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第☓☓話 ⁺神と勇者₋
「まさか貴方がこうなるとは思いませんでした…。
こんな形で再会したくはなかったです」
「神様、それは俺も同じ気持ちです。どうしても俺を止めるつもりなんですか?」
「ええ、もちろんです」
「後ろにいる奴らは、やはり勇者ですか?」
「そうです」
「俺は今、魔王なんでしょうか?」
「いいえ、あなたは今も勇者ですよ」
「そうですか」
「考えを改めるつもりはないのですか?」
「俺は俺のやっている事に自信を持っています」
「何が貴方を変えてしまったんですか」
「神様、あなたです」
「……では、私が止めなければなりませんね」
「喜んで受けて立ちます」
「……私は、辛いです」
「俺もですよ、神様」
…あぁ、なんでこんなことに…
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