希望の光
1000文字エッセイシリーズ
希望の光
希望の光はどこにある?
人は希望の光を求めて、また絶望していく。
絶望はどこに?
それは希望の裏側にあるのかもしれない。
希望がなくなれば、絶望もなくなる。
何も期待しなくなれば、裏切られることもない。
そんな虚無の中、生きることになるのか。
果たしてそれでいいのだろうか。
僕は希望を抱きたい。
例え絶望しても。
ただ、僕はもう傷つきすぎて病人になってしまった。
元気が欲しいのだ。
情熱が欲しいのだ。
もう、お金では何も買えないのかもしれない。
いったい何処に行けばいいのか分からない。
分からないけど、こうして文章を書いている。
どこに行けば。
もう、疲れ果ててしまった。
全ては虚無なのか。
何をしても意味などないのだろうか。
僕は分からなくなってしまった。
全ては虚無の中にある気がして、何もする気が起きないのだ。
僕は病人になり、ベッドの中で人生を悟っている。
希望の光が欲しい。
明日への活力が欲しい。
健康な精神と肉体が欲しい。
いや、もう何もいらないのかもしれない。
分からないまま。
分かろうとしないまま。
そうして、僕は大人になった。
何が正しくて、何が間違っているのか。
そんなことも、もう分からなくなってしまった。
だって、正解なんて数年で変わってしまうものだから。
そんな何もかも長続きするものではない。
人生百年あるのに、正解は数年しかもたない。
答えのない人生を歩んで、人は迷走するのだ。
僕ももう何をしていいのかさえ分からなくなってしまった。
何をすれば正しいのかさえ分からなくなってしまった。
脳内は混乱しているのである。
希望を求めて。
希望の光を求めて。
彷徨いたい。
そう願っていて。
それでも僕は生きていて。
まだ、生きていて。
生きている限り、何かが繋がっていくのかもしれない。
と思う。