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未来への郷愁

作者: トリガー

俺はいつものように、漫然とスマホを眺める。モニタの光だけが部屋を照らす薄ら暗いベッドの上で、流行りの動画をザッピングしながら将来のことをぼんやり夢想していた。

そろそろまともな生き方をしなきゃな、なんて思いながら。

仕事や今日の予定に思いを巡らせていると、突然、心の奥から漠然とした「帰りたい」という感情が染み出るように浮かび上がってきた。

過去のどこかでもなく、もちろん今いる家でもない。けれど、心はただなんとなく、どこかに帰りたがっている。

まるで何かに追われているかのように、息は浅く、鼓動は耳元で小さな太鼓を叩くように早まる。

理由はない。ただ、心だけが必死に逃げ場を探しているのだ。


俺にできるのは、その心に気づかないフリをして、体調のせいだと自分を誤魔化しながら、ザラつき乾き切った心を湿らす為に、温めたコーヒーを一口すすることだけだった。


結局、帰る場所を作るのは今の俺だからだ。

とりあえず、現状のよく分からない感情を整理する為に書いてみました。

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