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呪い、呪われ…  作者: 河辺 螢
本編
3/12

4回目

 婚約式のため、ダッシュモンド家に行く。

 レイナールを見る。

 全てを思い出す。

 そのまま倒れる。

 家に戻り、婚約の取りやめは、通じない。

 私はまたしても、レイナールの婚約者になっている。


 何事もなく、月一回のお茶会以外接点なく過ごす。お互い空々しいほど他人行儀。向こうには前の記憶はないだろうし、私も前の通りにはしない。

 最後の大逆転に賭けて。


 知り合いに頼み、一回目に死んだ時の症状を話して解毒剤を用意してもらう。

 その日は家で用意してもらった朝食以外、一切口にしない。

 ウエディングドレスの下に刃物を隠す。

 護衛もつけてもらう。

 式が終わるまで、一人にならないよう十分注意して…

 家に戻り、服を替える。…今のところ大丈夫。ほっと息をつく。

「何かお飲み物でもお持ちしますね」

 侍女が席を外した直後、雇われ護衛が目の前に立っていた。

 えっと思う間もなく、胸に走る衝撃…

「悪く思うなよ。こっちも仕事だ」

 心臓を一突き。

 窓から逃げる男。

 最後に目に映ったのは、窓の外。宵の明星、すぐ傍を流れる流れ星…


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