魔獣討伐
ナベちゃん カンナさん アルミちゃん サキさん の元ラミスの4天王は魔獣に向かってかつての複合魔法を発動
魔法はナベちゃんの鞭をつたい空の一点へ集中しその後ベールのように魔獣を包み込んだそしてドロドロと溶け出す魔獣の皮膚
アガレスちゃんは私の横でつぶやいた
「これで 魔獣も 終了で終わりなのです やっと 魔気の根源に 落ち着いて安心して 向かうことができるのです」
(アガレスちゃん それって 言っちゃダメなセリフですよ)
「フウ やった の ねぇ ナベちゃん 久しぶりに イッちゃったわぁ これで 今日はおしまい ねぇ」
(ああ サキさんまで)
「ベースキャンプにー 帰ってー おいしいご飯をー 食べるんですけどー」
(ああ カンナさん)
「んもうっ みんな あれをみなさい! 」
ナベちゃんが魔獣を指すと一度地面に伏した形になった魔獣が形を変えみるみるうちに人の形になっていく
その姿はまるでアガレスちゃんにそっくりである
「ギャギャギャ 」
魔獣はなんの為に姿を変えたのか? 私にはわからなかったが それ は 4足歩行のまま牙を向きナベちゃんたちの方へ走り出した
「アガレスの 魔王の 真似をするなんて 3百年 時期焦燥で早いのです 皆 さけてよけるのです」
アガレスちゃんはそう言うと中に浮かび上がり魔法の詠唱を始めた
「水は重いから地上に引かれて引かれるから落ちたり落ちて虚無でなくなったりするのです」
アガレスちゃんの頭上にできた水の塊は不思議な光を放ちながら徐々に大きくなっている
「魔王禁忌魔法 水重力飽和砲撃 冥府の鉄槌! 」
アガレスちゃんの叫びと共に巨大な塊は走る魔物の上に落下し魔物と共に消滅した
「ハァハァ 死ぬー 死んでー しまうんですけどー」
とっさの判断でナベちゃん アルミちゃん サキさんをテレポートで運んだカンナさんは魔力を使い果たしまるでボロ雑巾のようになってしまった
「まぁ カンナ たすけて くれたの あなた 今日は へんよ ねぇ」
(皆を運んだ挙句サキさんに悪態をつかれるカンナさん)
サキさんは同じように魔力を使い果たしボロ雑巾のようになっているアガレスちゃんを私の背からおろしアガレスちゃんの口にも指を咥えさせた
「あら ふふ みんな 赤ちゃん みたい かわいいわ ねぇ」
サキさんはマイペースにそんなことを言っている
「はふぃ ひはふひてはへって ほんどほほ はいはほうひはほひふふほへふ (らみ帰宅して帰って今度こそ最下層にたどりつくのです)」
(あがれすちゃん回復終わってからのほうがいいですよ)
皆の回復後私達は魔物討伐を掲げてベースキャンプへ凱旋した
「おーい らみ どうだったぁ 魔獣 やったったかぁ」
「らみねえちゃん」
ナバとアスモが嬉しそうに私にかけよってきたため私は一度アガレスちゃんを見たあと親指を立てた
そして2人と包容したときほっとして涙がこみ上げてきた
「らみぃ 泣くないやぁ うちまで悲しくなってくるがぁ」
ナバは私をポンポンと叩きながら慰めてくれた
「ナバ アスモ ごめん もう大丈夫」
私には危険を承知で戦ってくれている仲間がいる
昔に囚われ今こうして慰めてくれる友がいることを忘れてはならないそうおもい弱くなってしまった心を閉じ込めニコリと笑った
その後ベースキャンプで作戦会議が開かれた
「地下19層や最下層に魔獣がいないともかぎらないにゃ」
タマちゃんの懸念は仮に地下19層や最下層で今回クラスの魔獣に遭遇してしまったときは今回のような討伐方法は難しいのではなかろうかということであった
「らみ もう一度熟考してよく考えるのです 本当に魔気の根源を目掛けてめざすのですか? 」
アガレスちゃんは私に再度魔気の根源を目指すのかと聞いた
おそらく私が引き返すことのできる最後のチャンスだろう 今引き返せば小さなアスモとナバそして仲間たちと楽しく暮らすこともできるだろう
しかし魔獣の尾でたたきつけられたそのとき私の脳裏にはらみは俺が守ると言ったアスモがいた
いっしょに薬草をつみにいき共に笑いあったアスモがいた
自分のわがままはわかっている だがやはり私にはアスモが必要だ 私との思い出を持っているアスモが必要なのだ
100%の安全の確証がなくとも私は最下層に行きたい
「アガレスちゃん わたし 危なくてもいく」
私はしっかりアガレスちゃんにその心を伝えたのだった