表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夜迷言

脱皮

作者: Qoo

彼は小さな頃から、人一倍正義感に溢れた人だった。



──やめなよ。人を殴っちゃ、いけないんだよ。


──いじめなんてやめて。かわいそうだろ。


──何してんだお前。そんなこと俺が許さねえからな。


──人の迷惑考えてないのかな。あんなやつはいつか痛い目見るぞ。


──まったく迷惑な野郎だな。いつか痛い目()()()()()()()


──罪を犯すやつは腐ってる。いっぺん叩かなきゃ気が済まねえ。


──そんな犯罪者はさっさと捕まえろ。反吐が出る。


──死刑でいいだろ死刑で。擁護する必要ないだろ。犯罪者だぞ。


──○○は死ね!あんな奴はこの世に居ない方がいい!



人の為に振るっていた剣はいつしか凶器になっていて。


掲げていた“正義”はいつしか身を守る盾になっていて。


使い古した正義の皮を脱ぎ捨てる。


確かな悪意が、そこにはあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 自粛警察や他府県ナンバー狩りが思い浮かんじゃいました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ