと動かないけれど。
ーーなんだか、優しく俺の耳に届く音色だった。
俺はその日以来、俺はたまにここに来ている。
出かける際に母親には
「最近出かけること多いね。いいね、学生は。」
と小言を言われるのが常ではあったが、家にいると息が詰まる。頭が混乱してどうしようもなくなってしまうような気がしてしまうから。
ちょっとだけ。息抜きをしたいと思った。
ありがとうございました!!
今後ともよろしくお願いします!




