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9

Ep9です!

よろしくお願いします!

 地元の公立高校の転入が決まり、転校の準備を進める。


俺が転校をすると言うことは、樹と花音には伝えたところだ。


2人はひどく驚いた顔をしていた。

「…本当なの」

花音は静かに問う。

「あぁ。」

「やっぱり、家のこと大変だったんだな。」

樹が言う。

「うん。悪かったな、心配かけて。」

「いや。何も出来なくて、こっちこそ悪い。」

「お前のせいじゃないよ。」

「……転校しても、また遊ぼうぜ。」

「……あぁ。」


その後、俺は花音と2人きりになり、話を続ける。


花音は心配そうに俺を見る。

俺は、はっきりと伝える。


「……花音。別れよう。」

花音の瞳の中が揺れる。


「……なんで?」

「俺はお前が望むような人間じゃない。花音には、もっといい人がいると思うよ。」


俺の言葉に、狼狽える花音を見守る。


「……じゃあ、友だちとして、これからも会っていい??」

「機会があれば。」


 俺が花音と付き合ったのは、見栄でも同情でもない。花音に好意を抱いていたからだ。


けれども、彼女は俺に言ったことがある。


「あなたの恋人になってよかった。………賢いあなただから。」


彼女は賢い俺が恋人であることが重要であったのだと思う。


……それであれば、負け組になった俺を、彼女は必要としないだろう。



 俺はやりたいことがあった。

昔テレビで見た司法書士という仕事に就きたいと思った。そのためにレベルの高い大学に行きたかった。


……そう思っていたのに。今の俺は、何をやっても、手からこぼれ落ちる砂のように、全てがこぼれ落ちていく感覚だ。




「……っ」

母親もれんも寝ていて静かな夜。

ひとりで残り物のご飯を食べながら、涙をこぼす。




なぜ泣いているのだろうか。

悔しさか、虚しさか。俺自身の不甲斐なさなのか。

その理由はわからないけれど、泣いてる時のご飯は、なぜかとても心に残る。


何だかもったいなくて、無くなって欲しくなくて、、どうしようもなく切ない。


俺は、嗚咽を漏らしながら、少しずつご飯を口にした。

ありがとうございました!

これからも、よろしくお願いします!

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