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寡黙な最強の男

作者:久我かける
言葉を奪う迷宮で、沈黙だけが最強の武器になる。
寡黙さゆえに“役立たず”と追放された少年・カイルは、巨大迷宮を抱く都市《ルディア》で冒険者となる。魔法も技能も持たない彼が手にしたのは、言葉を持たない者にのみ契約を許す古代の黒剣《グラウザム》。刃は声ではなく“誓い”に反応し、感覚を研ぎ澄まし、やがて戦闘本能を解き放つ。
明るい回復術士見習いの少女・ミリアと“保護枠”で組んだカイルは、上層の生物型魔物から中層の亜人社会、そして伝説級の魔獣が跋扈する下層へと踏み進む。迷宮には“発声を封じる”区画が点在し、最深部には“言葉を奪う魔王”が棲むという。ミリアは行方不明の兄を追い、カイルは沈黙のまま人の痛みに手を伸ばす。
やがて、都市を襲う“無音の霧”、ギルドの思惑、そしてカイルの故郷の悲劇に関わった旧知の冒険者ヴェイルの影が二人に交差する。奪われるのは声か、名前か、誓いか——。
黒鉄の剣が導くのは、言葉なき誓いを刃に宿す必殺〈断罪の一閃〉。守られる側だったミリアは前衛ヒーラーへと成長し、無口のカイルは沈黙を武器に最深へ挑む。
人と人をつなぐはずの“言葉”が敵となる迷宮で、二人は声の代わりに手を取り合い、戻ると誓う。沈黙は敗北ではない——それは、貫く意志だ。
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