第7話 『解決するたびに家が遠のく(おうちかえりたい)』
ごうごうと流れる川の前でファリスが途方に暮れているのは、これで本日二度目となる。
「これをどうしろと…………」
「とりあえず飯か?」
「寒くなって来たから、そろそろ外套買っといたほうが良いぞ二人とも」
呆然とするファリスに能天気にシャブナムは空腹を伝え、アニマはそこそこ長丁場になる事を察して、的確に提案を行う。
最近固定化してきた三人のやり取りだ。
「あ、じゃあ頼めるかアニマ?」
「あいよ。姫様は?」
「あー、買っといたほうが良いんじゃない?こう言う事あまり頓着しないから」
シャブナムの説明にアニマが口笛を鳴らして肩を叩く。
「な、なんだよ?」
「いやあ、姫様への同僚の理解度が日に日に増していくなあと」
うっせと短くシャブナムが短く答えてそっぽを向くと、アニマは肩を震わせて忍び笑いをしながら市場に向かう。
建築バカな同僚と共に、レアもの聖堂原理主義者の巣窟の問題解決後、一行はパドレの街から二日ほど東にあるリヴィエレ・プロフォンデの街に辿り着いた。
こちらの街の街道計画は、パドレの街と別問題の課題を抱えていた。
しかも二つ。
一つ目の問題は、街道の整備が直進ルートを取ると、岬の突端にあるリヴィエレ・プロフォンデの街は必然的にルートから外れる事だ。
改良後の本街道からは分岐する副街道が出来ることになっているが。街に宿屋を構える旅館組合は公然と不満を表明し、荷役の中継点として栄えていた倉庫業の組合も陸路が遠くなることに反撥している。
そんな剣呑な雰囲気を漂わせる街中に、三人は宿を取っていた。
そして二つ目の問題----
この由々しき課題となっているもう一つの問題を先に解決するべく、町の東方に河口が広がるプロフォンデ川の川岸に通っている。
その解決は、目にした瞬間にこれは無理だと認識させられるものだった……
この街の東を流れるプロフォンデ川は王国内でも屈指の急流として知られ、そんなに広い川幅でもないのに水量は多い。
現在の街道もリヴィエレ・プロフォンデの街から随分北に迂回して、下から見るとぞっとするほど抉れている崖地に丸太橋を渡してなんとか通行している。
新しい街道は無人の平野や湿地を一直線に進み、河口付近のプロフォンデ川を突っ切るべく前後の区間の工事は着々と進められていた。
「それで、計画も立てないままできる所からやっていると?」
「我らとて領民の税金から工事を進めている。なんせ急な王命であるから、どうしても手を付けやすい所からとなっているのだ……致し方なかろう」
「あ、いえ、決して責めているのではなく、現状を正確に国の上層部に届けるのが目的ですので、誤解なきよう……」
領主の館での文官とのやり取りに、コミュ―ネスの時のトラウマが蘇えりつつ、ファリスは状況の収拾のつかなさに眩暈がする。
まずはリヴィエレ・プロフォンデの街を無視した直線街道は恐らく機能しない。
この街の住人は新街道沿いに進出することなく、何一つ往来する人々の便宜を図らないからだ。直線の街道は確かに往来は楽になるが、沿道には店も宿屋も駅馬車も進出してこない。
人々は足早にリヴィエレ・プロフォンデの街を通過するのでなければ、途中の宿や中継点、物の売り買いに便利な旧道とプロフォンデの街を利用している。
なお、街の外から隙を突いてやって来る商人たちが店を出そうとすると、全員プロフォンデの街の人々の妨害に遭って退散している。
「まあとにかく、街からプロフォンデ川のルートも半分くらい作ってしまいましたし、無駄な投資にしないためにも、川を渡る橋をどうにかしないといけませんよね」
「そもそも作れと言ってきたのが陛下であるなら、政府はその意思を汲んでどうすればあの急流に橋を架けられるか指南いただくのが道理であろう」
「専門家であれば、まあ、そうなんですけどねえ……」
「ん?貴官がそうではないのか?」
「え?私ただの調査員ですよ?」
「そうなのか?パドレの街からは優秀な技術者が問題解決に来ると手紙にあったが」
「そちらについては後日私の報告を元に、王都から技術官を派遣する運びになるかと」
「まあ、貴官で対処できるなら早々に解決してしまえばよいのではないか?」
あ、こいつ責任丸投げに出来ると踏んで居丈高になったなとファリスは察した。
このままでは宰相殿とプロフォンデの文官とで板挟みになって、責任を押し付けられる可能性まで出てきた。
真っ平ごめんと思ったファリスは、その後のらりくらりと結論も方針も出さずにその場を乗り切り、まずは状況を打開すべく街中に手掛かりを探しに出る事にした。
とはいえすぐに解決策が通りの向こうから手を振ってやって来る訳もない。
その後もどうしたものかと、ファリスは頭を悩ませ続ける。
そんなある日、いつものように現地を見ておこうかと宿に預けた馬を厩舎から出していると、シャブナムが散髪から帰ってきたのに出会う。
「あら、いい男になったねえ」
「そうか?なんか照れるぜ」
実際さっぱりしたせいか、シャブナムの機嫌もいい。浮かれたシャブナムの表情に、自然とファリスも笑顔になる。
「どこか行くのか?」
「プロフォンデ川。どうしたらいいか判らないけど、とりあえずここにいても何も思いつきそうにないし、あっち行って考えたいなって……」
「ちょっと待ってて、一緒に行く」
「えーいいよ。今日はシャブナムお休みでしょ?」
「町の外に一人で行くとかダメに決まってる。良いから待っててくれ」
頭をくしゃくしゃと撫でられて、「ふにゃあ」とか言いながらファリスは猫みたいに嫌がって身をよじる。
「もう!髪がぐちゃぐちゃ!」
「悪い悪い」
カラカラと笑いながら部屋に引き上げるシャブナムをファリスも睨むが、別にシャブナムを無視して先に出るほど怒っている訳でもない。
むしろ同行してもらいながら愚痴を聞いて欲しい気分ですらあったので、シャブナムの申し出を素直に受けて大人しくそのまま待っていた。
川岸で勢いよく流れる水流を見ながら、ファリスはうんうん唸る。鉛色の空からは、いまにも雪が降りそうになっていた。
後ろで見守るシャブナムもどうしたものかと思ったが、考える事が苦手な性質なので見守る事しか出来ない。
「嬢ちゃんも熱心だな。そんなにこの川が好きかね?」
道路工事を取り仕切る親方がやって来て、呆れ半分にファリスに声を掛ける。
「あのー、この川が枯れるとか流れが穏やかになるとかな時期って……」
「ねえよ。年中こんなだ。ちなみに雨が続くと川岸のこの辺も水に浸かる事がある」
「うわあ……」
「王様も難儀なことをやれって言ってくるもんだな」
「その点は全面的に同意します」
「こんだけ水嵩あったら橋の土台も作れやしねえ。ほんとどうすっかなあ。いっそロープでも渡して括り付けとくか」
「あははは、綱渡りかあ」
自分の人生みたいだなとファリスはちょっと感傷的になる。
「まあちょっと冷えてきたろ。飯場で茶でも出してやっからこっち来な」
「あー、助かります」
実際ここ最近冷え込みが厳しくなってきたので、吹きっ晒しでたまに飛沫が飛んでくる川岸は寒かった。ファリスはお言葉に甘えて親方についていく。
飯場では夕飯の支度が進んでいて、親方は火に掛かった薬缶をひょいと取り上げると、近くに伏せてあったコップを適当に並べてファリスとシャブナムに勧める。
二人は礼を言うと、両手でコップを持って暖を取りながら、お腹に落ちるお湯の温度に嘆声を漏らす。
「それにしても、ここの飯場、変わったテントですね」
「ああ、『どおうむてんと』なるもんだそうだ。お隣の発明品だとさ。軽くて持ち運びも便利だし、雨風もしっかり除ける。なにより広い」
「ですねえ。モルト・クリオソはよくもまあこんなものを思いつくというか……」
それは三角形を組み合わせて作る半円状のドームで、そこに防水性の高い布を被せてテントにしたものだった。
フレームは細い木でできていて、これで持つのかとファリスは興味津々でテントを観察する。
「上には煙抜きもあるし、明り取りの窓もちゃんとあるからな。なかなか良く出来ている。この界隈の行商人がこぞって買ってたよ」
「でしょうねえ。たぶんこれ、畳んでもそんなに嵩張らないんでしょ?」
「そうだな……荷馬車の片隅に少し隙間があれば十分乗るなあ。あと、嬢ちゃんがぶら下がったくらいじゃ壊れないくらいには頑丈だ」
「嘘だあ、さすがにこの細さでそれはないでしょ…………って、シャブナム?」
にこにこ笑って冗談と受け止めたファリスを、物は試しとシャブナムがファリスの脛を抱えてひょいと持ち上げる。
「ちょっと、捕まってみ?」
「えええぇ……壊したら悪いよ……」
「嬢ちゃん一人ぐらい大丈夫さ。遠慮せずぶら下がってみな」
親方とシャブナムに急かされて、ファリスは知らないぞと思いながら屋根の近くのフレームを掴む。
「おおおぉ……」
「ぶら下がれたな」
「な?言ったろ?うちの子も時々こんな感じで遊んでる」
「ファリス、楽しいか?」
「ふわふわする」
「そうか、良かったな」
その後シャブナムが親方にテントの便利さを色々聞いている間、ファリスはぶら下がったままだった。
――――なんか、手を離すのが怖くなったらしい。
気付いたシャブナムがゆっくり両足を抱えて地上に降ろすと、暫くファリスは不機嫌にシャブナムをにらみ続け、飯場でその日を終えた作業員と一緒に夕飯続いて酒盛りとなるまで、ずっとシャブナムに怒っているアピールをし続けた。
その怒り顔をファリスが向ける度、シャブナムは目線をそらして顔が赤くなるのを親方がニヤつきながら眺めてたらしい。
*
その後も妙案が思いつかずに一週間ほど思い悩んでいたファリスだったが、現実逃避で先日の酒盛りの事を思い出していた。男だらけの中でちやほやされるのが意外と楽しく、その時の事を思い出しながらふとテントの事を思い出す。
三角形を組み合わせて球体を作るというアイディアは、多分モルト・クリオソにある遺跡の発掘品が元になったとファリスは推測していた。
モルト・クリオソ公国が小国ながら自衛可能な国として成り立っているのは、古代文明の叡智が大いに関係していると言われている。
コレジャナイ王国にも古代文明の遺跡はいくつかあるが、モルト・クリオソのそれは規模も大きく、国にもたらす恩恵も桁違いだと言われていた。
同じ考古学に関わる者として、モルト・クリオソは垂涎の地ではあるが、彼の国は遺跡に他国の人間を決して近付けない。
「あんなドームみたいな発掘品、沢山あるんだろうなあ……」
宿屋の自室にあるテーブルの上に書類や書きかけの報告書を散らかしながら、机に伏して長い嘆息を吐き出した。
「お水もらってくるか……」
空になった水差しを抱え、ドアを開けて階下に降りる。
食堂になっている一階では、シャブナムとアニマがカードゲームのカードをピラミッド状に並べて高さを競っていた。
水差しをカウンターに預けると、ファリスは二人の向かいに椅子を引き寄せて座る。
「暇なの?」
「いま、声かけるな」
「今日の最初の一杯が懸かってる」
真剣に何やってるんだとファリスは呆れたように二人を眺めつつ、積み重ねられた三角形をぼんやり見遣る。
こっちが降りかかる火の粉をどう除けて逃げようか必死に考えている間、二人は暇つぶしに遊んでいるのだ。担当する仕事が違うからとはいえ、いい気なものだと若干思わないでもない。
二人に我儘を言ってこの後一杯奢らせようかと少し考えていた時、ふとカードの三角形の連なりと、先日のドームテントが頭の中で重なった。
『あれ?これ結構いけるんじゃ……』
ファリスががたっと立ち上がった拍子に、二人のカードピラミッドがバサッと崩れてしまい、そのまま二人は固まる。
「ファリス……お前……」
「姫さんそれはないよ……これは二人におごってもらわなきゃ割に合わ……おーい、ファリスどうした?」
アニマがファリスの目の前で掌を振ってみたが、ファリスは自分の思考に入ってしまい、全く見ていない。
シャブナムとアニマが怪訝そうにお互いの顔を見合わせると、ファリスはぶつぶつ言いながら水差しをカウンターから手に取って自分の部屋に引っ込んだ。
「これはまた、何か思いついたか?」
「ああ、そうなんじゃね?」
「なあアニマ、俺の記憶が確かなら、『調査』ってやつは状況を調べて報告上げたらそれで終わりなんじゃね?」
「うん、一般的にはそうだろうな」
「なんでファリスはああでもないこうでもないって色々考えてるんだ?」
「…………さあ?」
結局考えるの好きだからじゃないか?とアニマは深く考えもせずに言ったが、二人とも薄々それがファリスの性分だと思い至っていた。
ちなみにこの日の一杯目は、じゃんけんに負けたアニマの奢りとなった。
*
「三角形の構造体で橋を作る?」
「うんそう。これなら下に川が流れていても、川と関係なしに何とかならないかって思って」
シャブナムとアニマが徹夜明けのハイテンションなファリスに叩き起こされたのは朝の六時。
何やらいろいろな図案を書き殴った紙束を抱え、親方の所に行くからついてきてと鼻息荒いファリスに気圧されて、三人は朝食中の飯場に乗り込む。
朝食位ゆっくり食べさせろと親方に文句を言われたが、作業員に手早く指示を出した後、きちんと時間を作ってくれた。
「それで、急になんなんだ嬢ちゃん?」
「はい、まずこれを見てください」
そう言ってファリスは打合せの机の上に色々な絵図面を並べる。
「これは?」
「プロフォンデ川に作る橋の案です!」
そこからは怒涛の勢いで考えていたことを話し始めるファリスに、親方をはじめとした周囲の人々は圧倒される。
それはいわゆる下弦トラスと言われるもので、木材を使ってアーチを組み、その上の重量を抑えるために三角形の構造を多用して路面を構築しようという案だった。
「――――まずは実験となる模型を作ってみて、徐々に大型のものにしていく事と、どうやったらうまく工事できるか考えながら進めてみてはいかがかと思います」
一気にしゃべり切ったファリスは、打合せ開始時に用意された椅子にようやくすとんと収まる。
「じょ……嬢ちゃんの言いたい事はわかったが、そんなすぐに出来そうにないだろうし、何より資金がなあ……」
街道建設資金は当初、商人も流通が楽になるからと協力的だったそうだ。
しかしプロフォンデの街の通過問題や、プロフォンデ川の橋のめどが立たない問題が起こり、追加の資金提供を渋り始めているらしい。
そこに実験や研究の必要な新しい工法など出しても、試す余地は無いのではないかと親方は危惧した。
「まあ、そこは我らが宰相殿に掛け合ってみます。資金と資材は、ここの領主様と王都から引っ張るように指示出してもらいましょう」
「え……宰相殿に……え?」
ここ一カ月ほど王都から来た若い娘がなんだか関係者の板挟みに遭っているなとは思っていたが、まさか実質的なわが国のトップと交渉できる立場にいるとは思っていなかった
一同は、そう言い切って颯爽と宿に引き返すファリスを呆然として見送った。
走り始めたファリスは本当に止まらないなあと、後に続くシャブナムは関心と呆れ半々で背中を眺める。
「いようシャブナム殿」
「んだよ」
「とんでもない暴れ馬だな、シャブナムの思い人は」
「あー畜生、既婚者サマは余裕だなあ……」
アニマの揶揄いにシャブナムも苦笑いで答え、頼もしくもたまに鬱陶しい同僚に肘鉄を食らわせた。
その後一連の報告をファリスが王都に上げてプロフォンデの街を発ったが、それでも娘っ子が啖呵切っただけで逃げたのだろうと思っていた一同。
一か月後、本当に技術官と資金と資材が届けられ、プロフォンデの領主様も宰相殿直々の激励文を受け取ってひっくり返る事となる。
なお、プロフォンデの架橋にはその後二年の歳月を要し、担当の技術官と現場を指揮した親方は、橋の竣工後に王都で国王陛下直々に表彰を受け、その功績を称えられた。
橋の名前は関係者の満場一致で『タリーズ橋』と命名され、大々的に広報された後で当の本人が知る羽目になる。
ファリスは宰相殿に掛け合って名前を変えてくれと懇願したが、願いは良い笑顔の宰相殿に一蹴され、『碑文を作るのは阻止したんだから我慢しろ』と言われて渋々引き下がった。
あと、新街道が街を無視する問題についてはどうしようもないのでファリスは見ないふりをした。
後年街道がどうにか機能したころには、確かにプロフォンデの街を通過する旅行者や行商人は減った。しかし、近隣の農作物の積出港としての機能は拡張され、結局賑わい自体は以前と変わらない所で落ち着く事となる。
とはいえそれは後の話であり、この時のファリスはようやく次の街に行けるとホッとして街道を東へ進んでいた。
「それで、次の街って今度は何やるんだ?」
「うんまあ、たぶんコミューネスと同じ感じではないかなあと」
「国境近くのストレンデ・ハーフェンだっけか?」
「街から国境までは峠道があるらしくてね、そこにどうやって道を作るんだって話なんだけどさ、王都から派遣されたのが侍従長さんで」
「なんでそんな人が……」
「最初派遣されたの、そんな人らばっかりみたいなんだよ。私も考古学研究所の研究員だし」
「え?そうだっけ?」
「…………だから密使じゃないんだよう……」
「ああすまん、続けて」
コミューネス領で散々密使扱いされたトラウマは、ファリスを今でも暗い顔にさせる。
その後も密使じゃない事を延々愚痴られ、シャブナムとアニマにうんうんそうだねと宥められ、ようやくファリスも続きを話す。
「うん……密使じゃないからね?まあ、それでその侍従長さんが結構上から目線でストレンデ・ハーフェンの領主様に命令したり、商人に無理に資金出させたり、勝手に税金作って取り立てようとしたらしくて……」
おいおいおいという顔でシャブナムとアニマは顔を見合わせる。
「で、どうなった?」
「監禁されてるらしいの」
二人は絶句してしまい、暫く真っ青な空と冬らしい筋雲を綺麗だなと思いつつ見て心を落ち着けると、じゃんけんで負けたシャブナムがファリスに問う。
「それで、そんな物騒な街に行っても大丈夫なのか?」
「…………さあ?」
「さあって…………」
前途多難どころではない次の街の状況に、飄々としているファリスに何か秘策か伝手でもあるのかと半信半疑ながら信頼する事にして、二人は護衛の算段を真剣に話し合った。
三日後、普通に街には入れた一行はにこやかに出迎えたストレンデ・ハーフェンの領主様に挨拶すると…………
そのまま軟禁された。
つづく!
次回は5/19(月)更新の予定です。
よろしくお願いいたします!