父との時間 続
Ep14です!!
よろしくお願いします!
勝負は、俺が勝った。やはり運動は、適度にやっておくことが大切だ。
引き続きミニゲームをやって、気がつくと小一時間が経っていた。
お互い汗を流していた。
汗を拭きながら、父親は少しスッキリした表情を見せる。
公園を後にした俺と父親は、近くの銭湯に行き、汗で冷えた身体を温める。
湯に浸かって身体も心も芯から温めていると、父親が隣にやってきて話しかける。
「……あゆむは、学校辞めたことを後悔してないか?」
父親は、俺を見ずに聞く。
「……どうなんだろうね。必死になって合格した学校だったから、辞めることになったのは悔しかったのかもしれない。負けたんだな、とは思った。」
「……負けた?誰に?」
「……分からない。誰に負けたんだろうね。」
ーー強いて言うなら、この世の中に。
周りの同級生たちに。
俺自身に。
………分からない。
ぼっと、思考を続ける俺に、父親は言う。
「…悪かったな。お前に迷惑をかけたかはなかったんだが。」
「仕方がないよ。今の学校のみんなも好きだし。楽しませてもらってるよ。」
まだ夕方だと言うのに、すでに薄暗くなった道を歩きながら、家に帰る。
「……この生活、いつまで続くんだろうな。」
父親が、ぽつりと言葉を漏らす。
「職場のみんなにもあんま言えなくて。……言ったら恥みたいで。ひとりでやんなきゃいけない気持ちになって、しんどくて、なんか孤独で……」
父親も同じことを考えてたのか。
そう納得していると、父親が続ける。
「悪いな、お前に弱音吐いたって。お前にも無理させてるのにな。」
「ううん。俺も父さんが同じこと考えてたんだって思って、ちょっと安心した。」
父親は、小さく笑う。
「なぁ。あゆむの担任の先生が言ってたよな。」
「ん?」
「助けを求めることは恥ずかしいことではなくて、勇気ですって。」
「あぁ、初めて俺と父さんが面談に行った時に、家の事情を話したら、そう言ってたね。次の一歩になりますって。」
「……あれ、…ほんとうなのかな。」
父親は呟く。
「どうなんだろうね。……でもさ、今の友だちはみんな、力になろうとしてくれるんだよね。」
それはきっと、樹や花音も同じだったのだろう。
なのに、差し伸べられた手を振り解きたくなるのは、なぜなのか。
「晩ご飯は、お好み焼きにするか。」
「いいね。れんも喜ぶよ。」
父親の提案に賛同して、俺は考えるのを止めた。
ありがとうございました!!
次から、少しずつ物語が変化していきます♫
よろしくお願いします!




