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4回目
婚約式のため、ダッシュモンド家に行く。
レイナールを見る。
全てを思い出す。
そのまま倒れる。
家に戻り、婚約の取りやめは、通じない。
私はまたしても、レイナールの婚約者になっている。
何事もなく、月一回のお茶会以外接点なく過ごす。お互い空々しいほど他人行儀。向こうには前の記憶はないだろうし、私も前の通りにはしない。
最後の大逆転に賭けて。
知り合いに頼み、一回目に死んだ時の症状を話して解毒剤を用意してもらう。
その日は家で用意してもらった朝食以外、一切口にしない。
ウエディングドレスの下に刃物を隠す。
護衛もつけてもらう。
式が終わるまで、一人にならないよう十分注意して…
家に戻り、服を替える。…今のところ大丈夫。ほっと息をつく。
「何かお飲み物でもお持ちしますね」
侍女が席を外した直後、雇われ護衛が目の前に立っていた。
えっと思う間もなく、胸に走る衝撃…
「悪く思うなよ。こっちも仕事だ」
心臓を一突き。
窓から逃げる男。
最後に目に映ったのは、窓の外。宵の明星、すぐ傍を流れる流れ星…